マネックス証券は主要ネット証券の一角として、初心者を中心にある。利用するメリットは、取扱銘柄数の多さ、IPOに強いこと、単元未満株の買付手数料が無料であること、取引ツール・アプリの使いやすさなどだ。
特に米国株をはじめとする外国株の取扱銘柄数が多い。IPOもネット証券の中では引受実績が多いため、IPO投資をしたい方人検討する価値があるだろう。
今回は、マネックス証券の特徴やメリットを明らかにしながら、数あるネット証券の中からマネックス証券を選ぶ理由を検証する。
目次
1,マネックス証券の特徴、メリット
マネックス証券は外国株やIPOなどに強みがあり、初心者向けのサービスも充実している。
主な4つのメリットについて、詳しく見ていこう。
口座開設数 | 197万6,148口座 (2021年10月末時点) |
---|---|
国内株取引手数料 | ・1約定ごとコース:110~495円(税込) ・一日定額コース:550円~ |
NISA対応 | 〇 |
投資信託商品数 | 1,236銘柄 |
ミニ株取扱 | 〇 |
取り扱う外国株 | ・米国株 ・中国株 |
2020年IPO取扱銘柄数 | 55銘柄 |
メリット1,米国株取引サービスが充実している、米国株投資コストも安い
取扱銘柄数はETFも含めると4,500を超えている。SBI証券とほぼ同等で、国内の主要ネット証券でトップクラスである。(出典:マネックス証券、SBI証券)
取引手数料は約定代金の0.45%(税込0.495%)であり、SBI証券や楽天証券よりも安く設定されていて低水準ーだ。
中国株の取扱銘柄数も多く、こちらも取引手数料は低水準である。
低コストでの米国株投資を考えている場合、マネックス証券は最有力候補になるでしょう。
メリット2,IPO抽選が完全平等
直近3年のIPOの取扱件数について、マネックス証券と他の主要ネット証券と比較したのが以下の表だ。
SBI証券よりは少ないものの、毎年50~60件の取扱実績があるので、ネット証券の中では多いほうだ。
IPOの当選確率を上げたい場合は、IPO抽選を完全平等で行っているマネックス証券から申し込むと有利です。
メリット3,投資初心者向けサービスが充実している
マネックス証券の各種サービスでは、退職後を見据えた資産運用方法やライフデザインの考え方を学んだり、マーケット展望や銘柄分析レポートを閲覧したりすることもできる。
またマネックス証券は、投資初心者向けのSNS型スマホ投資アプリ「ferci」も提供している。
ferciの特徴は、SNSコミュニティーで投資情報を交換したり、他の投資家からアドバイスを受けたりしながら、1株から気軽に少額投資ができることだ。
マネックス証券なら投資初心者が無理なく投資について学んだり、資産を管理したりしながら投資経験を積むことができます。
メリット4,投資分析ツールが使いやすい
チャート形状から個別銘柄を検索する「チャートフォリオ」や、AIがテーマに関連する銘柄を選択して今後の値動きを予想する「AI銘柄ナビ」など、利益を追求する中上級者が手間をかけずに高度な投資情報を収集できるツールも揃っている。
2,マネックス証券のキャンペーン
外国株取引口座への初回入金日から20日間に取引した米国株の取引手数料のうち、最大3万円分の米ドルをキャッシュバックしてもらえる。
外国株取引口座に初回入金をした人が以下の3つのいずれかを行うと、キャンペーンが適用される。
- 1. 外国株取引口座内の為替振替(外国為替取引)にて、日本円から米ドルへの振替
- 2. 証券総合取引口座の外貨振替にて、外国株取引口座へ米ドルの外貨預り金を振替
- 3. 円貨決済サービスを利用した米国株取引
このキャンペーンの締め切りや終了日についての記載はないため、しばらくは常設のキャンペーンとして継続するものと思われます。
3,マネックス証券はこんな人におすすめ
ここまで解説したマネックス証券の特徴を踏まえると、利用をおすすめしたいのは以下に当てはまる人だ。
- 投資を始めたばかりの人
- 単元未満株をお得に取引したい人
- 米国株や中国株を安い手数料で取引したい人
- IPOの当選確率を上げたい人
4,マネックス証券の手数料
マネックス証券で取引できる商品は、バラエティに富んでいる。
マネックス証券における金融商品のラインアップは、「国内株式現物取引」「国内株式信用取引」「投資信託(投信積立を含む)」「債券」「外国株(米国株、中国株)」「先物・オプション」「FX」「暗号資産CFD」「金・プラチナ」「ロボアド」、「私募ファンド」の計11種類だ。
