楽天グループではサービスの利用や買い物で楽天スーパーポイントが貯まるが、楽天証券の利用でも楽天証券ポイントや楽天スーパーポイントが貯まる。楽天証券のポイントプログラムは、貯まったポイントを買い物に使えるだけでなく、ポイントを使って投資も可能だ。

目次

  1. 楽天証券とは?
  2. ポイントが還元される楽天証券の取引
  3. 楽天証券ポイントや楽天スーパーポイントで投資もできる
  4. ポイント投資とは?ほったらかしで増える?
  5. 楽天証券のポイント投資の特徴
  6. 楽天証券ポイントと楽天スーパーポイントの違い
  7. 証券会社5社のポイント投資・運用を比較
  8. 楽天証券のポイント投資 3つのメリット
  9. 楽天証券のポイント投資 3つのデメリット
  10. 楽天証券のポイント投資の始め方
  11. PayPay証券のポイント運用 3つのメリット
  12. PayPay 証券のポイント運用 3つのデメリット
  13. PayPay 証券のポイント運用の始め方
  14. ポイント投資・運用はどんな人におすすめ?
  15. ポイントで投資もできるのが楽天証券の特徴
  16. 楽天証券のポイント投資についてよくある5つのQ&A
  17. 実際に株式投資を始めてみる

楽天証券とは?

(画像=JHVEPhoto/stock.adobe.com)

楽天証券は、国内の証券会社でトップレベルの口座数を誇る人気のネット証券だ。主な特徴は、楽天グループの楽天経済圏の恩恵を受けられることである。

楽天証券の基本情報

口座数 624万口座(2021年6月)
国内現物株 国内現物株式
取引手数料(最低手数料)
0円
(いちにち定額コースでの1日の
約定代金合計100万円まで)
IPO取り扱い銘柄数
(2020年実績)
38銘柄
外国株 取り扱い国 ・米国
・中国
・シンガポール
・タイ
・マレーシア
・インドネシア
米国株(個別株)取り扱い銘柄数 3,793銘柄
米国ETF取り扱い銘柄数 353銘柄
投資信託 取り扱い本数 2,670本
積み立て最低投資額 100円
NISA 一般NISA対象商品 ・国内株式(現物取引)
・外国株式
・投資信託
つみたてNISA対象本数 179本
ポイント制度 ・楽天スーパーポイント
・楽天証券ポイント
口座連携 サービス名 楽天銀行「マネーブリッジ」
サービス利用時の預金金利 年0.1%
ツール トレーディングツール PC
「マーケットスピードII」
「マーケットスピード」
「マーケットスピードFX」
スマホ(iPhone/Android)
「iSPEED」
「iSPEED FX」
「iSPEED 先物OP」
タブレット(iPad)
「iSPEED for iPad」
トレーディングツール
以外のスマホアプリ・サイト
「スマートフォン専用サイト」
問い合わせサポート ・電話
・AIチャット
・オペレーターとチャット
・メール
無料の外部投資情報 ・日経テレコン21
・フィスコ市況
・ロイター・ジャパン
・会社四季報
・バロンズ・ダイジェスト
ロボアドバイザー 楽ラップ
口座開設日数 最短翌営業日
(スマホで本人確認時)
楽天証券ホームページ をもとに筆者作成、2021年11月5日時点

楽天証券は国内証券では商品の取り扱い数がトップレベルであり、最安レベルの手数料が多く、初心者からベテラン投資家まで利用しやすいネット証券です。

高機能トレーディングツール「マーケットスピード II」など、ツールのラインナップも充実している。

問い合わせサポートは、オペレーターとのチャットも可能で容易にコンタクトできる。

外部投資情報として、日経テレコン21などを無料で読めることもメリットです。

ポイントが還元される楽天証券の取引

(画像=編集部作成)

