カードローンの危険性やデメリットとは?クレカのキャッシングとどっちを選ぶべき?
(画像=MONEY TIMES編集部)

カードローンの危険性やデメリットは、借り過ぎてしまうリスクがあることだ。カードローンは目的ローンや公的融資制度などと比べて金利が高いため、過剰な借り入れは返済負担が重くなりやすく、多重債務に陥る可能性がある。

カードローンの危険性が怖い場合は、まずはキャッシング機能を付帯したクレジットカードを利用するのが良いだろう。普段はクレジットカードのお得な特典を享受でき、いざというときはキャッシング機能で借り入れもできる。

クレカのキャッシング枠の限度額はカードローンと比べて低く設定される傾向にあるため、借り過ぎのリスクも抑えやすいだろう。

クレカのキャッシング枠だけでは物足りない場合は、カードローン機能を付帯したクレジットカードを選ぼう。

カードローンはキャッシング枠よりも限度額が大きい傾向にあり、まとまった借り入れが可能だ。契約後は何度でも好きなタイミングで借り入れができるため突発的な出費にも対応しやすい。

普段はなるべくクレジットカードのショッピング枠を使いつつ、どうしても必要な時にだけキャッシング枠ないしカードローン機能を利用すればよい。

カードローン機能付きのクレカの詳細はこちら

カードローンのデメリットやメリットを十分に理解した上で、直接カードローンに申し込むのもよいだろう。審査期間が短い傾向にあるためすぐに利用でき、大手消費者金融のカードローンであれば最短で即日融資も可能である。

クレジットカードのキャッシングとカードローン、どれを選ぶべき?
1.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=MONEY TIMES編集部)

おすすめのクレジットカード・カードローン
プロミスVISAカード
プロミスVisaカード
Tカード プラス(SMBCモビット next)
Tカード プラス
(SMBCモビット next)
SMBCモビット アイフル プロミス
クレジットカード/
カードローン
クレジットカード クレジットカード カードローン カードローン カードローン
利用限度額
(最大)
100万円 80万円 800万円 800万円 500万円
キャッシング金利 18.0% 3.0%~18.0% 3.0%~18.0% 4.5%~17.8%
申込条件 18歳以上の
プロミス会員
20歳以上の
モビットカード会員
20歳~74歳 20歳~69歳 18歳~74歳
審査・発行期間 2~3週間 最短4営業日で発送 最短30分 最短20分 最短20分
ポイントサービス Vポイント Tポイント Tポイント Vポイント
詳細 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト

目次

  1. カードローンは危険性がある?
  2. カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い
  3. カードローンの5つのデメリット
  4. カードローンを滞納したらどうなる?
  5. カードローン機能付きのクレジットカード2選
  6. カードローンの5つのメリット
  7. おすすめのカードローン3選
  8. よくあるQ&A

カードローンは危険性がある?

2.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=MONEY TIMES編集部)

カードローンは、よく危険性が指摘されるが、それは借り過ぎてしまう可能性があるからだ。正規の貸金業者を選んで計画的に利用している分には特に危険性はなく、過度な心配は不要である。

正規の貸金業者とは貸金業法に基づき登録を受けている業者のことだ。利用しようとしている業者が登録を受けているか確認する方法としては、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスがある。

銀行や信用金庫などを除く貸金業者が提供するカードローンでは、申込者の信用力の調査が義務付けられており、返済できないほどの金額を貸し付ける行為は禁じられている。また年収の3分の1を超える貸し付けは原則行われない。

過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。
引用:日本貸金業協会 お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)

したがって、正規の貸金業者で無理な借り入れを強いられることはない。借り過ぎのリスクは、利用者が気を付ければ十分避けられるだろう。

そもそも、カードローンは一括払いや分割払いが採用されている他のローンと異なり、返済の負担が比較的小さいローンだ。借入残高に応じて一定額を返済する「残高スライド元利定額リボルビング返済方式」が一般的で、1回あたりの返済額は小さくなりやすい。

残高スライド元利定額リボルビング返済方式では、借入残高に応じて毎月の支払い金額が一定額に決まる。借入残高を一定の範囲に収めている限り、何回利用しても一定額以上の支払いは求められない。また返済により借入残高が一定以下になると、返済金額もそれに応じて減少する。

例えばアイフルのカードローンでは10万円以内の借入残高であれば、毎月返済する場合の返済金額は4,000円である。借入残高が10万円を超えると返済金額も増えるが、合計で100万円を借り入れている状態でも返済金額が3万円を超えることはない(出典:アイフル ご返済一覧表)。
若山卓也

カードローンは返済総額は増える傾向にありますが1ヵ月あたりの負担は抑えやすく返済を続けやすいといえるでしょう。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

もちろんカードローン自体に違法性もない。カードローンは、銀行や消費者金融といった金融機関が法令に基づいて資金を貸し付けるサービスだ。金利は利息制限法により元本に応じて必ず年利15.0~20.0%以下に収まるよう厳格に定められており、違法な取り立ても行われない。

第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
引用:e-Gov法令検索 利息制限法

違法というイメージは、法令上必要な登録をせずに貸金業を営む者、いわゆる「闇金」によるものだろう。悪質業者による法外な金利設定や違法な取り立てがたびたび報じられてきた。

例えば2023年12月6日には、無登録で現金の貸付けを行い、法定金利の約3.5倍の利息を受け取った容疑で会社の代表と社員が逮捕されている(出典:朝日新聞デジタル)。

若山卓也

こういった事案があるからカードローンが危険なのではなく、闇金による法外な金利設定や違法な取り立ては犯罪で、カードローンの危険性とは根本的に異なります。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い

カードローンと似たサービスに、クレジットカードのキャッシングがある。両者の違いは、クレジットカードに付帯しているかどうかだ。

【カードローンとキャッシングサービスの違い】
カードローン キャッシングサービス
クレジットカード機能付帯 なし あり
借り入れ限度額 大きい 小さい

カードローンは借り入れ専用のサービスで、専用のカード(ローンカード)を支払いに用いることはできない。カードローンで支払いをするにはまず現金を借り入れる必要がある。