節税効果が高い「NISA」と「iDeCo」にも対応しており、投資の初心者から上級者まで、幅広いレベルの人に対応した商品が揃っている。
2021年5月27日現在、同社ホームページに掲載されている国内株式の現物取引と信用取引、米国株、ワン株(単元未満株取引サービス)、ロボアドの取引手数料を紹介しよう。
国内株式(現物取引、信用取引)の取引手数料
ネット証券選びにおいて、真っ先に他社と比較されるのが国内株式の現物取引手数料だ。
取引が月に数回程度であれば「取引毎手数料コース」を、1日に何度も取引するなら「一日定額手数料コース」を選ぶとよいだろう
いずれも業界最安水準ではないものの、取引手数料は比較的安く設定されています。
1注文の約定代金 | マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | LINE証券 | 岡三オンライン証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
通常の インターネット 手数料 |
マネックス トレーダー株式 スマートフォン 専用手数料 ※1 |
|||||
10万円以下 | 110円 | 55~ 99円 |
55~ 99円 |
55~ 99円 |
108円 | |
10万円超~ 20万円以下 |
198円 | 115円 | 115円 | 115円 | 220円 | |
20万円超~ 30万円以下 |
275円 | 275円 | 275円 | 275円 | 385円 | |
30万円超~ 40万円以下 |
385円 | 275円 | 275円 | 275円 | 385円 | |
40万円超~ 50万円以下 |
495円 | 275円 | 275円 | 275円 | 385円 | |
50万円超~ 100万円以下 |
成行:1,100円 指値:1,650円 |
約定代金の 0.11% |
535円 | 535円 | 535円 | 535円 |
100万円超 | 成行: 約定代金の0.11% 指値: 約定代金の0.165% |
640円~ 1,070円 |
640円~ 1,070円 |
640円~ 1,070円 |
1,500円 以降、100万円増加ごと に330円ずつ増加 |
マネックス証券は、国内株式取引(現物・信用)専用の高機能スマートフォンアプリ「マネックストレーダー株式スマートフォン」を提供している。
マネックス証券で国内株式の高額取引をする場合は、マネックストレーダー株式スマートフォンを使うとモバイル性を高めながら手数料を抑えられる。
ただし他のネット証券会社と比較すると取引手数料はやや高めで、SBI証券や楽天証券、LINE証券は業界最安水準です。
1注文の約定金額 | マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | LINE証券 | 岡三オンライン証券 |
---|---|---|---|---|---|
10万円以下 | 99円 | 99円 | 99円 | 0円 | 0円 |
10万円超~ 20万円以下 |
148円 | 148円 | 148円 | 0円 | 0円 |
20万円超~ 50万円以下 |
198円 | 198円 | 198円 | 0円 | 0円 |
50万円超~ 100万円以下 |
385円 | 385円 | 385円 | 0円 | 0円 |
100万円超~ 150万円以下 |
385円 | 385円 | 385円 | 0円 | 1,100円 |
150万円超~ 200万円以下 |
385円 | 385円 | 385円 | 0円 | 1,100円 |
200万円超 | 385円 | 385円 | 385円 | 0円 | 100万円増加ごとに 330円ずつ増加 |
300を超える銘柄が対象になるので、コストを抑えて信用取引をしたい場合に利用するとよいだろう。
現物取引と比べて、約定代金ベースの手数料は全般的に安く設定されているので、レバレッジ取引で約定代金が大きくなりやすい信用取引でも、手数料をあまり気にせず取引ができる。マネックス証券の手数料を他社と比較すると、100万円以下の場合はSBI証券や楽天証券と同額だ。LINE証券は、約定金額に関わらず一律で手数料は無料である。
1日の 合計約定代金 ※1 |
