ネット証券でETFを買うならどこ?手数料の比較、人気ETFランキングも!

2020.9.4
投資
(写真=fin-illustration/Shutterstock.com)
(写真=fin-illustration/Shutterstock.com)
証券会社のサイトでよく目にするETFという言葉。なんのことか分からないという方もいるだろう。ETFとはどんな商品で、どのような特徴があるのか、またどのネット証券で購入するといいのかなど、知っておきたいETFの基礎知識を解説する。

ETFは「分散投資」できる「低コスト」の「上場投資信託」 

ETFとはExchange Traded Fundsの頭文字をとった略語で上場投資信託を意味する。日経平均株価やTOPIXなどの対象指数の値動きに連動するように運用されている、インデックスファンドに似た投資信託の一種だ。東京証券取引所ETF市場に上場されているため上場株式と同じように取引できる。

ETFが投資初心者に適している3つの理由

ETFは投資に詳しくない初心者でも購入しやすい3つの理由がある。

1つ目の理由は値動きがわかりやすいところ。毎日ニュースで報道されている各種指標の値動きに連動するように運用されているので、ETFの値動きや損益を把握しやすい。

2つ目はETFで分散投資と同じリスク低減効果が得られること。ETFは本来、いくつもの資産に分散投資する商品であるため、例えばTOPIX連動型のETFなら、TOPIX構成銘柄すべてに投資することと同じなのだ。

3つ目は低額で始められてしかも低コストであること。ETFでは現物株式のように売買単位が100株と決められていないため、株価1,500円前後の銘柄が1口から購入できる場合もある。さらに指標に連動した値動きをする商品なので運用コストが安く抑えられる。

一般的な投資信託との違いは東証上場銘柄であること

ETFは東京証券取引所に上場されているため、一般的な投資信託より上場株式に似た性質を持つ。市場で流通しているので、日本全国どの証券会社でも同じ価格で、購入価格はリアルタイムの時価、指値・成行注文、そして取引可能時間は取引所の立会時間中といった特徴がある。

ネット証券のETFはどこで購入するのがいいのか

ETFは同一銘柄なら全国どこでも同じ価格、同じ信託報酬で購入できる。どの証券会社でも東証上場ETFの229銘柄すべて(2019年3月13日時点)を取り扱っている。

売買手数料については基本的にネット証券各社の国内現物株式の売買手数料体系が適用されており、各社固有のサービスとして一部銘柄の売買手数料を無料にしている場合もある。ここではネット証券各社のETF売買手数料(2019年3月13日時点)やその他のサービスを整理しておきたい。

ETF取扱証券会社比較
(2020年9月時点)
ネット証券
会社名
手数料 手数料
無料の
ETF本数
10
万円
50
万円
100
万円
1位
SBI証券 詳細はこちら
0円 0円 477円 113本
2位
楽天証券詳細はこちら
0円 237円 425円 103本
3位
松井証券詳細はこちら
0円 0円 1000円 -
4位
auカブコム証券詳細はこちら
90円 250円 990円 100本
5位
DMM.com証券詳細はこちら
80円 180円 340円 88本

SBI証券――期間限定の売買手数料キャッシュバックキャンペーンがある

売買手数料は、1注文の約定代金が50万円以下なら0円、100万円で477円(税抜)など、業界屈指の格安手数料が設定されている。さらに売買手数料の1.1%相当のポイントも付与される。

期間限定でETF売買手数料全額キャッシュバックキャンペーンが展開されていることがあるので、定期的にチェックするといいだろう。

楽天証券――ネット証券最多35本のETFが手数料0円

楽天証券が取り扱うETFの売買手数料もSBI証券と同額で業界最低水準であり、手数料の1%がポイントバックされる。

楽天投信投資顧問・iShares・MAXISが運用する35本のETFについては売買手数料が0円になっている。中でも楽天投信投資顧問のレバレッジETFとインバースETFでは、信託報酬が同種のレバレッジETFの半額程度であり、低コストを重視する人には注目の銘柄だ。

楽天証券では現在新規口座開設で最大3,550円分の楽天ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施している。

松井証券――1日の約定代金合計50万円以下なら手数料無料

松井証券では、ETFを含めた現物の株式売買手数料にボックスレートを採用。1日の約定代金合計額に対して一定額の手数料がかかる。合計額が50万円以下だと手数料は無料で、50万円超で1000円(税抜)となるため、数千円から取引できるETFを組み合わせれば、1日に何本かを手数料無料で購入可能。ETF銘柄一覧でチェックしたい。

au カブコム証券――手数料割引とフリーETFが魅力

現物の株式売買手数料と同じ料金体系なので、1注文の約定代金が10万円以下だと手数料は99円(税込)、20万円以下だと194円。この手数料からシニア割、女子割、NISA割、株主優待割引などで手数料が割引され、さらにkabu.comカードの保有で手数料の最大1.5%がキャッシュバックされる。

au カブコム証券では指定のETF100本の売買手数料が常時無料(フリーETF)。さらに、現物株式同様にETFでも指定銘柄を毎月500円以上1円単位で積み立てられるサービス(プレミアム積立)もある。