クレジットカードのキャッシングもカードローンと同じように現金の借り入れができるが、クレカに付帯するサービスであるため、同じカードを決済に用いることも可能だ。

そもそもキャッシングとは、ATMなどから直接現金を引き出してお金を借りられるサービスのことだ。広義では、カードローンもキャッシングの一つである。

限度額にも違いがある。キャッシングは、カードローンより借り入れ限度額が小さい傾向だ。

例えばJCBのカードローン「FAITH」では、最大500万円の限度額が設定されるが、JCBカードWやJCBプラチナなどJCBオリジナルシリーズのクレジットカードのキャッシングは最大100万円だ。

キャッシングも危険性がよく語られるが、カードローンと同じく違法との誤解と借り過ぎに対する懸念が背景にあるからだろう。

しかしキャッシングもまた、カードローン同様、違法なサービスではない。カードローンと同じく金融機関が法令にしたがって資金を貸し出す商品だ。借り過ぎに注意さえすれば安全に利用できる。

またキャッシングでも過剰な貸し付けはカードローン同様に禁じられている。キャッシングも総量規制の対象であり、年収の3分の1以下の範囲でしか貸し付けは行われない。

クレジットカードで現金を借りるキャッシングは、総量規制の対象となり、年収の3分の1を超える貸付けが禁止されます。クレジットカード会社は、「貸金業者」として「貸金業法」に基づき、金銭の貸付けを行うからです。
引用:日本貸金業協会 お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)

カードローンの5つのデメリット

3.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=MONEY TIMES編集部)

カードローンの代表的なデメリットは、借り過ぎが懸念される点だ。限度額の範囲内ならコンビニATMや銀行振込などで何度でも借りられる。手軽に融資を受けられるため、つい借り過ぎてしまう事態が想定される。

カードローンは金利が比較的高く、利息負担が大きくなりやすい点もデメリットだ。さらに返済期間も延びやすいため、総返済額が膨らみやすい。利用状況によっては、他のローンの審査に通過しづらくなったり、家族に知られる可能性があったりすることもデメリットといえるだろう。

簡単に借りられるため借り過ぎてしまう

カードローンは、比較的手軽に借りられるサービスのため、借り過ぎを誘引しやすい点はデメリットといえます。

カードローンのように設定された限度額の範囲内で借り入れるローンを「極度貸付」と呼ぶ。一般に審査の期間が短く、最短即日ですぐに融資を受けられ、多くの場合、保証人や担保も不要だ。

極度貸付では、一度契約すれば限度額の範囲内で何度でも借り入れができる。オンラインやコンビニATMなどからいつでも借りられるため便利ではあるが、つい借り過ぎてしまう事態が懸念される。

対して住宅ローンや自動車ローンのように1回の借り入れごとに契約するローンを「証書貸付」と呼ぶ。大きな金額になることがほとんどのため、審査は比較的厳格で必要書類も多く、借り入れまで数日から数週間と一定の時間を要する。さらにローンによっては、保証人や担保が求められる傾向だ。

証書貸付では、融資は一括で行われる。例えば100万円を借りる場合、一括で100万円が融資され、その後は返済のみ行う。追加の借り入れを行うには、別の契約として改めて審査を受けなければならない。

【カードローンと他のローンの比較(審査・借入回数)】
カードローン(極度貸付) 他のローン(証書貸付)
審査期間 短い(最短即日) 長い(数日〜数週間)
保証人・担保 通常不要 必要な場合あり
借入回数 何度でも可能(限度額の範囲内) 1回限り
若山卓也

このように、カードローンは住宅ローンや自動車ローンのような証書貸付よりも審査期間が短く、コンビニATMなどからいつでも手軽に借りられるため、つい借りすぎてしまるリスクがある点に注意が必要です。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

他の融資手段と比べて金利が高い

カードローンは住宅ローンやフリーローンなど他の融資手段よりも金利が比較的高い点もデメリットだ。

金利とは
借入額に占める1年間の利息の割合を指し、通常パーセント(%)で表示される。

利息とは、借金の利用料として実際に負担する金額のことで、「借入額×金利×借入期間」で計算される。

例えば100万円を年利10%で半年間借りた場合、利息は5万円(借入額100万円×年利10%×6ヵ月÷12ヵ月)だ。1年間借りた場合の利息は、10万円(借入額100万円×年利10%×12ヵ月÷12ヵ月)である。

同じ金額を借り入れする場合、金利が低いほど利息も小さく有利になる。

住宅ローンの相場は年2.475%~3.840%だ(出典:フラット35 民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)、2023年12月現在)。使途が限定されていないフリーローンであっても多くは上限金利が年15.0%以下となっている。

【フリーローンの金利の例】
イオン銀行
フリーローン
住信SBIネット銀行
フリーローン
りそなフリーローン
(無担保型)
上限金利 13.5% 12.0% 14.0%
下限金利 3.8% 3.775% 1.7%
イオン銀行住信SBIネット銀行りそな銀行より筆者作成、2023年12月20日現在

カードローンは、他の融資手段よりも金利が比較的高い。例えば主要なカードローン4社・ブランドの金利は、以下のようになっている。

【主要カードローン4社・ブランドの金利一覧】
アイフル SMBCモビット プロミス レイク
上限金利 18.0% 18.0% 17.8% 18.0%
下限金利 3.0% 3.0% 4.5% 4.5%
公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト
アイフルSMBCモビットプロミスレイクより筆者作成、2023年11月6日現在

いずれも最大で18%前後の金利が設定されているが、これは利息制限法の上限(20%)に近い。

金利が高いカードローンは、利用者の利息負担が大きくなりやすい。

なお、カードローンの金利は審査を通じて個別に設定されます。利用限度額が大きければ金利も低くなるのが一般的です。したがって必ずしも高い金利が設定されるわけではありません。

返済期間が長期化しやすい

月々の返済負担を抑えやすいからといって借り入れを繰り返していると、残高ばかりが増えていることに気づきにくく、返済期間が長期化しやすい点もカードローンのデメリットです。

