ネット証券の選び方 手数料、ツールなど初心者はどこに注目すべきか?

2019.3.1
INVESTMENT
(写真=ArtOfPhotos/Shutterstock.com)
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これから投資などの資産運用を始めようとする人が、ネット証券を選ぶのはもはや当たり前になりつつある。店頭取引と違いわざわざ証券会社に足を運ばなくても、好きな時間に取引ができ手数料も安いからだ。ただネット証券にもそれぞれ得意分野があるため、自分の投資スタイルにあったネット証券を選んでほしい。

ネット証券のどこに着目したらいいか

ネット証券のメリットはなんといっても取引手数料の安さだ。だからといって取引手数料の安さだけで選ぶのは早計で、自分の投資スタイルにあっているのかが重要。ネット証券選びに欠かせないチェックポイントとしては、「取引手数料」「取引ツールやアプリ」「取扱商品の種類」「提供されているサービス」「セキュリティ」が挙げられる。

ネット証券でチェックしたい5つのこと

「取引手数料」は安いか?

「業界最安値」「業界最低水準」「格安手数料」などの言葉で、ネット証券のトップページでアピールされることの多いのが取引手数料。正確には「国内現物株式・1注文の約定代金に応じて課せられる取引手数料の最低額」のこと。この現物株式取引手数料の最低額だけで口座開設するネット証券を決めてしまうのは早合点だ。まず自分がどの程度の頻度で売買するのか、どのくらいの予算で売買したいのかを考えてから、約定代金の価格帯と手数料が併記された手数料表をチェックすることが大事。

例えば1日または週に1回程度の取引する人が、1回の約定代金の予算をおおよそ5万円以下、10万円以下、50万円以下、100万円以下として見積もった場合では、それぞれの価格帯で手数料が違ってくる。さらに同じ予算でも1日に何度も売買を繰り返すデイトレーダーであれば、1日の約定代金の合計額に対して手数料がかかるコースを選んだ方が手数料は安くなる。また信用取引も考えているのなら、信用取引の手数料表も確認したい。

「取引ツールやアプリ」はあるか?

ネット証券にはたいていパソコン向け/タブレット向けの専用の取引ツールと、スマートフォン向け専用アプリが用意されている。スピード感のある取引を求めている、あるいはデイトレーダーにとっては利用価値が高いので、事前にツールやアプリの使いやすさを確認しておきたい。

どのネット証券のツールやアプリでも、さまざまな投資情報の表示や銘柄検索、チャート表示、テクニカル分析、リアルタイムの板情報、最良気配値の表示、ワンクリック注文画面といった機能を備えている。また機能性や操作方法、目的別ツールの内容などに違いがあるツールやアプリが多数リリースされている。

その中でも代表的なものを紹介しよう。基本有料だが高機能高性能なトレーディングツールであるSBI証券の「HYPER SBI」。 ウェブ版で無料かつ初心者でも使いやすい松井証券の「ネットストック・スマート」。取得できる投資情報量が多い楽天証券の「MARKET SPEEDⅡ」。無料で使え一人ひとりに最適な資産設計プランを提案してくれる資産分析・設計ツールであるマネックス証券の「MONEX VISION β」。過去2年間の勝ちトレードデータやチャート、株価データから見られるシグナルと勝ちに入るタイミングから勝ちパターンを分析できるカブドットコム証券の「勝ち株テクニカル分析」がある。

「取扱商品」は自分にあったものであるか?

現物株式や投資信託への投資に慣れ、今度は外国株式やFX、先物、オプション、CFDなどにも興味があるのなら、ネット証券がそれらの金融商品を取り扱っているのかも確認したい。

例えばIPO投資の場合は、IPO取扱銘柄数の多いSBI証券やカブドットコム証券を選ぶといいだろう。低リスクで長期間資産運用できる投資信託ならば、SBI証券や楽天証券。米国株や中国株に興味があれば、米国株と中国株あわせて5,000超もの銘柄を取り扱うマネックス証券がおすすめだ。

「提供されているサービス」はあっているか?

仕事が終わってから、夜に落ち着いて取引したいという人には、夜間取引を行っているSBI証券または松井証券がいいだろう。入出金の利便性が高くなる銀行との口座連携サービスだとSBI証券や楽天証券。投資または提携クレジットカードで貯めたポイントで投信積立をしたいのであればSBI証券や楽天証券、松井証券。提携クレジットカードでポイント優遇ならマネックス証券など、あると便利なサービスを提供しているかも判断材料になる。

「セキュリティ」は確保されているか?

ネット証券はインターネットを介した取引のため、セキュリティが堅牢でバックアップ体制が確立されているというのは重要な条件だ。暗号化通信(SSL通信)が整備されていることやログイン時に2つのパスワードによる二重チェック体制がとられていること、さらにサーバーや回線障害があっても取引が中断しない代替サーバーや回線が装備されているかなど調べたい。

SBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券といった5大ネット証券ではこのようなセキュリティ体制が通常整備されているが、安心して口座開設、取引できるように実際に各社のサイト上でセキュリティについても確認することをおすすめする。

ネット証券の賢い選び方

ネット証券は手数料の安さだけに着目するのではなく、今後の取引の可能性を見据えた取引ツールや取扱商品のラインアップ、各種サービス、安心できるセキュリティ環境など総合的に比較する必要があるだろう。最初にネット証券の選び方を間違えないようにしたい。

文・近藤真理(フリーライター)
 

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