楽天証券のサービスを利用することで楽天証券ポイントや楽天スーパーポイントが付与されるが、ポイント付与の具体的な条件は以下のとおり。

株式取引

株式取引では取引ごとに手数料がかかる「超割コース」を選択した場合に、手数料の1%分の楽天証券のポイントが付与されます。

大口優遇の条件を達成した場合は、手数料の2%分が付与されます。

投信積立

投資信託の積立の場合は、手数料の全額分のポイントが付与される。

手数料がかかる投資信託が、ポイント付与によって実質的に無料で積み立てられます。

また、投資信託の残高によってもポイントが付与される。

楽天銀行と楽天証券との連携サービス「マネーブリッジ」および「ハッピープログラム」に登録した場合、投資信託の残高10万円ごとに毎月3〜10ポイントが付与される。

投信残高

楽天銀行との連携サービスを利用していない場合でも、投資信託が残高50万円以上の人を対象に、年間最大1万2,000ポイントを獲得できるプログラムも用意されている。

その他の取引(ハッピープログラムエントリー時)

ハッピープログラムにエントリーすることで、投資信託以外にも信用取引や外国株式、国債などさまざまな金融商品の取引にポイントが付与されるようになる。

ハッピープログラム利用時ポイント獲得表

対象商品 獲得ポイント
国内株式(現物・信用) 手数料100円ごとに1ポイント
外国株式 手数料100円ごとに1ポイント
投資信託 残高10万円ごとに3〜10ポイント
個人向け国債 買付金額3万円ごとに1ポイント
楽天FX 10万通貨ごとに1ポイント
日経225先物取引(ラージ・ミニ) 手数料100円ごとに1ポイント
日経225オプション 手数料100円ごとに1ポイント
※2021年11月10日時点の楽天ホームページ を元に作成

楽天証券ポイントや楽天スーパーポイントで投資もできる

(画像=編集部作成)
貯まった楽天証券ポイントや楽天スーパーポイントは、楽天証券で投資信託の購入や積立に利用できます。

楽天証券が取り扱っている投資信託のほぼすべてをポイントで購入できるため、幅広いラインナップから選べる。

投資信託は100ポイントから1ポイント単位で購入・積立でき、少額のポイントでも投資が可能だ。

ポイントを利用した投資の対象となる口座の種類、特定口座、一般口座、NISA口座、つみたてNISA口座だ。

ただし、期間限定の楽天スーパーポイントや他ポイントから交換した楽天スーパーポイントなどは、ポイントでの投資の対象外となっているので注意しましょう。

ポイント投資とは?ほったらかしで増える?

(画像=編集部作成)
ポイント投資とは、楽天ポイントやTポイントなどのポイントを、株式や投資信託などの購入に利用することです。

投資した後、株価や投資信託の基準価額が上昇すれば、ほったらかしでも増えることがある。

ポイント投資で資産が増えるかどうかは、投資する商品の選択と投資するタイミング次第です。

投資した株式や投資信託などは、売却すれば現金として引き出すことができる。

現金での投資に抵抗がある人でも、貯まったポイントで気軽に投資できるのがポイント投資のメリットです。

ポイント投資とポイント運用の違い

ポイント投資とポイント運用は似ているが、その違いは何だろうか。

ポイント投資はポイントを利用して金融商品に投資するのに対して、ポイント運用は株や投資信託などに似た値動きをするインデックス(指標)を用いて運用する。

ポイント投資とポイント運用の大きな違いは、その目的である。

ポイント投資の目的は現金を増やすことですが、ポイント運用の目的はポイントを増やすことです。

ポイント運用は、ポイントで投資の疑似体験ができるサービスといえる。

ポイント運用からは、現金を引き出せないことに注意しましょう。

楽天証券のポイント投資の特徴

(画像=編集部作成)

楽天証券のポイント投資は、楽天スーパーポイントを使って株・投資信託・バイナリーオプションを購入できるサービスで、対象商品の豊富さが特徴です。(出典=楽天ポイントで投資をはじめよう

ポイントで投資信託を購入すると、楽天市場での買い物の付与ポイントが1倍プラスされるというメリットがある。

楽天証券のポイント投資は1ポイント1円から使えるため、保有ポイントが少なくても利用しやすいのがメリットです。

楽天証券ポイントと楽天スーパーポイントの違い

(画像=編集部作成)