一般的にカードローンの返済方式は、リボルビング方式が採用されている。リボルビング方式とは、一定の金額を返済する方式だ。

リボルビング方式の大きな特徴は、借り入れ時点で返済期間(回数)が確定しない点だ。完済時期は、返済を繰り返した結果として決まる。つまり、返済額に対して借り入れが増えるほど完済時期は遅くなる。

完済までの期間が長くなると総返済額が増加する。なぜなら利息は、借入期間に比例して増えるからだ。

例えば100万円を年利10%で借りる場合の利息は、借入期間が半年なら5万円(100万円×10%×6ヵ月÷12ヵ月)、1年間なら10万円(100万円×10%×12ヵ月÷12ヵ月)だ。

利息総額は、早く返済するほど小さくなる。計画的に返済しやすい分割払いを採用しているフリーローンや目的ローンなどと異なり、返済期間が長くなりやすいリボルビング方式を採用するカードローンは総利息額が増えやすく、負担が重くなる傾向にある。

なお実際のカードローンは、最終的に完済できるよう一定間隔に区切られた残高で返済額が決まる「残高スライド方式」が併用されることが多い。

例えばアイフル(約定日制)の1回あたりの返済額は、残高10万円以下で4,000円、10万円超~20万円以下で8,000円だ。

他のローン審査に影響する

カードローンを利用すると住宅ローンや自動車ローンなど、他のローン審査に影響する点もデメリットといえます。

一般的にローンの審査では、信用情報が調査される。信用情報とは、借り入れや返済などローンにまつわる取引の履歴だ。信用情報は信用情報機関に登録され、金融機関などが照会することで共有される。

信用情報機関は以下3社があり、各社が加盟会員から信用情報の登録を受ける。さらに信用情報3社は「CRIN(Credit Information Network)」などのネットワークで互いに情報を共有している。

【信用情報機関3社】
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
4.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=シー・アイ・シーより引用)

ローンの審査では、申込者の返済能力が評価される。他社で多額の借り入れを行っている場合や滞納した記録が残っている場合、審査では不利に働くと言われている。

カードローンの利用履歴も信用情報機関に登録される。利用状況によっては、審査に悪影響を与えることもあるだろう。

特に「総量規制」には、注意が必要です。
総量規制とは
他の貸金業者も含め年収の3分の1を超える貸し出しを禁じる法令上のルールのこと。すでに年収3分の1までローン残高がある場合、原則として新たな融資は受けられない。なお銀行や信用金庫による貸し付けは規制の対象外である。
若山卓也

もっとも他のローン審査への影響はカードローン特有のデメリットではありません。カードローンと同じように、利用履歴が信用情報機関に登録されるローン商品は多いです。借り過ぎたり滞納したりすれば他のローン審査に悪影響を与えるでしょう。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

家族に借り入れを知られる可能性がある

カードローンは家族に知られる可能性がある点もデメリットです。

カードローン会社が、カードローンを利用していることを周囲に知らせることはない。借り入れの事実を利用者以外の人に明かす行為は法令で禁じられている。

【貸金業法第21条1項の5(取立て行為の規制)】
貼り紙、立看板その他何らの方法をもってするを問わず、債務者の借入れに関する事実その他債務者等の私生活に関する事実を債務者等以外の者に明らかにすること。
引用:e―GOV法令検索 貸金業法

しかし郵送物や連絡でカードローンの利用を知られてしまう可能性がある。

カードローンは、申し込みや利用中にカードローン会社から郵送物などで連絡が来るケースがあるためだ。また借入時には、書面で利用明細が発行されることもある。

カードローンで上記のような書類が発行される理由は、法令で義務付けられているためだ。カードローン会社は、契約や貸し出しなどの取引を行うたびに、利用者に所定の事項を記した書面を交付する義務を負っている。

書面の交付は、あくまで利用者に対して行われるが、不意に家族に見られ、結果として知られてしまうことはあるだろう。

カードローン会社は、このような事態に配慮し、郵送物が自宅に送られないようなサービスや、書面に代えて会員ウェブサイト上で電磁的に通知するようなサービス、そもそもカードを発行せずに契約するサービスなどを提供している。

例えばSMBCモビットでは、契約時に自宅宛の郵送物なしにしてローソン・ミニストップ・郵便局などでカードを受け取れるサービスがある。ただし審査結果によっては対応できないケースもある。

大手カードローン会社の郵送物の有無
SMBCモビット アイフル プロミス
カードレス契約 ×
自宅以外でのカード受け取り
明細の電子発行
※審査の結果によっては対応不可
SMBCモビットアイフルプロミスの公式サイトより筆者作成、2023年12月21日現在

若山卓也

カードローン会社からの連絡を完全に絶つことは難しいでしょう。滞納が続けば督促状や電話で自宅に連絡が来ることが想定されます。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

カードローンを滞納したらどうなる?

5.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=MONEY TIMES編集部)

カードローンの返済を滞納すると費用負担が増える。通常の利息に加え、遅延損害金の支払いも生じるからだ。

遅延損害金は、通常の金利より高い利率で計算される。延滞日数に比例して遅延損害金が増加するため、返済が遅れるほど負担が重くなるというわけだ。

滞納期間が長期になると事態はより深刻になる。滞納の記録が信用情報期間に登録されることで、新規でのローンやクレジット契約が困難となるだろう。滞納を放置すればカードローン会社などから督促状などで連絡が届き、家族に知られるリスクも増える。

また多重債務に陥る可能性もあるだろう。返済を続けられなくなり、債務整理を強いられるケースも懸念される。

若山卓也

ここまで事態が悪化すると日常生活に相当の問題が生じるでしょう。カードローンを滞納しないよう、無理な借り入れは絶対に行わないようにしましょう。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

利息と遅延損害金が増える

カードローンの返済を遅延した場合は、カードローン会社に生じる損害の賠償として「遅延損害金」が請求されます。

遅延損害金は、通常の金利より高い利率で計算される。主要なカードローン5社・ブランドの場合、いずれも20.0%だ。遅延損害金は延滞日数に応じて計算される。

【主要カードローン5社・ブランドの遅延損害金の割合(年率)】
消費者金融会社 遅延損害金の割合 (参考)通常の上限金利
アイフル 20.0% 18.0%
SMBCモビット 20.0% 18.0%
プロミス 20.0% 17.8%
レイク 20.0% 18.0%
アイフルSMBCモビットプロミスレイクより筆者作成、2023年11月6日現在

