日本株投資の配当利回りランキングTOP10!銘柄選びのポイントも紹介

2019.11.26
INVESTMENT
(写真=TK Kurikawa/Shutterstock.com)
(写真=TK Kurikawa/Shutterstock.com)
株式投資のメリットの一つが配当金だ。インカムゲイン目当てで投資するなら、配当利回りの高い企業はチェックしておきたい。今回は「配当とはそもそも何か?」に加え、配当狙いの投資のメリットや日本株の配当利回り上位10銘柄を紹介していこう。

目次
1,株式投資で得られる2種類の利益
2,キャピタルゲイン重視の投資のメリット・デメリット
3,インカムゲイン重視の投資のメリット・デメリット
4,配当目的投資の銘柄選びの4つのポイント
5,日本株の配当利回りランキングTOP10
6,配当利回りTOP10企業の概要
7,じっくり堅実に増やすなら、高配当利回り銘柄を

1,株式投資で得られる2種類の利益 「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」

配当について説明する前に、株式投資で得られる利益の種類を紹介しよう。株式投資には、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」という2つの利益がある。それぞれの概要と特徴を簡単に説明しよう。

キャピタルゲイン――株式を売却して得られる利益

キャピタルゲインとは保有株式を売却することで得られる差益のことで、「株を売って得られる儲け」を意味する。

売却して利益が出れば、「値上がり益」または「譲渡益」を得たことになる。損失の場合は「キャピタルロス」、「値下がり損」、または「譲渡損」だ。

インカムゲイン――株式を保有していることで得られる利益

インカムゲインとは、株式を保有していることで定期的に得られる利益のことで、「配当」または「配当金」とも呼ばれる。

日本の場合、利益が上がった企業は決算期末に年1回、あるいは中間と期末で年2回、保有株数に応じて株主に利益を分配する。配当金額は業績によって変動する。黒字でも配当金がないこともあるし、通常の配当に上乗せされる特別配当や記念配当が支払われることもある。

配当は「1株につき~円」というかたちで定期的に株主に分配されるため、銀行預金の利子に似ているところがある。

2,キャピタルゲイン重視の投資のメリット・デメリット

「値上がり益」を主な目的として投資する場合のメリット・デメリットは、以下のとおりだ。

メリット 短期間でリターンを望める

株を売った時点で損益が確定するため、短期間で投資の結果がわかるのが最大のメリットだ。配当に比べると、利益も損も振れ幅が大きいのが特徴である。

デメリット 日常的な手間がかかる

配当狙いの株式投資に対して、キャピタルゲインを目的とする株式投資では、利益を出すために相応の手間をかけなければならない。

市況や株の値動きを分析し、企業の財務状態が健全であることを確認した上で株式を購入する。定期的または頻繁に株価をチェックして、株価が上昇したタイミングを見計らって売却するため、手間がかかる。

しかも、株価変動リスクや流動性リスクなどがあるため、期待通りの利益が出るとは限らない。キャピタルゲインを目的とする投資は、配当利回り重視の投資に比べるとリスクが高いと言えるだろう。

3,インカムゲイン重視の投資のメリット・デメリット ローリスク・ローリターン、中長期で投資効果

次に、インカムゲイン重視(配当利回り重視)の投資、つまり高配当銘柄を選んで投資することのメリット・デメリットを見ていこう。

メリット 低リスクで比較的手間が少ない

1つ目のメリットは、比較的低いリスクで運用できることだ。年1回あるいは年2回、さらに毎年継続的に配当が支払われるので、利益の予想を立てやすい。運用期間を中長期に設定すると、配当が積み重なって、数年後にはそれなりの投資効果が出る。

2つ目のメリットは、キャピタルゲイン目的よりも手間が少ないことだ。日々の株価変動に気を配る必要がないので、多忙で頻繁に株価をチェックできない人でも株式投資で資産を形成できる。

デメリット リターンはキャピタルゲイン目的に比べると限定的

一般的に配当は年に1回もしくは2回なので、株価の上昇によって利益が発生するキャピタルゲイン目的の投資に比べると、リターンは少なくなる傾向がある。

4,配当目的投資の銘柄選びの4つのポイント 企業選びはどうしたらいいか?