楽天証券では、サービスの利用に応じて楽天証券ポイントまたは楽天スーパーポイントのどちらかを選んで受け取れる。

受け取るポイントはどちらかで、楽天証券ポイントを受け取りたい場合は楽天証券ポイントコースを、楽天スーパーポイントを受け取りたい場合は楽天スーパーポイントコース(楽天ポイントコース)を選択する必要があります。

(出典=ポイントプログラム

ポイントコースは楽天証券のサイトにログイン後、設定・変更画面のポイント設定にての選択できる。

楽天証券ポイントは楽天証券のサービスの利用に応じて付与されるポイントで、楽天スーパーポイントやJALで利用できるJMBマイルに交換できる。

楽天スーパーポイントコース(楽天ポイントコース)の場合はt、楽天グループ共通の楽天スーパーポイント口座番号を登録する必要がある。

楽天スーパーポイントも楽天証券ポイントと同様に楽天証券の利用に応じて付与され、楽天市場や楽天グループの各サービス、マクドナルド、出光、ミスタードーナツなどの数多くの提携店舗で利用できる。

証券会社5社のポイント投資・運用を比較

(画像=編集部作成)

楽天証券のポイント投資は人気だが、他の証券会社のポイント投資・運用サービスと比較するとどうだろうか。

以下の表は、楽天証券とPayPay証券、SBI証券、SBIネオモバイル証券、LINE証券のポイント投資・運用を比較したものだ。

証券会社5社のポイント投資・運用比較

楽天証券 PayPay証券 SBI証券 SBIネオ
モバイル証券
LINE証券
ポイント
投資/運用
ポイント投資 ポイント運用 ポイント投資 ポイント投資 ポイント投資
対象ポイント ・楽天スーパーポイント
・楽天証券ポイント
PayPayボーナス ・Tポイント
・Pontaポイント
Tポイント LINEポイント
投資(運用)対象 ・投資信託
・国内株式
・バイナリーオプション
2種類のコース 投資信託 ・国内株式
・ネオW
・FX
・投資信託
・国内株式
最低投資
ポイント
1ポイント1円分 1ポイント1円分 1ポイント1円分 1ポイント1円分 1ポイント1円分
特徴 ・楽天市場の
ポイント+1倍
・一般NISA・
つみたて
NISA利用可
・運用中の残高を
引き出して
PayPayボーナスに
チャージ可
・自動追加機能
・一般NISA・
つみたて
NISA利用可
・S株(単元未満株)の
ポイント投資可
・定期買付
サービス対応
・LINE Payによる
入金時にLINE
ポイントを利用可
楽天証券PayPay証券SBI証券SBIネオモバイル証券LINE証券のホームページ をもとに筆者作成、2021年11月8日時点

PayPay証券、SBI証券、SBIネオモバイル証券、LINE証券のポイント投資・運用サービスをそれぞれ紹介しよう。

PayPay証券……PayPayボーナスを運用する「PayPayボーナス運用」はいつでも出し入れ可能

(画像=PayPay証券ホームページ)
PayPay証券
ポイント投資/運用 ポイント運用
対象ポイント PayPayボーナス
投資(運用)対象 2種類のコース
最低投資ポイント 1ポイント1円分
特徴 ・運用中の残高を引き出して
PayPayボーナスにチャージ可
・自動追加機能
PayPay証券のホームページ をもとに筆者作成、2021年11月8日時点

PayPay証券(旧One Tap BUY)は、初めての人でも株式投資を手軽に始められるスマホ証券です。(出典=「PayPay証券」とはどんな会社ですか。

PayPay証券は「PayPayボーナス運用」というポイント運用サービスを提供しており、PayPayボーナスを運用できる。

PayPayボーナス運用では、いつでも運用中の残高を引き出し(交換)て、PayPayボーナス残高へのチャージ(交換)が可能だ。(出典=ボーナス運⽤を始めてみよう)

またPayPayボーナス運用には、保有するPayPayボーナスを自動でボーナス運用に追加する機能がある。

この機能はPayPayボーナス残高が0円でも設定でき、PayPayボーナスが付与されるとボーナス運用に自動で追加される。

運用対象は、スタンダードコースとチャレンジコースの2種類から選べる。

どちらも、米国の主要企業500社で構成されるS&P500指数を運用対象にしている。スタンダードコースはS&P500の値動きとの連動を目指すコース、チャレンジコースはS&P500の3倍の値動きとの連動を目指すハイリスクのコースである。