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | LINE証券 | 岡三オンライン証券 |
---|---|---|---|---|---|
100万円まで | 550円 | 0円 | 0円 | 取扱なし | 0円 |
300万円まで | 2,750円 | 1,238~ 1,691円 |
2,200~ 3,300円 |
1,980円 | |
600万円まで | 5,500円 | 2,576円 | 6,600円 | 3,630円 | |
900万円まで | 8,250円 | 3,461円 | 9,900円 | 5,280円 | |
900万円超 | 300万円 増えるごとに、 2,750円(税込) ずつ加算 |
100万円 増えるごとに、 295円(税込) ずつ加算 |
100万円 増えるごとに、 1,100円(税込) ずつ加算 |
100万円 増えるごとに、 550円(税込) ずつ加算 |
一日定額手数料コースには、マネックストレーダー株式スマートフォンを使った手数料割引はないため、PCとスマートフォンのどちらで発注しても手数料は同じだ。
ただし、SBI証券や楽天証券、岡三オンライン証券では100万円以内なら手数料がかからないので、少額投資の場合は他社のほうが有利です。
一方でマネックス証券には、一日定額手数料の利用日数が多い場合の手数料割引がある。
月初から月末までの1ヵ月間のボックス(300万円)単位の売買回数に応じて、以下の割引が適用される。
月間利用ボックス数 | 300万円ごと(※1)の取引手数料 |
---|---|
1回~20回 ※2 | 2,750円 |
21回~120回 | 2,475円 |
121回~ | 1,815円ずつ増加 |
米国株の手数料
マネックス証券は主要ネット証券の中で最も早く米国株サービスを拡充し、取扱銘柄の拡大や手数料の引き下げを行ってきた。
米国株取引のコストは「取引手数料」と「為替手数料」である。2021年5月27日現在、これらの手数料額は以下のとおりだ。
米国株の手数料(税込)
手数料の種類 | マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | LINE証券 | 岡三オンライン証券 |
---|---|---|---|---|---|
取引手数料 | 約定代金×0.495% (下限:0米ドル、 上限:22米ドル) |
約定代金×0.495% (下限:0米ドル、 上限:22米ドル) |
・2.22米ドル以下:0円 ・2.22米ドル超~ 4,444.45米ドル未満: 約定代金の0.495% ・4,444.45米ドル 以上:22米ドル |
取り扱いなし | 取り扱いなし |
為替手数料 | 買付時:無料 ※1 売却時:25銭 |
片道25銭 (1米ドルあたり) |
片道25銭 (1米ドルあたり) |
取り扱いなし | 取り扱いなし |
なお、LINE証券と岡三オンライン証券は米国株を取り扱っていない。
ワン株(単元未満株)とferci(フェルシー)の手数料
通常、国内現物株式は100株単位(単元株)で売買される。
1株単位での取引を可能にするマネックス証券の単元未満株取引サービスは、「ワン株」と呼ばれている。
ワン株には国内現物株式の手数料体系は適用されず、ワン株専用の料率をかけて手数料を算出する。
マネックス証券 ワン株 |
SBI証券 S株 |
楽天証券 | LINE証券 いちかぶ |
岡三オンライン証券 | |
---|---|---|---|---|---|
単元未満株の 取引手数料(税込) |
・買付時:無料 ・売却時:約定代金の0.55% (最低手数料:52円) |
・買付時:実質無料 (取引翌月下旬頃に キャッシュバック) ・売却時:約定代金の0.55% (最低手数料:55円) |
買付不可 | スプレッド制: 0.2~1.0% |
・2万円まで:220円 ・3万円まで:330円 ・10万円まで:660円 ・以降10万円増加毎に 660円ずつ増加 |
他社の単元未満株サービスと比較すると、マネックス証券は買付時の手数料が完全無料となっているため、お得に取引できる。
また、マネックス証券ではSNS型投資アプリ「ferci(フェルシー)」も提供している。
ferciは、スマホアプリを使ったスマホ投資の一種だ。投資コミュニティーで投資運用に関する投稿をやり取りしながら、ワン株サービスを利用して国内現物株式を1株から売買できる。