インカムゲインを目的とした投資で重要なのは、「配当利回り」が高い銘柄を選ぶことだ。配当利回りは、以下の計算式で求められる。また配当が支払われるかどうかも重要だ。

配当利回り=1株あたりの配当/1株あたりの株価×100

これらの条件を満たす企業をどのように選べばいいのだろうか。銘柄選びの4つのポイントを紹介しよう。

高配当利回り銘柄を選ぶポイント1 ネット証券のスクリーニング機能を活用する

高配当利回り銘柄を選ぶ際は、ネット証券各社のWEBサイトにログインすると使用できるスクリーニング機能、あるいはネット証券の銘柄検索ツールを利用する。

たとえば、「配当利回り3.0%以上」という基本条件に「時価総額100億円以上」や「自己資本比率40%以上」などの条件を組み合わせてスクリーニングすると、すぐに高配当利回り銘柄を絞り込むことができる。

高配当利回り銘柄選びのポイント2 安定的で継続的な配当方針の企業を選ぶ

長期的に安定した配当を望むなら、IR情報の配当方針として「安定的で継続的な配当」を謳っている銘柄を選ぶといい。このような銘柄は、業績悪化や赤字決算でも予想配当額が支払われる可能性が高い。

高配当利回り銘柄選びのポイント3 業績に連動した配当方針の企業を避ける

配当方針が「業績に連動する配当」という銘柄は、赤字決算の場合配当金が支払われないことがあるので、投資に不慣れな人は避けたほうがいいだろう。

高配当利回り銘柄選びのポイント4 利回り以外の指標にも着目する

年間予想配当額は、業績によっては減少、またはゼロになる可能性がある。

ピックアップした銘柄については、少なくとも以下の点をチェックして、配当が減少するリスクが少ないことを確認してから株式を購入するといいだろう。

・業績(実績と予想)
過去に赤字決算で配当がゼロだったことはないかを確認する。業績予想も黒字が望ましい。

・自己資本比率
総資産に占める株主資本の割合のことで、50%を超えていれば安全性が高いと考えられる。

・利益剰余金
自己資本のうち、資本金を超える部分のこと。利益剰余金が十分確保されていれば、赤字決算になってもそれを原資に配当が支払われる可能性がある。

5,日本株の配当利回りランキングTOP10!配当利回り6%以上も

ネット証券最大手であるSBI証券の株式スクリーニング機能を利用して、2019年11月11日終値ベースで「予想配当利回り3%以上」などの条件で銘柄を絞り込んだ。該当銘柄154件中、高配当利回り銘柄TOP10ランキングを見てみよう。

スクリーニングの設定条件は以下のとおりだ。
  • 予想配当利回りは2019年11月11日終値ベースで算出
  • 予想配当利回り3.0%以上
  • 時価総額100億円以上
  • 自己資本比率40%以上
  • 全市場対象
  • 大型株、中型株、小型株のすべてが対象
  • 普通株、ETF、ETN、REITのすべてが対象
高配当利回り銘柄TOP10
順位 会社名 コード 予想配当利回り
(%)
自己資本比率
(%)
時価総額
(百万円)
1 日本たばこ産業 2914 6.24 48.17 4,926,000
2 インヴィジブル投資法人 5963 5.35 48.61 388,369
3 キヤノン 7751 5.32 57.71 4,010,625
4 藤商事 6257 5.27 85.38 23,151
5 青山商事 8219 5.21 56.58 96,656
6 投資法人みらい 3476 5.01 46.74 92,684
7 アサヒHLDG 5857 4.92 42.31 101,270
8 国際計測器 7722 4.92 59.81 10,110
9 加藤製作所 6390 4.85 45.77 23,006
10 みらかHLDG 4544 4.81 56.05 154,946
※SBI証券のスクリーニング機能による検索結果をもとに著者が作成。