SBI証券・SBIネオモバイル証券……Tポイント・Pontaポイントどちらでもポイント投資ができる

SBI証券
ポイント投資/運用 ポイント投資
対象ポイント ・Tポイント
・Pontaポイント
投資(運用)対象 投資信託
最低投資ポイント 1ポイント1円分
特徴 一般NISA・つみたてNISA利用可
SBI証券のホームページ をもとに筆者作成、2021年11月8日時点

SBI証券は、国内株式個人取引シェアNo.1の国内大手ネット証券である。(出典=SBI証券によるデータ

ポイント投資は以前からのTポイントに加えて、2021年11月からはPontaポイントも利用できる。

ポイント投資で購入できる金融商品は投資信託だ。

投資信託の買付金額の一部または全額に1ポイントから、1ポイント1円相当として利用できる。(出典=SBI証券のポイントサービス

なお、投資信託の積み立てには対応していない。

ポイント投資の利用方法は、投資信託の買付における購入金額のうちのポイント利用分を指定するだけだ。

ポイント投資は、一般NISAやつみたてNISAでも利用可能です。

SBIネオモバイル証券……S株(単元未満株)やFXなどにポイント投資ができる

SBIネオモバイル証券
ポイント投資/運用 ポイント投資
対象ポイント Tポイント
投資(運用)対象 ・国内株式
・ネオW
・FX
最低投資ポイント 1ポイント1円分
特徴 ・S株(単元未満株)のポイント投資可
・定期買付サービス対応
SBIネオモバイル証券のホームページ をもとに筆者作成、2021年11月8日時点

SBIネオモバイル証券はSBIグループのスマホ証券であり、若年層や投資初心者を主なターゲットにしています。(出典=SBIグループ企業一覧

SBIネオモバイル証券のポイント投資は、国内株式、ネオW(カバードワラント)の購入とFX(外国為替証拠金取引)の証拠金の差し入れにTポイントを利用できる。(出典=SBIネオモバイル証券

ネオWとは?
ネオWとは1週間後の日経平均を予測する取引のことで、日経平均が「上がる」「変わらない」「下がる」の3つから選択する。予測どおりになれば、投資資金が最大2倍(「上がる」「下がる」の場合)になる。(出典=(愛称)ネオW

SBIネオモバイル証券のポイント投資は、国内株式のほかS株(単元未満株)も対象であり、定期買付サービスにも対応している。(出典=ポイントで投資

LINE証券……LINE Payによる入金時にLINEポイントを利用できる

LINE証券
ポイント投資/運用 ポイント投資
対象ポイント LINEポイント
投資(運用)対象 ・投資信託
・国内株式
最低投資ポイント 1ポイント1円分
特徴 ・LINE Payによる入金時にLINEポイントを利用可
LINE証券のホームページ をもとに筆者作成、2021年11月8日時点

LINE証券は、スマホ証券利用率No.1の証券会社です。(出典=LINE証券によるデータ

設立は2018年と若い証券会社だが、少額から投資できるといったメリットがあり、投資初心者でも利用しやすいサービスを提供している。

ポイント投資には、LINEポイントを利用できる。

LINEポイントはLINE PayによるLINE証券への入金時に利用できるため、入金後幅広く利用できます。(出典=LINEポイントで投資をはじめよう!

対象商品は株やETF、REIT、投資信託であり、株は数百円分から、投資信託は最低100円から投資が可能だ。

つみたて投資にもLINEポイントを利用でき、毎月1,000円から積み立てられる。(出典=LINE証券

楽天証券のポイント投資 3つのメリット

(画像=編集部作成)

楽天証券のポイント投資は投資対象の商品が多く、魅力的なサービスだ。

楽天証券のポイント投資の3つのメリットを紹介しよう。

楽天証券のポイント投資のメリット1……3種類の金融商品に投資できる

楽天証券では投資信託、国内株式(現物)、バイナリーオプションでポイント投資ができる。

バイナリーオプションとは?
バイナリーオプションとは通貨ペア(ドル/円など)の為替レートについて、一定時間経過後の上昇または下落を予測する取引のことだ。予測が当たると1枚につき1,000円のペイアウト(払い戻し)を受け取れ、予測が外れるとペイアウトはない。(出典=バイナリーオプションとは

