ここ数年のコロナ禍において、有名企業の倒産や吸収合併などが相次ぎ、日本経済にも大きな変化が見られた。ここでは、コロナ禍で倒産した企業や、大きな打撃を受けた有名企業の動きを見てみよう。

コロナ禍で倒産した企業10選

2021年9月3日現在、コロナ禍による倒産企業数は全国で約2,000件にのぼる(帝国データバンク調べ)。倒産件数が多い業界は「飲食店」「建設・工事業」「ホテル・旅館」だが、コロナ禍が長引くにつれて業種も多様化してきた。どのような企業が倒産したのだろうか。

1 ホワイトベアファミリーおよびグループ会社1社(負債351億円)
2 エアアジア・ジャパン(負債217億円)
3 WBFホテル&リゾーツ(負債160億円)
4 レナウン(負債93億6,000万円)
5 エターナルアミューズメント(負債84億円)
6 JCサービス(負債153億4,285万4,000円)
7 大興製紙(負債140億800万円)
8 医療法人友愛会(負債52億円)
9 サン宝石(負債21憶7,000万円)
10 東京商事(負債1,004憶8,300万円)

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居酒屋チェーンを展開する上場企業の店舗数は大幅減

大手居酒屋の店舗数の減少は、民間調査会社の東京商工リサーチの調査結果を見ても明らかだ 。

東京商工リサーチが2021年11月に発表した調査結果によれば、居酒屋チェーンを展開する主要上場企業14社の店舗数は、2019年12月末は7,200店舗あったが、2021年9月末は5,958店舗まで減った。

上記の店舗数は居酒屋だけでなく、酒類を提供しないレストランも含むが、コロナ禍では酒類を提供しないレストランよりも居酒屋の閉店が目立ったため、居酒屋の数が大きく減少したと考えてよいだろう。

先ほど業績を紹介したJFLAホールディングスでは、店舗数が843店舗から473店舗に減少した(43.8%減)。低価格帯居酒屋「金の蔵」を展開するSANKO MARKETING FOODSは、 108店舗から55店舗まで減らしている(49.0%減)。

東京商工リサーチは「14社中、5社がコロナ前から2割以上店舗が減少している」と発表している。

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人気ドーナツ店ミスドも続々閉店……

1,160、1,086、1,007、977、961……。この数字は、ミスタードーナツの直近5年間の国内店舗数の推移だ。2017年3月末時点では1,160店舗あったが、2021年3月末時点では961店舗まで減少。店舗数の減少は、人気ドーナツ店に灯った「黄信号」なのだろうか。

【関連記事】ミスドが続々閉店……人気ドーナツ店はなくなってしまうのか?(2021/07/24公開)

アフターコロナの日本企業はどうなる

2022年7月には第7波と言われる感染拡大が起こり、コロナ禍の終息は未だ見えないものの、国内における人の流れはかなり戻ってきている。コロナ禍で大きな打撃を受けた企業が、アフターコロナの時代にどのように舵を切っていくのか、これからも注視していきたい。

文・MONEY TIMES編集部

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