例えば100万円を年利10%で借りた場合、1ヵ月目(30日分)の利息は約8,219円(100万円×10%×30日÷365日)だ。

この返済を滞納した場合、遅延損害金の利率が20%なら10日の延滞で約5,479円(100万円×20%×10日÷365日)がさらに請求される。

【100万円を借り30日後の返済に遅れた場合の利息と遅延損害金】
延滞日数 通常の利息
(10%、30日分)
遅延損害金
(20%)
合計
10日 約8,219円 約5,479円 約1万3,698円
20日 約8,219円 約1万959円 約1万9,178円
30日 約8,219円 約1万6,438円 約2万4,657円

ブラックになると新規でクレジットカードが作れなくなる

カードローンで返済の滞納が長期にわたると、いわゆる「ブラック」に陥る可能性があります。

ブラックとは一般的に、滞納や破産といった金融事故が信用情報に登録されている状態を指す。

ブラックになると返済能力を疑問視され、しばらくの間は他のローンやクレジット(クレジットカードの発行、店舗での分割払いの契約など)の審査通過が難しくなる。

ブラックに陥る基準は明確ではないが、滞納が2~3ヵ月以上続くと滞納の記録が信用情報に登録される可能性は高いだろう。

信用情報機関の株式会社シー・アイ・シー(CIC)では、返済の遅れが61日以上または3ヵ月以上となった場合、「異動」として信用情報に記載される。

延滞の記録は最長5年、破産や民事再生といった債務整理の記録は最長で5~7年残る。

つまり一度ブラックに陥ると、その原因を解消しても5~7年はローンやクレジットカードの審査通過ができないと考えられる。

【信用情報の登録期間(最長)】
信用情報機関名 滞納など 破産など
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 5年 5年
株式会社日本信用情報機構(JICC) 5年 5年
全国銀行個人信用情報センター(KSC) 5年 7年

自宅に連絡が来るためカードローンを延滞していることが家族にバレる

返済の滞納は、家族に知られる可能性が高まります。カードローンは、返済が滞るとカードローン会社から連絡が来る可能性があるためです。

滞納が続くと最終的にカードローン会社、または代位弁済(第三者が債務者の代わりに返済を行うこと)を実施した保証会社などが一括返済が求めてくる。

この過程でカードローン会社や保証会社は、督促状や内容証明郵便などを送付する。訴訟に発展すれば裁判所からも呼出状や訴状などが送られてくるだろう。

督促状や内容証明郵便などの書類が届く明確な基準はない。滞納でただちに法的な手続きに進むケースは少ないと考えられるが、カードローン会社からの督促状が届く可能性は考えられる。さらに滞納を放置すれば内容証明郵便の送付や保証会社による代位弁済が行われるだろう。

若山卓也

督促状や内容証明郵便などの書類が自宅に届くと、延滞を家族に知られる可能性が懸念されます。さらに訴訟に発展すれば家族も知るところとなるでしょう。信頼関係にひびが入り、家族間でトラブルになりかねません。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

多重債務に陥るリスクがある

返済能力を超えて借り過ぎてしまった場合、多重債務に陥る事態も懸念されます。
多重債務とは
複数の金融機関から融資を受け、返済が困難になっている状態。

特に返済のために借り入れを繰り返すと多重債務のリスクが高くなる。借金を別の借り入れで返済するには、利息分さらに大きな金額を借りなければならないためだ。

仮に年利10%で借り入れを繰り返すとする。A社の借入額100万円をB社からの借金で返済すると、B社には110万円を返す必要がある。さらにC社からの借り入れでB社に返済すると、C社には121万円を返済しなければならない。

これを繰り返すことで借金は雪だるま式に膨れ上がってしまう。

6.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=筆者作成)

多重債務に陥ると利息の負担が重く、自力での完済が難しくなる。

若山卓也

カードローンを利用する場合、返済できないほど多額の借り入れを行うことは避けるべきです。特に借金を借金で返済する行為は、多重債務に陥る可能性が高くなるため、厳に慎みましょう。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

最悪の場合、債務整理をしなければならない

多重債務に陥りどうしても自力で返済を続けられない場合、債務整理を強いられる可能性もあるでしょう。
債務整理とは
法的に借金を猶予したり減額したりする手続きのこと。裁判所を介さず当事者で解決を図る手続き(任意整理)と、裁判所を介して行う手続き(自己破産、個人再生、特定調停)に分けられる。

債務整理は、多重債務から抜け出す救済手段だ。どうしても返済のめどが立たない場合、弁護士など法律の専門家への相談を検討してほしい。

ただし債務整理には、デメリットも多い。破産手続き開始などの情報は、官報に記載されるため、自己破産の事実が広く知れることになる。

また債務整理の情報は、信用情報登録機関に最長5~7年記録される。

信用情報の登録が抹消されるまでは、ローンやクレジットの審査に通過できないだろう。

新規にクレジットカードやカードローンを申し込むことはもちろん、スマートフォン端末代金の分割払いも利用できなくなる。

カードローン機能付きのクレジットカード2選

7.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=MONEY TIMES編集部)

カードローンのデメリットや注意点が心配なあまり、今すぐの申し込みをためらう人もいるだろう。しかし「万が一に備えて準備はしておきたい」というニーズもあるはずだ。

その場合、キャッシング機能が充実したクレジットカードに申し込むことも選択肢の一つだ。クレジットカードとして利用しつつ、必要な時期が到来したらキャッシングですぐに資金を準備できる。

特にカードローン機能が付帯したクレジットカードは、まとまった出費にも備えられる。

せっかくクレジットカードを持つなら特典の手厚いものを選びたい。例えばプロミスVisaカードとTカード プラス(SMBCモビット next)は、カードに保険が付帯するほかポイント還元が受けられる。