ferciで取引する際の取引手数料は、マネックス証券本体のものと同じだ。(出典=マネックス証券)
ロボアドバイザーの手数料
投資初心者が利用できるマネックス証券のロボアドバイザーサービスには、投資一任勘定によるおまかせ運用サービス「ON COMPASS」と、AIが提案する運用プランに基づいて自分で投資判断を下す「マネックスアドバイザー」がある。
どちらも少額投資が可能だ。国内外のETFを組み入れたファンドで分散投資を行いながら、長期投資による資産形成ができる。
マネックス証券 ON COMPASS |
SBI証券 WealthNavi (ウェルスナビ) |
楽天証券 楽ラップ |
LINE証券 | 岡三オンライン証券 | |
投資一任口座の開設 および維持費 |
無料 | 無料 | 無料 | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | ||
解約手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | ||
信託財産留保額 | 無料 | 無料 | 無料 | ||
信託報酬および その他費用 ※1 |
純資産総額× 1.0075%程度 (年率) |
運用資産×1.1% | 固定報酬型: 運用資産× 0.715% +0.255% 成功報酬併用型: 0.605% + 5.5%+0.255% |
マネックス証券のON COMPASSの手数料は、他社のロボアドバイザーサービスとほぼ同じ水準です。
利用する口座 | 証券総合口座 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
解約手数料 | 無料 |
信託財産留保額 | 無料 |
助言報酬 | マネックスアドバイザーの 残高×0.33%(年率) |
マネックスアドバイザーは、AIによって提案された運用プランの中から最適なプランを自分で選択する、あるいは自分でカスタマイズした上で、運用やリバランスを行う資産運用サービスである。
5,マネックス証券の口座開設の手順
ここからはマネックス証券の口座開設に必要な書類、手続きの流れについて解説する。
口座開設に必要な書類
口座開設方法はオンラインと郵送があり、それぞれ必要な書類が異なる。
- オンライン:個人番号カード(マイナンバーカード)、または運転免許証+マイナンバー通知カード
- 郵送:顔写真付きの本人確認書類を1種類、顔写真なしの場合は2種類
郵送で利用できる本人確認書類の例は、下記のとおりだ。
顔写真あり | ・運転経歴証明書 ・パスポート(日本国発行) ・在留カード ・特別永住者証明書 ・住民基本台帳カード ・各種福祉手帳 |
---|---|
顔写真なし | ・住民票の写し ・住民票の記載事項証明書 ・印鑑登録証明書 ・各種健康保険証 ・各種年金手帳 ・各種児童扶養手当証書 ・医療受給者証 ・医療手帳 |
口座開設にかかる日数
申込んでから取引開始までの時間が、短いのがメリットです。
一方で郵送の場合は、マネックス証券から届く申込書類を返送してから1週間程度かかる。
書類を請求してから自宅に届くまでの日数も含めると、10日から2週間程度かかるだろう。
口座開設の流れ
・オンラインによる口座開設
オンラインの場合は、以下の3ステップで申し込みが完了する。
- 1.メール登録
- 2.お客様情報の入力
- 3.本人確認
本人確認では本人確認書類の撮影と、本人認証(顔写真の撮影または、三菱UFJダイレクトにログイン)を行う。
入力する情報と本確認書類の情報が異なると審査に通らないので、氏名や住所を間違えないように入力しましょう。
・郵送による口座開設
郵送の場合は、以下の手順で申し込む。
- 1.申込フォームの入力
- 2.書類の受け取り
- 3.書類の返送
- 4.口座開設通知の受け取り
公式ホームページで書類を請求すると、口座開設に必要な書類一式が届く。
申込書に記入し、本人確認書類のコピーとマイナンバーを確認できる書類のコピーを同封して返送する。
米国株取引の手順
米ドルで購入する場合の手順は、以下のとおり。
1.日本円の資金振替
ログイン後、画面上部のメニューで「入出金」をクリックする。
下にスクロールし、外国株取引の項目にある「振替(日本円)」のボタンをクリックする。
