SBI証券の5つのメリット・特徴は?IPO、債券、手数料など業界最大手のネット証券を分かりやすく解説

2020.7.25
投資
(写真=tippapatt /stock.adobe.com)
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SBI証券は2020年、野村證券をおさえ証券口座開設数NO.1となったネット証券の巨人。SBI証券が支持される理由は、バランスのよいサービスで初心者でも使いやすいことだが、尖ったメリットも存在する。どこが他社に比べて優れているのか。SBI証券の特徴や手数料、デメリットに至るまで、実際の商品を例に挙げながら解説していこう。

メリット1, 業界トップクラスの手数料の安さ――1日100万円まで手数料無料

SBI証券

SBI証券は、2020年10月1日に大幅な手数料の変更を行った。SBI証券では1注文の約定代金に手数料がかかる「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」が用意されているが、手数料が変更されたのは「アクティブプラン」の方だ。

これまで「アクティブプラン」では1日の取引合計額が50万円まで取引手数料無料だった。それが1日の取引合計額が100万円まで取引手数料が無料に引き上げられた。

ネット証券各社の1日定額制手数料

ネット証券 10万円 50万円 100万円
 SBI証券
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0円
楽天証券
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0円 0円 943円
松井証券
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0円 0円 1100円
マネックス証券
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2750円 2750円 2750円

日本の株のうち、100万円以内で買える株は、全体の約98%。トヨタやソニー、ソフトバンクなどの日本を代表する企業の株も手数料無料で買えるということだ。

手数料無料枠が拡大したSBI証券では、これまで以上に気軽に株式投資を始めることができるようになったと言える。

SBI証券

メリット2, IPO当選チャンスが業界トップクラス――IPO取扱銘柄数は証券業界第1位

2019年4月~2020年3月に株式を公開した企業は、92社だった。そのうち、SBI証券が主幹事または幹事証券としてIPOに関与した引受銘柄件数は86件。関与率は93.5%に上り、並み居る総合証券を抑えて第1位となった。

2位以下は、以下のとおりだ。

第2位、SMBC日興証券(62件)
第3位、みずほ証券(61件)
第4位、マネックス証券(48件)
第5位、大和証券(45件)
第6位、岩井コスモ証券(43件)
第7位、エース証券(42件)
第8位、野村證券(36件)
第9位、いちよし証券(33件)
第10位、岡三証券(32件)

(『2020年3月期SBI証券決算説明資料』より)

SBI証券が第2位以下の証券会社を引き離して、非常に多くのIPOに関与していることがわかる。SBI証券のIPO関与率の高さは、IPOの抽選において、SBI証券が他社より有利であることの裏付けでもある。

SBI証券のIPO当選チャンスが高い理由――個人投資家への配分比率が高い

IPOの人気は高く、一般投資家が新規公開株を入手するには、各証券会社で行われる高倍率のIPO抽選に当選する必要がある。当選確率を上げるためには、できるだけ多くのIPO抽選に参加する、あるいは引受株数の多い主幹事証券などで抽選に参加するといった方法が考えられる。

SBI証券の2019年4月~2020年3月のIPO取扱銘柄数は86件なので、SBI証券ですべての抽選に参加すれば、たとえば同時期にIPOの取扱件数が20件しかない証券会社で抽選に参加するよりも、はるかに当選する確率が高い。

IPOに関して言えば、主幹事・幹事証券であっても、総合証券だと一般投資家の抽選用に配分される割合は決して多くない。事実、野村證券やSMBC日興証券では、一般投資家への販売数量の10%以上、大和証券は15~25%しか抽選用として配分されない。

一方でSBI証券では、IPO銘柄の個人投資家向けの配分予定数量の70%が通常の抽選に配分される。残り30%も、抽選に落選すると付与されるSBI証券のIPOチャレンジポイント(後述)を使った抽選応募者に対して配分されるので、SBI証券のIPO抽選は、実質的に一般投資家に100%配分されていることになる。