カードローン機能付きのクレジットカード

キャッシング向きのお得なクレジットカード2選
プロミスVISAカード
プロミスVisaカード
Tカード プラス(SMBCモビット next)
Tカード プラス
(SMBCモビット next)
年会費 無料 無料
利用可能枠(最大) 100万円 80万円
還元率 0.5% 0.5%
ポイントサービス Vポイント Tポイント
国際ブランド Visa Mastercard
審査・発行期間 2~3週間 最短4営業日で発送
付帯保険 海外旅行保険(※1)(※2) ショッピング保険(※3)
申込条件 18歳以上のプロミス会員 20歳以上のモビットカード会員
キャッシング金利 18.0%
実質年率
(カードローン機能)
4.5~17.8% 3.0~18.0%
利用限度額
(カードローン機能)
500万円まで 1万~800万円
詳細 公式サイト 公式サイト
※1.利用付帯
※2.他にゴルファー保険、弁護士保険、動産総合保険(スマートフォン保険)、個人賠償責任保険、傷害入院保険(交通事故限定)、携行品損害保険から一つを選べる
※3.海外での利用、および国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)のみが対象 ※プロミスVisaカードTカード プラス(SMBCモビット next)より筆者作成、2023年11月6日現在

プロミスVisaカード

8.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=三井住友カードより引用)

プロミスVisaカードの概要
利用可能枠(最大) 100万円
還元率 0.5%
ポイントサービス Vポイント
国際ブランド Visa
審査・発行期間 2~3週間
付帯保険 海外旅行保険(※1)(※2)
申込条件 18歳以上のプロミス会員
キャッシング金利
実質年率
(カードローン機能)
4.5~17.8%
利用限度額
(カードローン機能)
500万円まで
年会費 無料
詳細 公式サイト
※1.利用付帯
※2.他にゴルファー保険、弁護士保険、動産総合保険(スマートフォン保険)、個人賠償責任保険、傷害入院保険(交通事故限定)、携行品損害保険を選べる
三井住友カード プロミスVisaカードより筆者作成、2023年11月6日現在

プロミスVisaカードは、プロミスのカードローン機能が付帯したクレジットカードです。店舗やインターネットショッピングで決済できるだけでなく、プロミスのローンカードとしても利用できます。

プロミスVisaカードには、18歳以上のプロミス会員のみが申し込める。まだプロミス会員でない場合、まずはプロミスにカードローンを申し込み、契約まで済ませることが必要だ。

注意点としては、プロミスVisaカードにクレジットカードのキャッシング機能は付帯しないことです(海外キャッシングは付帯可能)。クレジットカードに付帯するのはショッピング枠のみであり、現金の借り入れはカードローン機能でプロミスから行います。
若山卓也

一般的に金利や限度額はキャッシングよりもカードローンのほうが有利に設定される傾向があります。そのため使い過ぎにさえ注意すればキャッシング機能ではなくカードローン機能がついていることによる影響は少ないでしょう。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)

プロミスVisaカードでクレジット決済するとVポイントが付与される。Vポイントは、三井住友フィナンシャルグループ共通のポイントプログラムで、原則として1ポイント=1円で利用できる。

基本の還元率は、利用額の0.5%(200円につき1ポイント)だ。さらに「Vポイントアッププログラム」の条件を満たした場合、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済により最大20%の還元を受けられる。

プロミスVisaカードは、インターネットショッピングも高還元だ。三井住友カードが運営するポイントモールサイト「ポイントUPモール」を経由し楽天市場やAmazonといったECサイトで決済すると、還元率に最大9.5%上乗せされる。

また、付帯する海外旅行保険も魅力的だ。旅行費用をプロミスVisaカードで支払っておくと海外旅行中に生じた損害を最大2,000万円補償してくれる。

付帯保険を自由に選べる点もメリットの一つだ。海外旅行保険は自動で付帯するが、入会後はゴルファー保険、弁護士保険、動産総合保険(スマートフォン保険)、個人賠償責任保険、傷害入院保険(交通事故限定)、携行品損害保険のなかから一つだけ選択できる。

プロミスVISAカードに
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Tカード プラス(SMBCモビット next)

9.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=三井住友カードより引用)

Tカード プラス(SMBCモビット next)の概要
年会費 無料
利用可能枠(最大) 80万円
還元率 0.5%
ポイントサービス Tポイント
国際ブランド Mastercard
審査・発行期間 最短4営業日で発送
付帯保険 ショッピング保険(※1)
申込条件 20歳以上のモビットカード会員
キャッシング金利 18.0%
実質年率
(カードローン機能)
3.0~18.0%
利用限度額
(カードローン機能)
1万~800万円
詳細 公式サイト
※1.海外での利用、および国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)のみが対象
三井住友カード Tカード プラス(SMBCモビット next)より筆者作成、2023年11月6日現在

Tカード プラス(SMBCモビット next)は、SMBCモビットのカードローン機能が付帯するクレジットカードです。20歳以上のモビットカード会員が申し込めます。非会員の場合は、先にSMBCモビットにカードローンを申し込みましょう。

Tカード プラス(SMBCモビット next)には、クレジットカードのキャッシング機能も付帯できる。したがってTカード プラス(SMBCモビット next)で現金を借りる方法は、SMBCモビットカードローンとキャッシングの2つがある。

キャッシングの金利は18.0%で固定だが、SMBCモビットカードローン機能の実質年率は3.0~18.0%である。さらにカードローンの利用限度額は1万~800万円の範囲で設定され、クレジットカードのキャッシング枠よりも大きくなる。

キャッシング機能もカードローン機能も、振り込みやATMでの即時借り入れに対応しているため、利便性に大きな違いはない。

クレジットカードのキャッシング枠は、決済用のショッピング枠より小さく設定されることが多いです。またクレジットカードの利用限度額は、ショッピング枠とキャッシング枠で共有されるため、ショッピング枠の決済額が多いと利用できるキャッシング枠が小さくなる点には注意しましょう。

