プロでもアンダーパフォームする割合は約70%

データがない年を除けば、株価指数をアンダーパフォームしたアクティブファンドの割合が50%を超えたのは、全体の約70%だった(43個のデータの中の30個)。つまり、プロのトレーダーが運用するアクティブファンドでも、その7割はインデックス投資よりリターンが低いということだ。

このようなデータを見ると、個人投資家が株価指数を上回るリターンを得るのは、非常に難しいということがわかる。

株式投資の世界では「一番儲かる人は、インデックス投資をしたままほったらかしている人」といわれることがあるが、あながち間違いではなさそうだ。

つみたてNISAの対象もほとんどがインデックスファンド

日本には、税制優遇が魅力の「NISA」(ニーサ)という少額投資制度がある。国民に老後のための資金を資産運用によって準備してもらうおうと、国が2014年1月にスタートした制度だ。

NISAには「つみたてNISA」という制度もある。つみたてNISA口座を通じて投資信託の積立ができるが、インデックス投資のほうが堅実なリターンが見込めることを踏まえて、つみたてNISAで保有できる投資信託のほとんどがインデックスファンドになっている。

あなたはどの投資手法を選ぶ?

インデックス投資の優位性について説明したが、過去の傾向が未来のリターンを保証するわけではないことに注意してほしい。インデックス投資で積立を行っても、損失が出ることもある。

しかし、個別株を売買したり、アクティブファンドに投資したりするよりは、はるかにリスクを抑えられる。あなたは、どの投資手法を選ぶだろうか。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。

【関連記事】
日本の証券会社ランキングTOP10 時価総額、売上高、手数料、口座開設数第1位は?野村や大和など、SBIはじめネット証券各社で比較
1万円以下で買える!米国株(アメリカ株)おすすめの高配当利回りランキングTOP10!
つみたてNISA(積立NISA)で資金を引き出す方法は?引き出しの際の注意点も解説
投資アプリのおすすめ10選 初心者向けほったらかし投資、おつり投資、ポイント投資など
IPOで勝率9割の売り方「初値売り」は本当にベストな方法なのか
有名百貨店・デパート5社の株主優待を徹底比較!最もお得なのはどこ?