中でも投資信託は100円から購入でき、簡単に多くの資産に分散投資ができるため、特に投資初心者におすすめです。

楽天証券のポイント投資のメリット2……投資信託の積立にもポイントを利用できる

投資信託の積立は、つみたてNISAなどで利用される一般的な買付方法だ。

楽天証券のポイント投資では、投資信託の積立にもポイントを利用できます。

積立のポイント利用には上限がある。

上限ポイント数は以下のとおり。

積立のポイント利用上限

楽天スーパーポイント 楽天証券ポイント
ダイヤモンド会員以外 ダイヤモンド会員
1日あたりの上限 30,000ポイント 500,000ポイント 上限なし
1ヵ月あたりの上限 100,000ポイント 500,000ポイント 上限なし
楽天証券のホームページ をもとに筆者作成、2021年11月7日時点

楽天証券のポイント投資のメリット3……ポイント投資(投資信託)で楽天市場のポイントが+1倍に

楽天証券においてポイントで投資信託を購入すると、楽天市場のポイントが+1倍になります。(出典=楽天証券で、ポイントを使って投資信託を購入するとポイント+1倍(ポイント投資))
楽天市場でポイント+1倍の適用を受ける条件は、1回500円分以上の投資信託を購入する際に1ポイント以上を利用すること。また、楽天スーパーポイントコース(楽天ポイントコース)の設定も必要だ。

ポイント投資(投資信託)のスポット購入の場合は、投資信託の注文日が属する月の楽天市場での買い物が対象になる。

なお、ポイント+1倍の月間獲得上限ポイントは5,000ポイントです。

楽天証券のポイント投資 3つのデメリット

(画像=編集部作成)

楽天証券のポイント投資は魅力的なサービスだが、デメリットもある。

ポイント投資を利用する前に、デメリットも把握しておこう。

楽天証券のポイント投資のデメリット1……1株単位の単元未満株に対応していない

楽天証券のポイント投資では国内株式(現物)を購入できるものの、楽天証券は1株単位で取引できる「単元未満株」に対応していないことがデメリットです。(出典=単元未満株式の取扱い

国内株式の現物取引は一般的に100株単位で行われるため、購入の際は数万円程度の資金が必要になることが多い。

1株単位でポイント投資ができればポイントで株を気軽に買えるが、100株単位では気軽に買えるとはいえない。

楽天証券のポイント投資のデメリット2……期間限定ポイントはポイント投資に利用できない

楽天スーパーポイントには、有効期限が設定される「期間限定ポイント」がある。

期間限定ポイントは楽天市場などで利用できるが、ポイント投資では利用できないことを覚えておきましょう。

他にも「有効期限切れのポイント」や「他ポイントから交換した楽天スーパーポイント」などは、投資信託や国内株式の購入に利用できない。(出典=ポイント投資(投資信託)ポイント投資(国内株式)

ポイント投資で利用できないポイントは、別の使い道を考えて活用しましょう。

楽天証券のポイント投資のデメリット3……IPO・POはポイント投資の対象外

楽天証券では、IPO(Initial Public Offering)やPO(Public Offering)にはポイント投資を利用できません。(出典=ポイント投資(国内株式)
IPOとは?
IPO(新規公開株)とは、未上場企業が新規で株式を証券取引所に上場して、投資家に株式を購入してもらうことだ。
POとは?
PO(公募・売出)とは、すでに上場している企業が新たに発行する株式やすでに発行された株式を投資家に購入してもらうことだ。

楽天証券でIPOやPOの株を購入する場合はポイントを利用できないため、証券口座の資金を充てる必要があります。

楽天証券のポイント投資の始め方

楽天証券のポイント投資の始め方として、投資初心者にもおすすめの投資信託のスポット購入を紹介したい。

投資信託のスポット購入の注文は、以下の4ステップで行う。

楽天証券のポイント投資の始め方(出典=ポイント投資(投資信託)
  • STEP1……ポイントコースを「楽天ポイントコース」に設定する
  • STEP2……ポイント投資を行う投資信託を選ぶ
  • STEP3……利用するポイントを入力する
  • STEP4……注文が完了する