Tカード プラス(SMBCモビット next)のクレジットカードとしてのメリットは、Vポイントを貯めやすい点だ。原則として1ポイント=1円で利用できる。

Tカード プラス(SMBCモビット next)は、決済額の0.5%(200円につき1ポイント)分のVポイントが付与される。Vポイントカード機能も付帯するため、Vポイント加盟店ではカード提示分のポイントも付与される。

さらにクレジットカードで支払えば決済分のポイントも付与されるため、ポイントの二重取りが可能だ。

ショッピング保険もTカード プラス(SMBCモビット next)のメリットである。購入から200日以内の商品に破損や盗難などで損害が生じた場合、最大100万円まで補償される。海外ショッピング、または国内でリボ払いまたは3回以上の分割払いで決済した商品が対象だ。

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カードローンの5つのメリット

10.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=MONEY TIMES編集部)

借入限度額が比較的大きいことは、カードローンの主なメリットだ。

最大限度額は、キャッシングよりもカードローンのほうが大きく設定されるケースが多い。そのためまとまった金額を借りたいときは、キャッシングよりもカードローンのほうが向いている。

一般的に担保や保証人が不要な点もカードローンのメリットだ。これらを準備する必要がなく、申込者の意思で手軽にローン申し込みができる。

契約しておけばいつでも借り入れを受けられる点も利便性が高い。限度額の範囲内であればATMや銀行振込ですぐに借りられるため、突発的な出費にも対応しやすい。基本的に使い道に制限はなく、借入金は自由に支払い充当できる。

借入限度額が大きい

カードローンの大きな借入限度額は、メリットの一つです。

カードローンは、キャッシングと比較して借入限度額が大きい傾向にある。参考に双方のサービスを提供するJCB、オリコ(オリエントコーポレーション)、楽天銀行の3社の場合、最大限度額はいずれもカードローンのほうが大きい。

そのため、まとまった金額を借りたいときは、カードローンのほうが向いているだろう。

【カードローンとキャッシングの限度額(最大)と金利(実質年率)】
JCB オリコ 楽天銀行
カードローン 500万円
(FAITH)
500万円
(CREST)
800万円
(楽天銀行スーパーローン)
キャッシング(※1) 100万円
(JCB一般カード)
100万円
(Orico Card THE POINT)
100万円
(楽天銀行カード)
カードローン金利 ・年4.40~12.50%
(FAITH、リボ払い)
・年5.00%
(FAITH 、1回払い)
年4.5~18.0%
(CREST)
年1.9~14.5%
(楽天銀行スーパーローン)
キャッシング金利 年15.00~18.00%
(JCB一般カード)
年15.0~18.0%
(Orico Card THE POINT)
年18.0%
(楽天銀行カード)
※1.ショッピング枠とキャッシング枠を合わせた総枠
JCBオリコ(オリエントコーポレーション)楽天銀行より筆者作成、2023年12月21日現在

もっとも、カードローンの限度額は審査を通じて利用者ごとに設定される。

また銀行や信用金庫を除く貸金業者による貸し付けについては総量規制があるため、年収の3分の1を超える限度額は設定されない。つまり、500万円の限度額を設定したい場合、少なくとも1,500万円の年収が求められる。

カードローンの審査に通過しても、必ずしも希望した通りの金額で借り入れられるわけではない点に注意しましょう。

担保や保証人を必要としない

申し込みに担保や保証人を用意する必要がないこともカードローンのメリットです。

担保(物的担保)とは、融資を受ける際に申込者が金融機関に差し出す財産のことだ。金融機関は、借入契約者が返済不能に陥ったとき、担保を処分して融資を回収する可能性がある。例えば住宅ローン(フラット35)では、取得する住宅や土地を担保として差し入れる。

一方、保証人(人的担保)とは申込者に代わって返済義務を負う可能性がある第三者の人物だ。申込者が返済不能に陥ったとき、金融機関は保証人に債務の支払いを請求することがある。連帯保証人の場合、金融機関は原則としていつでも返済の請求が可能だ。

カードローンは、担保や保証人を求めないことが多い。例えば主要なカードローン4社・ブランド(アイフル、SMBCモビット、プロミス、レイク)ではいずれも不要だ。担保や保証人を準備する必要がないため、すぐに申し込めるだろう。

いつでも借り入れできる

いつでも好きなときに借りられる点もカードローンのメリットです。

カードローンは、契約した金融機関のATMだけでなくコンビニATMといった提携ATMでも借り入れができる。近くに金融機関ATMがない場合でも、近隣のコンビニATMから現金を引き出すことが可能だ。

またカードローンは、スマートフォンアプリで現金を引き出す「スマホATM」に対応していることも多い。ローンカードの到着を待たずに現金を引き出せるため、近くに金融機関ATMがなくてもすぐに借りられるだろう。

カードローンの多くは、銀行振込で借りることもできる。振り込みは、ウェブサイトやスマートフォンアプリからオンラインまたは電話が依頼できる。ATMまで向かう必要がないため、自宅で手軽に借りられる点はメリットだ。

主要なカードローン5社・ブランド(アイフル、アコム、SMBCモビット、プロミス、レイク)は、提携ATMまたは振り込みでの借り入れに24時間対応している(メンテナンスを除く)。そのため場所や時間の制約なく自由に借り入れできるだろう。

何度でも利用できる

限度額の範囲内で何度でも借りられる点もカードローンのメリットです。

住宅ローンや自動車ローンなどで採用される証書貸付の場合、借入金は一括で融資される。そのため同じ融資申し込みで追加の融資は受けられない。

改めて融資を受けるには、別の契約として再び審査を受ける必要がある。審査には一定の時間を要するため、けがや病気の治療費といった想定外の支出には対応しづらいだろう。

一方カードローンは、限度額の範囲内なら何度でも借り入れができる。前回の借り入れの返済中でも自由に追加融資を受けられるため、契約さえしておけば思わぬ出費にも対応しやすいだろう。カードローンは、一般的にリボルビング方式で定額返済となるため1回あたりの返済額も抑えやすい。

また契約したからといって無理に借り入れを行う必要もない。契約後も実際に借り入れしなければ利息負担も生じない。そのため当面は使う予定がない場合でも契約しておき、不意な支出に備えておく使い方も考えられる。