「MRF・お預かり金→外国株取引口座」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。
振り替えたい金額を入力して「次へ」をクリックし、内容を確認して実行すると、資金振替が完了する。
2.米ドルへ為替振替
資金振替完了画面の下にある「外国株取引サイト」をクリック。
外国株取引サイトの画面に遷移するので、上部メニューの「振替」をクリック。
今回は円貨から外貨への振替で、通貨は米ドルなので、左上のボタンをクリックする。
振り替えたい金額を日本円で入力して「振替」をクリックし、内容を確認して実行ボタンをクリックすると、米ドルへの振替が完了する。
なお、米ドルへの振替は即時反映ではなく、当日14:30までの受付分が、当日20:30頃に取引画面に反映される。
3.取引サイトで資金を確認
マネックス証券のホームページの画面左上にある「米国株・中国株」をクリックする。
アメリカ国旗の右側にある「米国株取引」をクリックする。
「米国株取引 ログイン」をクリック。
上の画像が取引サイトの画面であり、米ドルに振り替えた資金は「お預かり資産評価額」をクリックすると確認できる。
6,マネックス証券のアプリ・ツール
ここからは、マネックス証券で利用できる取引ツールやアプリについて見ていこう。
マネックストレーダー
マネックストレーダーは初心者から上級者まで、どのレベルの人でもスムーズに取引できることを目指して開発された、PC用の高機能ツールだ。
「Trading One」の画面では、多種多様な情報を一画面にまとめて表示でき、銘柄の情報や市況ニュースなどに簡単にアクセスできる。
PC用のマネックストレーダーは、株式取引・先物・オプション取引に対応しています。
マネックストレーダー株式 スマートフォン
「マネックストレーダー株式 スマートフォン」は、モバイル取引で重要なスピードにこだわり、隙間時間でのトレードもサポートするスマホ版の取引ツールだ。
銘柄スカウター
銘柄スカウターは、企業分析をサポートするツールだ。過去10期以上の業績をグラフで表示できるため、長期トレンドを感覚的に把握できる。バランスシート(貸借対照表)の情報もグラフで表示できるため、直感的に財務状況を確認できる。
・銘柄スカウター公式YouTube
YouTubeの公式アカウントでは、銘柄スカウターの活用術を動画で解説している。
活用術の動画は月に1回公開されるので、毎月チェックしたい。
・銘柄スカウター米国株
銘柄スカウター米国株は、その名のとおり米国上場企業の分析に活用できるツールで、過去10期以上の企業業績のグラフ表示が可能だ。
「業績が着実に伸びているか」「リーマンショック時の動きはどうだったか」など、長期的な業績の推移を簡単に把握できる。
四半期業績の推移も見られるので、短期的な株価動向の予測にも活用できる。
SNS型投資アプリ「ferci(フェルシー)」
ferciは1株から少額投資ができる機能と、SNSによるコミュニケーション機能を特徴とする投資アプリだ。
株数を入力するだけで株を購入でき、注文方法を指定したり、価格を入力したりする必要はない。
実際にferciで投資をする場合は、マネックス証券の口座を開設する必要がありますが、口座開設はアプリ内でも可能です。
7,マネックス証券の3つのデメリット
証券口座の開設にあたっては、各証券会社のメリットとデメリットを比較して、自分の資産形成にプラスになるところを選ぶとよいだろう。
以下でマネックス証券のデメリットを確認し、ネット証券選びの判断材料にしてほしい。
デメリット1,国内現物株式50万円超の取引毎手数料は決して安くない
特に指値注文の手数料は0.165%と、かなりコストパフォーマンスが悪い。
現物株式で高額取引をする場合は、いっそのこと一日定額制手数料コースまたは信用取引に切り替えたほうがコストを抑えられるでしょう。
デメリット2,マネックスポイントが貯まりにくい
マネックスポイントが付与される対象と割合は、以下のとおりだ。
- 投資信託の月内平均残高×最大0.08%(年率) ※ポイント付与対象外の銘柄あり
- 一日定額手数料コースの日計り取引手数料の片道分
- 取引毎手数料コースの月間取引手数料30万円以上の半額分
- マネックスカードの利用額の1.0%
一日定額手数料コースにおけるポイント付与の対象は、日計り取引に限定される。
取引毎手数料コースのポイント付与も、月間の取引手数料30万円以上が対象だ。