・STEP1……ポイントコースを「楽天ポイントコース」に設定する

ポイント投資を行うためには、「楽天ポイントコース」に設定する必要がある。

PCサイトにログインし、「マイメニュー」→「お客様情報の設定・変更」内の「ポイント設定・SPU」からポイント設定・SPU画面を開く。

「ポイント設定・SPU」画面にて、現在のコースが「楽天証券ポイントコース」の場合は「楽天ポイントコース」に変更する。

なお、投資信託の積立と国内株式でポイント投資を行う場合は、「ポイント設定・SPU」画面にてポイント利用設定を「利用する」に設定する必要がある。

・STEP2……ポイント投資を行う投資信託を選ぶ

ポイント投資を行う投資信託を選び、「スポット購入」を選択する。

・STEP3……利用するポイントを入力する

注文入力画面の「ポイント利用」にて「一部使う」「すべて使う」「使わない」を選ぶ。「一部使う」の場合は、ポイント数を指定する。

ポイント利用を指定したら、画面下の「確認」に進む。

・STEP4……注文が完了する

注文確認画面が切り替わったら注文内容を確認し、取引暗証番号を入力して「注文」を押すと注文が完了する。

PayPay証券のポイント運用 3つのメリット

(画像=編集部作成)

楽天証券のポイント投資との比較として、PayPay証券のボーナス運用のメリットを確認したい。

PayPayボーナス運用のメリットは以下の3つだ。

PayPay 証券のポイント運用のメリット1……ID登録などが不要ですぐに始められる

PayPayボーナス運用はポイント運用のサービスなので、証券口座がなくても始められます。

証券口座の開設が不要なので、本人確認やマイナンバーの登録も不要だ。

ボーナス運用を始めるには、PayPayアプリから「ボーナス運用」を選んで利用規約に同意し、運用コースを選択して運用額を設定するだけだ。(出典=PayPayボーナスを運用する

PayPayボーナス運用なら、誰でも簡単にポイント運用を始められます。

PayPay 証券のポイント運用のメリット2……2種類のコースから選ぶだけで簡単

ポイント投資では数多くの金融商品から投資対象を選ぶ必要があり、投資初心者にはわかりにくいかもしれない。

PayPayボーナス運用なら、スタンダードコースとチャレンジコースのどちらかを選ぶだけなので簡単です。(出典=PayPayボーナス運用

ポイント運用や投資が初めてなら、スタンダードコースを選ぶとよいでしょう。チャレンジコースはリスクが高く、マイナスの値動きの場合は損失が大きくなるからです。

PayPay 証券のポイント運用のメリット3……自動追加機能でPayPayボーナスを自動的に追加できる

付与されるPayPayボーナスをボーナス運用に利用するなら、「自動追加機能」がおすすめです。
自動追加機能は、保有するPayPayボーナスをボーナス運用に自動で追加できる機能である。この機能を利用すれば、PayPayボーナスが付与されるたびに自分でボーナス運用に追加する手間を省ける。(出典=自動追加機能

「付与されたPayPayボーナスを使わずに貯めておくのではなく、自動で増やしたい」という人にとって便利な機能です。

PayPay 証券のポイント運用 3つのデメリット

(画像=編集部作成)

PayPayボーナス運用を利用するなら、デメリットも把握しておきたい。デメリットは以下の3つだ。

PayPay 証券のポイント運用のデメリット1……現金として引き出せない

PayPayボーナス運用では、運用しているポイントを現金として引き出すことはできません。

引き出した分は、PayPayボーナス残高にチャージされる。(出典=PayPayボーナス運用

他の証券会社のポイント投資なら、ポイントを投資した金融商品を売却して現金にできますが、PayPayボーナス運用は投資体験のサービスであり、ポイントを増やすことが目的なので、現金として引き出すことはできません。