DMM.com証券――業界最安値の手数料の安さが魅力

現物の株式売買手数料は1注文の約定代金が5万円以下なら54円(税込)、10万円以下84円、20万円以下104円、50万円以下194円など業界最安値であり、手数料1%分の株ポイントも付与される。

DMM.com証券では手数料無料のETFはないが、もともとの手数料が安いので十分検討の余地はあるだろう。

1万円以下で買えるETFの売買代金ランキングTOP10!初心者が買いやすい人気銘柄の特徴も解説

ETFは1口から購入できる。しかし、1口の基準価額が3万~4万円にもなるETFだと、相場が急落した場合のダメージをおそれて、購入を躊躇してしまうかもしれない。ここまでETFとはどんな商品か、どのネット証券がおすすめかなどを紹介してきたが、最後に投資初心者でも気軽に投資できる、1口1万円以下で買えるETFを探してみよう。

利用するのは、SBI証券の国内株式スクリーナー。ETFを売却したい時にすぐ約定するように、流通量が多い(=売買代金が多い)銘柄を選びたい。

[スクリーニングの条件]

  • 東証ETF
  • 投資金額1万円以下
  • 平均売買代金(過去5日間)

スクリーニングの結果、88件が抽出された。平均売買代金を基準に降順に並べ替えると、上位10銘柄は以下のようになった。

ETF売買代金ランキングTOP10

順位 銘柄名
(コード)
基準価額
(円) 
平均売買代金/日
1 NF日経平均
ダブルインバース
(1357)
742 243億5,471万円
2 楽天ETF日経
ダブルインバース
(1459)
2,948 26億6,169万円
3 国際ETF VIX
短期先物指数
(1552)
8,270 12億7,784万円
4 純金上場信託
(1540)
6,380 12億4351万円
5 WTI原油価格
連動型上場投信
(1671)
892 9億4,328万円
6 NNドバイ
原油先物ブル
(2038)
281 8億8,122万円
7 ダイワ日経平均
ダブルインバース
(1366)
1,934 5億2,585万円
8 NF原油インデックス
連動型上場
(1699)
110※1 5億898万円
9 東証マザーズETF
(2516)※1 
867※1 4億8,288万円
10 純銀上場信託
(1542)
8,360 3億7,856万円
※2020年8月24日13時22分時点の過去5日間のもの
※1,取引は10口単位


ランクインした10銘柄中、4銘柄がインバース型であった。これは、スクリーニング時が下げ相場だったため、日経平均株価の騰落率の-1倍、あるいは-2倍の値動きをするインバース型(ベア型)ETFで、短期的な利益を狙った投資家が多かったためである。

第1位,NF日経平均ダブルインバース<1357>――日経平均の値動きの-2倍の投資効果

正式名称は「NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース指数ETF」。対象指数は「日経平均ダブルインバース・インデックス」で、日経平均株価の日々の騰落率の-2倍になるように計算された指数だ。野村アセットマネジメントが運用するETF商品ブランド、NEXT FUNDSシリーズの一つ。信託報酬は年率0.80%(税抜)である。

東証上場銘柄の売買代金ランキングで常に第1位の「NF日経レバレッジETF<1570>」(1口1万円以上なのでランキング対象外)とともにランキング上位の常連だが、両銘柄はまったく逆の値動きをする。

NF日経ダブルインバースETFとNF日経レバレッジETFの違いは値動きだけでなく、その基準価額にもある。NF日経レバレッジが1万8,000~2万円程度で推移しているのに対して、NF日経平均ダブルインバースは800~1,200円前後。基準価額が安い上に、値動きのわかりやすい日経平均の逆に2倍動くだけなので、投資の練習や、ETFの手慣らしとして購入するには最適だ。NF日経レバレッジのリスクヘッジとして利用することもできる。

第2位,楽天ETF—日経ダブルインバース<1459>――楽天が運用するベア型インデックスETF

日経ダブルインバースは、楽天投信投資顧問が運用するETF。日経平均株価の前日比変動率の-2倍になるような値動きを目指して運用されている。

同じく、楽天投信投資顧問が運用する楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型<1458>や、それ以外の日経平均レバレッジ・インデックスを対象指標とするETFとは逆の値動きをする。

信託報酬は低めに設定されており、0.385%(税込)となっている。

第3位,国際ETF VIX短期先物指数<1552>――米国S&P500のVIX指数に連動するインデックス型ETF

「S&P500 VIX短期先物指数(トータル・リターン指数)」を円換算した対象指数に連動する成果を目指すETFで、三菱UFJ国際投信が運用している。「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数に連動しており、S&P500のインデックスを対象指数とするETFとは逆の値動きになる。

通常の上場株式よりも先に動く短期先物の価格を用いるため、価格変動リスクが高い商品。上昇相場では継続的に減価していくこともある。下落相場でのリスクヘッジとして短期売買に向くETF。