投資スタイルがデイトレード、もしくはかなりの高額取引でなければマネックスポイントが付与されないので、投資初心者による株式取引がポイント付与の対象になるとは考えにくい。
マネックスカードで積極的に支払いをしてポイントを効率良く貯められれば、株式取引にも使用できるし、暗号資産にも交換できます。
デメリット3,国内ETF等の現物取引は取引手数料が無料にならない
国内ETFは、低コストで運用できる商品の代表格である。
多くのネット証券では手数料コースにかかわらず、指定の国内ETFの現物・信用取引手数料が無料になるサービスを提供している。
すべてのETF、ETN、REITが対象ですが、現物株式だけを取引している初心者は取引手数料が無料になる恩恵を享受できない。
マネックス証券で現物の国内ETFなどを無料で取引したい場合は、すべての国内株式の取引手数料が無料になるNISA口座での取引を検討しましょう。
8,マネックス証券の口コミ・評判は?
最後に実際に利用者が感じていることを紹介していこう。メリットとしては、米国株の取扱銘柄数が豊富なこと、IPOが完全平等ということを挙げたユーザーが多かった。その反面、デメリットは国内株式取引の手数料が割高という意見が見られた。
I.Kさん|40代男性
満足度★★★★★
様々な金融商品に投資ができることが魅力
マネックス証券を利用するメリットは、様々な金融商品に投資をすることができる点です。株式やFXそしてETFや投資信託などにも投資が可能です。さらには日本株だけでなく、中国株や米国株などにも投資できます。特に米国株に投資をしたいのであれば、豊富な銘柄を取り扱っているマネックス証券は外せません。しかし外国株は米国株と中国株しか取り扱っていないので、その他の国の株も売買したい場合は、別の証券会社で口座開設をせざるをえません。
K.Hさん|40代男性
満足度★★★★★
IPO銘柄も充実している
メインでは別のネット証券を使っていたのですが、IPO抽選の機会を増やすために口座を作りました。IPO銘柄が多かったところ、抽選方式が完全平等性なのがうれしいです。単元未満株の取り扱いができるところも、とても気に入っています。一方で株式の売買における取引手数料が、他のネット証券と比較をすると若干高いかなと思いました。日本株で100株単位での取り引きのみをするのであれば、もしかしたら、他のネット証券の方がいいかもしれません。
N.Tさん|40代男性
満足度★★★★☆
米国株の銘柄が豊富
メリットは何といっても取り扱っている金融商品が豊富なことです。特に米国株は4,000近く取り扱っていて非常に魅力的です。株の種類のみならず、取引ツール自体も非常によくできていてスムーズに取引ができます。デメリットとしては、日本株の売買手数料は若干高めになっているため、日本株の取引きでは利点を感じられないところです。やはり米国株、中国株を売買する人たち向けの証券会社と言えます。そういう点が若干デメリットとなっています。
S.Sさん|20代男性
満足度★★★☆☆
IPOが完全平等性なのがうれしい
IPOに応募をするときに投資資金が多ければ多いほど当選確率が高くなるという証券会社が多い中、マネックス証券のIPOは抽選が完全平等制。少ない資金でIPO当選を狙う人にとってはおすすめの証券会社だと思います。メリットはIPOですが、デメリットは株式売買手数料が割高なことです。毎日株式を売買するような人はあまり向かないかもしれません。
9,マネックス証券の基本情報
マネックス証券の特徴や、メリット・デメリット以外に、会社情報や入出金方法、ツール、スマホアプリなどの基本情報をチェックして、マネックス証券での実際の取引状況をイメージしてほしい。
マネックス証券 基本情報一覧(2021年11月11日現在)
会社情報 | 会社名 | マネックス証券株式会社 |
設立 | 1999年5月 | |
資本金 | 122億円 | |
自己資本規制比率 | 311.5% (2021年9月末) |
|
口座開設数 | 197万6,148口座 (2021年10月末) |
|
顧客資産管理 | 日本投資者保護基金に加入、 分別管理あり |
|
口座 | 口座開設手数料 | 無料 |
口座管理料 | 無料 | |
入出金・振替 | 入金方法(手数料) | ・即時入金(無料) ・定期自動入金(無料) ・銀行振込(自己負担) |