PayPay 証券のポイント運用のデメリット2……運用するコース(商品)は2つ以外選べない

PayPayボーナス運用のコースはスタンダードコースとチャレンジコースだけであり、選ぶのは簡単ですが、その分商品の選択は制限されます。

他の証券会社のポイント投資では投資信託や株式といった選択肢が多いため、自分が投資したい商品にポイントを投資できる。

ボーナス運用のコースをもう少し増やせば、投資初心者はポイント運用という投資体験から実際の投資へステップアップしやすいのではないでしょうか。

PayPay 証券のポイント運用のデメリット3……配当を受け取れない

PayPayボーナス運用の2つのコース(スタンダードコース・チャレンジコース)は、米国の株式市場に上場しているETF(上場投資信託)で運用される。

スタンダードコースの銘柄はSPDR S&P500 ETF(SPY)、チャレンジコースの銘柄はDIREXION S&P 500 3X(SPXL)である。(出典=PayPayボーナス運用

これらのETFを証券口座に保有していれば、年に何回か配当を受け取れることがありますが、PayPayボーナス運用では配当を受け取れません。

配当を受け取れないため、配当分を損していることになる。

PayPayボーナス運用は投資体験のサービスなので仕方ありませんが、他の証券会社のポイント投資で同等の商品に投資する場合と比べて、長期での運用成績は劣る可能性が高いといえます。

PayPay 証券のポイント運用の始め方

PayPay証券のPayPayボーナス運用を始める際は、以下の4ステップで行う。

PayPay証券のポイント運用の始め方
  • STEP1……PayPayボーナス運用の利用規約に同意する
  • STEP2……運用するコースを選ぶ
  • STEP3……ボーナス運用額を指定する
  • STEP4……運用を開始する

・STEP1……PayPayボーナス運用の利用規約に同意する

PayPayアプリのホーム画面から「ボーナス運用」を選択する。

利用規約を確認し、「同意する」を選択する。

・STEP2……運用するコースを選ぶ

「ボーナス運用をはじめる」を選択する。

利用するコースの「ボーナスを追加する」を選択する。

・STEP3……ボーナス運用額を指定する

ポーナス運用額を入力し、「追加する」を選択する。

・STEP4……運用を開始する

ボーナス運用額を確認し、「追加する」を選択する。

ボーナス運用額が追加され、運用が開始される。

ポイント投資・運用はどんな人におすすめ?

(画像=編集部作成)

楽天証券のポイント投資とPayPay証券のボーナス運用は、それぞれどんな人に向いているのだろうか。

それぞれのサービスをおすすめしたいのは、以下のような人だ。

楽天証券のポイント投資はこんな人におすすめ

楽天証券のポイント投資は、楽天スーパーポイントや楽天証券ポイントを利用して、投資信託や国内株式(現物)などに投資したい人におすすめです。

投資信託の積立にポイントを利用したい人にも、楽天証券のポイント投資が適している。

楽天市場のポイント獲得率を上げたい人は、ポイント投資(投資信託)の利用条件を満たせば、楽天市場での付与ポイントが+1倍になる。

ポイント運用の経験はあるが投資が初めての人も、ポイント投資が投資を始めるきっかけになるだろう。

投資初心者はまとまった資金で始めるのではなく、手持ちのポイントで少額取引から始めるのがおすすめです。

PayPay証券のポイント運用はこんな人におすすめ

PayPay証券のPayPayボーナス運用は、投資未経験者が投資を疑似体験するのにおすすめです。

PayPayボーナス運用なら証券口座の開設は不要で、PayPayアプリから簡単に始められる。

コースは2つだけなので、商品選びで悩むことはないだろう。

PayPayボーナスの使い道を決めておらずPayPayボーナスを貯めている人も、PayPayボーナス運用がおすすめだ。

自動追加機能を利用すれば、自動でPayPayボーナス運用ができるからだ。

投資経験者も、PayPayボーナスを増やしたいなら、気軽にポイントを増やせる可能性があるPayPayボーナス運用を活用するとよいでしょう。

ポイントで投資もできるのが楽天証券の特徴

楽天証券では楽天証券ポイントや楽天スーパーポイントを利用して投資ができるため、付与されたポイントがあまっている場合には、楽天証券でポイントを利用した投資方法も選択肢の一つとして考えてみてはいかがだろうか。

