くら寿司とスシロー、回転寿司業界の2強として常に比較される両社。コロナ禍で営業成績に差が出ている。2社の営業損益の比較をし、違いを見ていこう。また、コロナ禍で大きな影響を受けたその他の企業の業績についても紹介する。

「くら寿司」が赤字!黒字の「スシロー」との違いとは...?

くら寿司は増収、けれども営業赤字

くら寿司の2021年10月期の売上高は1,475億9,200万円、8.7%の増収だった。しかし、営業損益は26億7,800万円の赤字(前期は3億5,000万円の黒字)となっている。

当期純利益は19億100万円の黒字ではあるものの、これは助成金によるモノが大きい。ちなみに助成金の受取額は33億2,200万円。

スシローはコロナ禍でも増収増益

スシローの2021年9月期の売上高は2,408億400万円、17.5%の増収だった。営業利益は229億100万円であり、89.9%の増益。当期純利益は60億2,600万円となっている。

スシローは収益力の強化にも力を入れている。うまさにこだわり、どの店で食べても同様の味を提供することを重視。一方で地域の特性に合わせたサービスの提供、オリジナル商品の販売など、既存店の来客数の増加に向けた試みも始めている。