即時入金対応金融機関 | 三菱UFJ、三井住友銀行、みずほ銀行、 りそな銀行、ゆうちょ銀行、 楽天銀行など、計16行 |
|
出金方法(手数料) | ・即時出金(自己負担) ・指定の金融機関への出金(無料) |
|
ツール | PC版取引ツール | ・マネックストレーダー(株式、先物) ・MonexTraderFX(FX) ・マーケットライダープレミアム |
スマホアプリ | ・マネックストレーダー株式スマートフォン ・マネックストレーダー先物スマートフォン ・トレードステーション米国株スマートフォン ・マネックストレーダーFXスマートフォン ・MONEX TRADER CRYPTOスマートフォン ・マネックス証券アプリ ・SNS型投資アプリ「ferci」 |
|
情報ツール | ・銘柄スカウター(株式、米国株) ・マルチボード500 ・フル板情報ツール ・チャートフォリオ ・マーケットボード ・マーケットライダー ・MONEX VISION |
|
取扱商品 | 株式 | ・国内株(現物、信用) ・米国株 ・中国株 ・IPO ・ETF |
投資信託 | ・投資信託 ・投信つみたて |
|
債券 | ・マネックス債 ・仕組債 ・個人向け国債、など |
|
その他 | ・先物・オプション ・ON COMPASS ・FX ・金・プラチナ ・暗号資産CFD ・私募ファンド |
|
その他サービス | 節税口座サービス | ・NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA ・iDeCo |
リアルタイム外国為替取引 | 米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、 人民元、トルコリラ、南アランド、 カナダドル、メキシコペソ、計9通貨 |
|
マネックスポイント | ・Amazonギフト券と交換 ・株式手数料、暗号資産に交換 ・各種ポイントサービスのポイントに交換 ・寄付 ・対象書籍と交換 |
|
マネックスカード | ショッピング利用額の1.0%分の
マネックスポイントを還元 |
|
パートナー口座 | LGBTカップル向け共有口座 | |
WEB相続 | 相続手続き代行サービス | |
サポート体制 | ・WEBでのQ&A ・チャットサポート ・コールセンター(平日8時~17時まで) ・米国株サポートダイヤル (平日21時~夏時間翌6時または冬時間翌7時) ・パソコンサポートダイヤル (平日8時~17時まで) ・パソコン出張サポートサービス |
10,初心者にとっても中上級者にとっても、使いやすさが人気の理由
マネックス証券を実際に使ってみると、初心者から中上級者まで、各レベルのユーザーが今、求めている投資情報を過不足なく入手できて、欲しいツールの機能もしっかり搭載されているのを実感できる。多くの人が「使いやすい」と感じられるネット証券なのだ。
取引手数料やポイントプログラムに対して若干の不満があっても、それを上回るだけの投資情報の有益さとツールの使いやすさを感じられるなら、マネックス証券をメイン口座として長く使い続けることができるだろう。
実際に株式投資を始めてみる
口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
>>SBI証券の口座開設はこちら
口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
>>楽天証券の口座開設はこちら
米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能
>>マネックス証券の口座開設はこちら
株主優待名人の桐谷さんも開設、少額取引の手数料が0円
>>松井証券の口座開設はこちら
取引コストが抑えられ、中上級者も検討したい
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単元未満株、平等抽選IPO、充実の証券レポートも
>>au カブコム証券の口座開設はこちら
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2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
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