>>楽天証券の口座開設はこちら

楽天証券で口座開設するなら、楽天カードを利用するのがおすすめだ。 楽天証券では、楽天カードでの投信の積立や保有でも楽天ポイントが付与される。楽天カードを持っている人はもちろん、まだ持っていない人もこの機会に新規申込すると良いだろう。

楽天カードでは、現在新規カード発行でもれなく5,000ポイントもらえるキャンペーンを実施中だ。

楽天証券のポイント投資についてよくある5つのQ&A

楽天証券のポイント投資について、よくある質問とその回答を5つ紹介しよう。

ポイント投資とポイント運用の違いは?
ポイント投資とは投資する商品をポイントで買うことで、ポイント運用とは投資の疑似体験としてポイントを運用することだ。ポイント投資では、購入した金融商品を売却すれば、現金として引き出すことができる。一方でポイント運用でポイントを引き出す場合は、現金ではなくポイントとして引き出される。
楽天証券のポイント投資のメリットは?
楽天証券のポイント投資のメリットは、「3種類の商品に投資できる」「投資信託の積立にポイントを利用できる」「楽天市場のポイントが+1倍になる」だ。ポイント投資ができる商品は投資信託、国内株式(現物)、バイナリーオプションであり、投資信託や国内株式はかなりの数の銘柄に投資できる。
楽天証券のポイント投資のデメリットは?
楽天証券のポイント投資のデメリットは、「単元未満株に対応していない」「期間限定ポイントはポイント投資に利用できない」「IPO・POはポイント投資の対象外」だ。単元未満株に対応していないため、国内株式への投資にはある程度(数万円程度)の資金が必要になる。期間限定ポイントは、残念ながらポイント投資には利用できない。
楽天証券以外にポイント投資ができるネット証券会社は?
楽天証券以外にポイント投資ができるネット証券(スマホ証券)は、SBI証券、SBIネオモバイル証券、LINE証券などだ。国内株式の単元未満株のポイント投資は、SBIネオモバイル証券などで利用できる。なお、PayPay証券のPayPayボーナス運用はポイント運用のサービスであり、ポイント投資とは異なる。
楽天証券のポイント投資の始め方は?
どの商品にポイント投資を行う場合でも、ポイントコースを「楽天ポイントコース」に設定する必要がある。投資信託の積立と国内株式(現物)のポイント投資の場合、ポイント利用設定を「利用する」に設定する。ポイント投資での注文は、それぞれの商品の注文(取引)画面にて、利用するポイントを入力するだけだ。

実際に株式投資を始めてみる

口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
>>SBI証券の口座開設はこちら

口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
>>楽天証券の口座開設はこちら

米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能
>>マネックス証券の口座開設はこちら

株主優待名人の桐谷さんも開設、少額取引の手数料が0円
>>松井証券の口座開設はこちら

取引コストが抑えられ、中上級者も検討したい
>>ライブスター証券(新:SBIネオトレード証券)の口座開設はこちら

IPO当選確率を上げるなら!ツールも魅力的 >>岡三オンライン証券の口座開設はこちら

手数料が業界最安値水準な上に取引でポイントがたまる
>>DMM 株の口座開設はこちら

現物・信用ともに低コスト!
>>GMOクリック証券の口座開設はこちら

執筆・松本雄一
外資系コンピューター会社にてカスタマーサポート・開発・セキュリティ対策などを経験後に独立。自らの投資経験をもとに株式や投資信託などの投資情報を発信している。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
外資系コンピューター会社にてカスタマーサポート・開発・セキュリティ対策などを経験後に独立。自らの投資経験をもとに株式や投資信託などの投資情報を発信している。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。

この筆者の記事を見る

【関連記事】
初心者向けネット証券ランキング
ネット証券NISA口座ランキングTOP10!
つみたてNISA(積立NISA)の口座ランキングTOP10
日本の証券会社ランキングTOP10 売上高1位は?
スマホ証券おすすめ6社を比較!ネット証券との違いや手数料など>
楽天証券のメリットとデメリット SBI証券と比較 >