6,高配当利回り銘柄TOP10企業はどんな企業なのか?概要を紹介

次は、高配当利回り銘柄TOP10にランクインした10社の概要を紹介する。10社には、日本たばこ産業(JT)やキヤノンのような誰もが知る有名企業だけでなく、B to Bで専門性の高い事業を展開している企業やREIT銘柄も含まれている。以下を参考にして、高配当利回り上位銘柄のイメージを把握してほしい。

第1位 日本たばこ産業〈2914〉【東証1部上場】

たばこ事業を中核として、食品と医薬品も展開している。M&Aによって、海外にもたばこ事業を拡大している。上場する食品業者167社中、時価総額第1位の半官半民の巨大企業。

第2位 インヴィジブル投資法人〈8963〉【東証REIT】

主に、住居やホテルなどの不動産と不動産対応証券(コアアセット)、オフィスビルや商業施設、シニア物件、その他不動産と不動産関連資産(サブアセット)に分散投資を行っている。

第3位 キヤノン〈7751〉【東証1部上場】

キヤノングループは、以下の4事業セグメントにおいて、開発から生産、販売、サービスまで一貫した事業活動を行っている。

・オフィス事業
オフィス向け複合機、レーザープリンタなど

・イメージングシステム事業
レンズ交換式デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなど

・産業機器その他事業
半導体露光装置、ELディスプレイ製造機器など

・メディカルシステム事業
デジタルラジオグラフィ、X線診断装置など

第4位 藤商事〈6257〉【ジャスダック上場】

藤商事グループは主にパチンコ遊技機やパチスロ遊技機の開発・製造を行っており、パチンコホールや代理店向けに自社製造機器を販売している。自己資本比率が85.38%と財務の安全性が非常に高いのが特徴。

第5位 青山商事 〈8219〉【東証1部上場】

青山商事は計17社で構成されており、紳士既製用品と関連用品の販売、既製服の補正加工、店内外演出物の企画、ハンガーやバッグなどの販売消耗品と景品の企画などを、グループ内で分業している。

第6位 投資法人みらい 〈3476〉【東証REIT】

保有する投資物件には、品川シーサイドパークタワー、川崎テックセンター、新宿イーストサイドスクエアなどがある。同投資法人の資産運用会社は、三井物産・イデラパートナーズである。

第7位 アサヒHLDG 〈5857〉【東証1部上場】

アサヒホールディングスは、貴金属リサイクル事業、産業廃棄物の収集や運搬、処理を行う環境保全事業、マッサージ器や補聴器などの製造と販売を行うライフ&ヘルス事業の3つを主たる事業としている。

第8位 国際計測器 〈7722〉【ジャスダック上場】

遠心力のバラツキを測るバランシングマシンの大手。バランシングマシンの他、電気サーボモータ式振動試験機や材料試験機、シャフト歪自動矯正機などの製造、販売、サービスも手掛けている。主力販売先は自動車業界で、海外比率も高い。

第9位 加藤製作所 〈6390〉【東証1部上場】

建設用クレーンでは国内最大手クラスのシェアであり、主力事業になっている。油圧ショベルは、国内でレンタルを主体に事業を展開している。中国や東南アジアなど、海外展開にも力を入れている。

第10位 みらかHLDG 〈4544〉【東証1部上場】

臨床検査薬大手の富士レビオと受託臨床検査トップのSRLが統合して発足した。主力は以下の3事業である。

・臨床検査薬事業
臨床検査薬の製造・販売

・受託臨床検査事業
医療機関から検査を受託

・ヘルスケア関連事業
滅菌事業、治験事業および介護用品のレンタルなど

7,じっくり堅実に増やすなら、日本株の高配当利回り銘柄を検討 

銀行のマイナス金利が長期化している現在、銀行の定期預金に代わる資産形成の手段を探しているなら、日本の高配当利回り銘柄に投資してみてはどうだろうか。株価の影響を受けにくく、比較的安全性が高いので、多忙なビジネスパーソンでも無理なく投資できるだろう。

中長期の資産運用を目的とするなら、高配当利回り企業の業績や財務内容をチェックして、健全性も確認しておきたい。これさえクリアできれば、あまり手間をかけずに堅実に資産を増やしていけるだろう。

文・近藤真理(フリーライター)
 

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