信託報酬は0.396%(税込)と、低めに設定されている。

第4位,純金上場信託<1540>――金先物価格をベンチマークとするETF、有事の金で人気

対象指標は東京商品取引所の「金先物価格」で、金の現物より大きな投資効果を得られる商品投資信託の一種。

純金上場信託では、金先物価格を一定の貴金属業者が提示するレートで現在価値に引き直した価格に連動するように運用する。信託報酬は0.44%(税込)。

「有事の金」という言葉があるように、新型コロナウイルス感染拡大の第2波が不安視されている現在は、東京商品取引所(TOCOM)の金先物価格が上昇し、高値圏にとどまっている。株からのリスクオフの意味合いで、純金上場信託が人気を集めていると考えられる。

第5位,WTI原油価格連動型上場投信<1671>――投資対象が原油のインデックス型ETF

WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト、テキサス州西部で採掘される良質な原油)の米ドル建て原油先物価格を円換算して、それに連動する投資成果目指すETF。

2020年3月の産油国間の交渉決裂後、原油価格が大暴落した。それに伴って、レバレッジ指数に連動するETN※も暴落。原油価格暴落時より基準価額が下がり、時を同じくして取引が活発になっている。

独立系で国内最大規模のシンプレクス・アセット・マネジメントが運用している。信託報酬は0.935%(税込)。

※ETNとは……上場投資証券のこと。ETF同様に株価指数などに連動し、証券会社を通じて取引所で取引できる。ETFとの大きな違いは、裏付けとなる資産がないため信用リスクがあることだ。

第6位,NNドバイ原油先物ブル<2038>――ドバイの原油価格に比例するETN

正式名称は「NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN」で、野村證券が運用するETN。TOCOMの日経・東商取原油指数の2倍の変動率で動く経・東商取原油レバレッジ指数に連動する。

野村證券が運用している別の原油ETF「NEXT FUNDS NOMURA 原油インデックス連動型上場投信」とは違い、変動率が2倍である分値動きが激しい。前日比100%以上の下落で上場廃止となるのが特徴。短期で儲けられる可能性もあるが大損する可能性もあるので、取引には十分注意したい。

管理費用は0.8%だが、この他に監査費用などを負担することもある。

第7位,ダイワ日経平均ダブルインバース<1366>――大和が運用するベア型ETF

大和アセットマネジメントが運用するダブルインバース型ETFで、対象指標は日経平均ダブルインバース・インデックスである。

対象指標の日経平均ダブルインバース・インデックスは、日経平均の日次変動率の-2倍になるよう計算された指数。そのためダイワ日経平均ダブルインバースは、日経平均の日々の変動率の-2倍の投資成果を目指して運用される。

主に、日本の株価指数先物取引を売建てながら、残存期間の短い日本の債券、ならびに「ダイワ・マネーストック・マザーファンド」の受益証券に投資することで、目標とする投資成果を目指している。

ダブルインバースの投資効果を得るためには、短期投資が前提となる。信託報酬は0.825%(税込)。

第8位,NF原油インデックス連動型上場<1699>――野村の原油先物インデックスETF

正式名称は「NEXT FUND NOMURA原油インデックス連動型上場投信」で、通称「原油先物ETF」。対象指標は、日本円に換算したNOMURA原油ロングインデックスである。この指標は世界の原油先物取引の中から、取引量と流通量が多いものを厳選し、一定の計算ルールで指数化したもの。

ETFは通常1口単位で取引できるが、原油先物ETFの取引単位は10口となっている。信託報酬は0.50%(税抜)。

第9位,東証マザーズETF<2516>――東証マザーズ指数に連動する新興企業ETF

「東証マザーズ指数」との連動を目指しているETFで、約250のマザーズ全銘柄で構成される。売買単位は10口から。マザーズに連動するETFは、この他に「マザーズ・コアETF」<1563>がある。こちらはマザーズ上場の15銘柄で構成されている。

2020年8月中旬より値上がりを続け、8月後半には850円を突破したが、総理大臣の辞任で急落した。信託報酬は0.55%(税込)。

第10位,純銀上場信託<1542>――銀地金の理想価格と連動、現物と引き換えられるETF

正式名称は「純銀上場信託(現物国内保管型)」で、通称「純銀上場信託」。銀地金100gの理想価格を対象指標とし、三菱UFJ信託銀行が運用するETFである。

金融危機や財政不安があるときに活発に取引されるのが、金や銀などのコモディティだ。現金が不安視される今、第4位の純金上場信託ともに注目を浴びている。信託報酬は0.55%(税込)。

投資初心者にもやさしいETFをよりお得に購入する

ETFが投資初心者向きであるのは、各種指標に連動するわかりやすい値動きや低コスト、分散投資によるリスク分散といった投資初心者にもやさしい条件を備えているからだ。プロに運用を任せられる安心感もある。さらにネット証券ではETFを格安の手数料または無料で購入できるとなれば、資産運用を考えている人は、一度は試してみてもよいだろう。

ネット証券各社のETF売買手数料や関連するサービスには若干の違いがある。手数料もちろんのこと、キャッシュバックあるいはポイント付与サービスなど、自分の投資スタイルに合ったネット証券でETFを始めるといいだろう。

実際に株式投資を始めてみる

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近藤真理
執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
 
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