SBI証券のIPO取扱銘柄数の多さと一般投資家に100%配分されることから、SBI証券はIPOの当選チャンスが高い証券会社と言える。

SBI証券でのIPO当選確率をさらに上げる方法――IPOチャレンジポイント

SBI証券でIPO抽選に落選すると、その都度IPOチャレンジポイントが加算される。貯まったIPOチャレンジポイントは次回以降のIPO抽選に参加する際、当選確率を上げたい銘柄に対して必要な分だけポイントを利用できる。

当選確率を上げたい銘柄には多めに使うなど、IPOチャレンジポイントの使い方は自由だ。他社にはないIPOチャレンジポイントを使って、当選確率を自分の裁量で上げられる仕組みも、SBI証券のIPOならではのメリットだ。

数多くのIPO抽選に参加しても、当選することはなかなかない。SBI証券でIPO投資をするなら、IPOチャレンジポイントを大いに活用して、幸運を引き寄せてほしい。

メリット3,仕組債を含めた豊富な債券ラインナップ――短期間で金利の高い仕組債も

SBI証券が取り扱う債券の種類は、非常に豊富だ。個人向け国債と利付国債、社債、米国社債、外貨建社債はもちろんのこと、円貨建や外貨建の「仕組債」も多く取り扱っているのはネット証券としては異色だ。

仕組債とは、債券にオプションやスワップのようなデリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ債券のこと。元本や利金の支払い、参照対象株価、為替相場などの変化による条件、たとえば「ノックイン事由」あるいは「早期償還条項」が付けられているため、一般の債券よりも金利が高く設定されている。

SBI証券で多く販売される仕組債も一般の債券より金利が高く、期間が半年や1年、1年半といった短期の商品も多い。常に株式相場に注意を払うような時間的な余裕がない人や、中期投資を考える投資家にとっては魅力的な選択肢だ。

中でも「EB債」(満期償還日に現金ではなく、対象銘柄の現物に転換されて償還される可能性がある債券)を多く販売できるのは、SBI証券自体が発行体となっているからだろう。ただし、EB債や株価連動債といった仕組債は、一般の債券と違って満期償還となっても元本が満額戻らないこともある。あるいは、早期償還によって予定通りの利回りを確保できないリスクがある。デジタルクーポンの仕組債だと、利率決定日に対象銘柄の株価が暴落すれば、低い利率が適用されてしまう可能性もある。

このようなリスクを最小限に抑えるために、仕組債購入にあたっては、中長期的な経済動向や相場環境、対象株価、対象上場投資信託の動向をある程度予測する必要がある。それでも、時間がなくて株式投資をあきらめていた人にとっては、またとない資産運用の機会となるだろう。

メリット4,提供されるロボアドバイザーには「WealthNavi for SBI証券」を採用

SBI証券は、一般投資家にロボアドバイザーサービス「WealthNavi for SBI証券」を提供している。WealthNaviは日本の一般投資家向けロボアドバイザーの筆頭で、預かり資産は2,600億円超、運用者数は31万人に上る(2020年7月時点)。

投資知識が不十分な投資初心者や、投資情報を収集する時間がない多忙なビジネスパーソンでも、SBI証券に口座を持っていれば、実績のあるNo.1ロボアドバイザー「WealthNavi」を利用して、「長期・積立・分散」を基本とした国際運用投資による資産運用ができるのだ。

ネット証券を含む証券会社の多くは、独自のロボアドバイザーサービスを提供している。これらのサービスでは、運用スタイルや資産配分を決定した後は、投資一任契約に基づいて、最適なポートフォリオのための銘柄選定や運用、再投資など一連の投資運用をAIが自動的に行う。SBI証券は、ロボアドバイザーサービスとしてWealthNaviを採用しており、自動運用資産の管理と運用はWealthNaviの運用会社であるウェルスナビ株式会社が行う。