借入をしたお金は自由に使える

借りたお金を自由に使えることもカードローンの魅力です。

ローン商品には、使い道が限定されるものがある。住宅ローンや自動車ローンが代表的で、あらかじめ定められた使途以外に借入金を充てることは許されない。

使い道が決められたローンを「目的ローン」と呼び、審査では使途を証明する書類の提出が求められることもある。

一方、カードローンの使い道に制限はない。生活費や旅行の費用など、借入金は利用者が自由に支払いに充てられる。

銀行や信用金庫などの金融機関が提供する、使い道が自由なローン商品に「フリーローン(多目的ローン)」がある。

カードローンとフリーローンの違いは、貸付方式だ。カードローンは極度貸付で、限度額の範囲内で何度でも借りることができる。対してフリーローンは証書貸付で、借入金は一括で融資されることが多い。

またフリーローンは、使途を証明する書類の提出が求められることがある。カードローンは、基本的に使途証明書類の提出は不要だ。

おすすめのカードローン3選

11.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=MONEY TIMES編集部)

カードローンに申し込むならSMBCモビット、アイフル、プロミスを検討しよう。いずれも借入限度額が大きく、最大で数百万円まで借りられる。まとまった資金を借りられるカードローンのメリットを感じやすいだろう。

即日融資にも対応している。申し込みから最短30分以内で借り入れができるため、突発的な出費に対応しやすいだろう。

提携ATMも豊富だ。セブン銀行やローソン銀行といった大手コンビニATMに対応しているため、近くに専用のATMがなくても現金を引き出しやすい。スマホATM取引にも対応していることから、ローンカードの到着を待つ必要もない。

銀行振込での借り入れにも24時間対応している。場所や時間を問わず自由に融資を受けられるだろう。

おすすめのカードローン3選
SMBCモビット アイフル プロミス
審査時間(最短) 30分 20分 20分
即日融資の
最終受付時間(目安)
20時 20時 20時
金利 3.0%~18.0% 3.0%~18.0% 4.5%~17.8%
限度額(最大) 800万円 800万円 500万円
申込条件 満20歳以上74歳以下の
安定した定期収入のある方
満20歳以上69歳まで
定期的な収入と
返済能力を有する方
年齢18~74歳の
ご本人に安定した
収入のある方
返済シミュレーション
の有無
あり あり あり
詳細 公式サイト 公式サイト 公式サイト
SMBCモビットアイフルプロミスより筆者作成、2023年11月6日現在

SMBCモビット

12.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=SMBCモビットより引用)

SMBCモビットの概要
審査時間(最短) 30分
限度額(最大) 800万円
金利 3.0%~18.0%
無利息期間
提携コンビニATM セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATM
詳細 公式サイト
SMBCモビットより筆者作成、2023年11月6日現在

SMBCモビットは、三井住友カード株式会社が提供するカードローンだ。三井住友カード株式会社は、株式会社三井住友銀行を中核に持つ株式会社三井住友フィナンシャルグループに属している。大手銀行グループによる運営で信頼感は申し分ないだろう。

SMBCモビットの強みは、最大で800万円まで設定される大きな限度額です。

審査スピードが早い点も魅力の一つだ。最短で申し込みから最短30分で本審査の結果が得られる(※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合がある)。

即日融資の希望者が連絡するモビットコールセンターの受付時間は9:00~21:00だ。即日融資を受けたいなら遅くとも20時までには申し込みを完了しておきたい。

SMBCモビットは、カードローンの利用を家族に知られたくない人にも向いている。契約時に郵送される書類は、コンビニでも受け取れる。自宅宛ての郵送物をなくせるため、家族に知られるリスクを減らせる。

カードローン契約後は、提携ATMから現金を引き出すことが可能だ。SMBCモビットに専用のATMはないが、三井住友銀行ATMなら手数料無料で利用できる。また全国のコンビニATMとも提携しており、借り入れの場所には困らないだろう。

銀行振込での借り入れも利便性が高い。土日を含め24時間受け付けており、指示から最短3分で振り込まれる(メンテナンス時間を除く)。

振り込みの指示は電話のほか、会員ウェブサイト「Myモビ」またはスマートフォンアプリ「SMBCモビット公式スマホアプリ」から可能だ。

Vポイントが貯まるサービスもメリットだ。返済額のうち、利息の0.5%(200円につき1ポイント)が付与される。貯まったVポイントは返済額に充てることも可能だ。

SMBCモビットの詳細を見る
(公式サイト)

アイフル

13.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=アイフルより引用)

アイフルの概要
審査時間(最短) 20分
限度額(最大) 800万円
金利 3.0%~18.0%
無利息期間 30日間(初回契約の翌日から)
提携コンビニATM セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATM
詳細 公式サイト
アイフルより筆者作成、2023年11月6日現在

アイフルは、1967年創業、1978年に京都市左京区で設立されたカードローン会社だ。銀行グループに属さない独立系ながら大手の地位を占めていえう。

残高あり口座の数は単体で約120万口座、グループでは約172万口座にも上る(2023年9月末現在。出典:アイフル 決算データブック(2024年3月期第2四半期))

アイフルの強みは、審査スピードです。申し込みから最短20分で借りられます。審査の受付時間は、毎日9:00~21:00だ。即日融資を受けるなら遅くとも20時までには申し込みを開始しましょう。

アイフルは取引チャネルも豊富だ。自社と提携を含めたATMの数は、全国に10万台を超える(2023年9月末現在。出典:アイフル 決算データブック(2024年3月期第2四半期))

銀行振込も約1,200の金融機関で24時間365日の振り込みに対応しているため、いつでも好きなときに借りやすいだろう。

また無利息キャンペーンも魅力的だ。初回の契約に限り、契約の翌日から30日間は利息が発生しない。100万円を金利10.0%で借りた場合、30日間の利息は約8,219円だ。期間中は、この負担がない。無利息キャンペーン中に完済すれば利息の負担なしで借りられる。

さらにアイフルは「ファーストプレミアム・カードローン」も提供している。初回契約者だけが申し込める商品で、上限金利が9.5%と通常(18.0%)より低く設定されている。

ファーストプレミアム・カードローンの限度額は、最低で100万円で(通常:1万円)、23歳以上~59歳以下の人だけが申し込める(通常:20歳以上~69歳以下)。より厳格な審査が想定されるが、契約できれば優遇された金利になるため、利息負担の軽減を図れるだろう。

アイフルの詳細を見る
(公式サイト)

プロミス

14.カードローンの危険性やデメリットとは?
(画像=プロミスより引用)

プロミスの概要
審査時間(最短) 20分
限度額(最大) 500万円
金利 4.5%~17.8%
無利息期間 30日間(初回借り入れの翌日から)
提携コンビニATM セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATM
詳細 公式サイト
プロミスより筆者作成、2023年11月6日現在

プロミスは、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が提供するカードローンだ。SMBCモビットを運営する三井住友カード株式会社と同じく、株式会社三井住友フィナンシャルグループの完全子会社にあたる。

メガバンクグループが運営するカードローンであれば、安心して利用できるだろう。

プロミスの魅力は、上限金利の低さです。金利は4.5%~17.8%の範囲で設定され、上限金利は主要カードローン4社・ブランド(アイフル、SMBCモビット、プロミス、レイク)で最も低いです。プロミス以外の上限金利は、いずれも18.0%に設定されています。

利息制限法第1条の3により、限度額100万円以上の場合は15.0%が上限金利となる。しかし限度額が10万円以上100万円未満なら18.0%までの金利設定が可能だ(出典:貸金業協会)。一般的には、カードローンに初めて申し込む場合、上限金利が適用されやすいといわれている。

100万円未満の限度額でカードローンに初めて申し込む場合、上限金利が比較的低いプロミスなら負担を抑えやすいだろう。

利用しやすい無利息キャンペーンも強みだ(※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要)。

プロミスの無利息期間(30日間)は、初回の借り入れの翌日から始まる。契約後も実際に借り入れるまでは無料利息期間とならないため、初めての利用なら無利息キャンペーンを確実に受けられる。

プロミスは審査スピードも申し分ない。申し込みから最短20分で借り入れでき、会員ウェブサイトから銀行振込を指示すれば最短10秒で振り込まれる。

急ぎの場合は、申込後にフリーコールに連絡する。受付時間は8:00~21:00だ。即日融資を希望するなら、20時までには申し込み手続きに着手したほうがよいだろう。

よくあるQ&A

カードローンはなぜ使われるのですか?
カードローンは、現金でしか支払えない出費に対応する手段としてよく使われる。

結婚式や葬儀といった冠婚葬祭や、キャッシュレス非対応の病院で治療費を支払うケースなど、現金が必要となるシーンは意外に多い。クレジットカードやQRコード決済といった一般的な決済手段ではこれらに対応できない。

しかしカードローンなら現金を直接借りられるため、多くの支払いに充てられる。さらに大手のカードローンなら即日融資にも対応しており、突発的な出費にも対応しやすい。
カードローンで10万円を15%金利で借りたらいくら利息がつきますか?
10万円を年利15%で借りた場合、1年間の利息は1万5,000円になる。ただしこれは、途中で一度も返済せず、1年後に一括して返済した場合の計算だ。実際の利息額は、途中の返済額などで変動する。

SMBCモビットの場合、年利15.0%で10万円を借りると1回あたりの返済額(最低額)は4,000円になる。この条件で返済シミュレーションを使い試算すると31回の返済で完済となり、最終回(31回目)の返済額は634円だ。返済総額は、12万634円だ。

借入額10万円に対して返済総額が12万634円であることから、総利息額は2万634円である。
カードローンで50万円を借りて何年で返せますか?
SMBCモビットで50万円を金利15.0%で借りた場合、1回あたりの返済額(最低額)は1万3,000円だ。繰上返済せず1万3,000円の返済を最終回まで行った場合、4年5ヵ月(53ヵ月)で完済なる。返済総額は68万5,852円、利息の総額は18万5,852円だ。

返済期間は、返済額を増やすと短くなる。同じ条件で1回あたり返済額を2万円に引き上げた場合、返済期間は2年7ヵ月(31ヵ月)となる。返済総額は60万3,248円となり、1万3,000円ずつ返済するケースより約8万2,600円減少した。
カードローンで借金をしている人の割合は?
消費者金融系カードローンで借金をしている人の割合は、約8.6%だと考えられる。

日本信用情報機構(JICC)によると、消費者金融系カードローンといった貸金業法の対象となる信用情報(残高あり)は2023年9月末現在で約1,063万人分が登録されている。

総務省の「人口推計」によれば2023年11月1日現在の総人口は約1億2,431万人(概算値)だ。単純に考えれば全体の約8.6%が借り入れを行っていると考えられる。

なおクレジットカードに付帯するキャッシングも貸金業法上の貸し付けに含まれることには注意したい。また上記の値には、銀行業法の管轄となる銀行系カードローンは含まれない点にも留意が必要だ。
カードローンを組む時、借金はバレますか?
カードローンに申し込む場合、他の金融機関などで借りている借金は申込先のローン会社にも必ず知られる。なぜならローンの利用履歴(信用情報)は信用情報機関に登録され、カードローン会社などが照会することで広く共有されているからだ。

カードローン契約を結ぼうとする会社は、信用情報機関へ信用照会し申込者の信用情報を調査するよう義務付けられている。これは、申込者の返済能力を超える貸し出しを防ぐための処置だ。

そのためカードローンに申し込む場合は、他社のローン残高を正確に申告したほうがよいだろう。
カードローン利用者の平均年収は?
全国銀行協会の「銀行カードローンに関する消費者意識調査(2020年3月)」によれば、銀行カードローンと貸金業の双方を利用する人の平均年収は約453万2,000円だった。銀行カードローンのみ利用者は約449万2,000円、貸金業のみ利用者では約363万4,000円である。

世帯年収の場合、銀行カードローンと貸金業の双方の利用者は平均約646万1,000円、銀行カードローンのみ利用者は約625万8,000円、貸金業のみ利用者では約550万4,000円となった。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
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証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

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