「WealthNavi for SBI証券」を利用するためには、SBI証券の証券総合口座が必要になる。

SBI証券の証券総合口座がない場合は、まず開設しよう。すでに口座がある場合は、「ロボアドバイザー(自動運用サービス)」口座の開設手続きをした日から取引ができる。「WealthNavi for SBI証券」口座の開設料、口座管理料は無料だ。

手数料は「WealthNavi for SBI証券」の預かり資産の評価額に対して1%(現金部分を除く、年率、消費税別)、3,000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率、消費税別)と定められている。為替手数料や取引手数料など、その他の手数料は発生しない。1ヵ月分の手数料は、翌月1日に指定口座から引き落とされる。最低投資金額は10万円だ。

ロボアドバイザー口座を開設してリスク許容度を設定すれば、入金や分配金の受け取りで現金額が一定額になると自動購入が行われ、その後は運用会社によって適宜リバランス(最適な配分に戻す)が行われる。

メリット5,初心者も利用しやすい投信積立専用アプリ「かんたん積立 アプリ」を提供

SBI証券では、見やすくて操作が簡単な、投信積立に特化したスマートフォン用アプリを利用できる。

簡単な質問に答えるだけで、おすすめの積立スタイルや理想的なポートフォリオが提示される積立スタイル診断機能があり、提示された積立スタイルに合わせた投資信託の組み合わせや金額配分も具体的に提案される。

ファンド1本で投信積立をするのではなく、複数のファンドを組み合わせて積み立てながら、投資方針に適したポートフォリオを構築するスタイルだ。アプリを使って投信積立をすれば、おのずとリスク分散ができるのも魅力だ。

積立開始後は、アプリのホーム画面で、保有するファンドの収支や残高推移を簡単に確認できる。Webサイトで設定した投信積立についても、アプリ画面上でファンドの積立日や金額などの設定状況の確認や、新規設定またはコース変更などを一元管理できるので便利だ。

「どのように投信積立を始めたらいいかわからない」「どのようなファンドを選べばいいかわからない」という人は、「かんたん積立 アプリ」の提案どおりに投信積立を始めてもいいだろう。

「かんたん積立 アプリ」の投信積立は100円から投資ができるので、気楽に投資運用を始めたい投資初心者にはおすすめだ。

SBI証券の国内現物取引手数料 スタンダードプランとアクティブプランを解説

ここまでSBI証券のメリットを紹介してきたが、実際に現物株やETFを取引する際の手数料はどうなっているのだろうか?業界最低水準と評されるSBI証券の国内現物株式と、信用取引の取引手数料(スタンダードプラン/アクティブプラン)を紹介しよう。

以下の手数料一覧は、SBI証券のホームページを参照して筆者が作成した。

スタンダードプラン
(1約定ごとの取引手数料)
~5万円 50円(55円)
~10万円 90円(99円)
~20万円 105円(115円)
~50万円 250円(275円)
~100万円 487円(535円)
~150万円 582円(640円)
~3,000万円 921円(1,013円)
3,000万円超 973円(1,070円)
アクティブプラン
(1日約定代金合計金額ごとの手数料)
~50万円 0円
~100万円 762円
(838円)
以降、
100万円増加ごとに
400円ずつ増加
※取引手数料は税抜、( )は税込

国内株式現物取引手数料の対象は、普通株式、ETF、ETN、REIT、証券投資法人、新株予約権証券であり、単元未満株式(S株)とPTS取引の手数料体系は別途定められているので注意してほしい。取引手数料は成行、指値、逆指値といった注文方法や執行条件に関わらず、同じだ。

ネット証券の取扱商品として一般的な国内株式の現物取引手数料は、1約定代金ごとに手数料がかかるスタンダードプランだと、約定金額が5万円以下なら最低手数料の50円(税抜)だ。1日の約定代金合計金額に対して手数料がかかるアクティブプランなら、約定代金合計金額が50万円以下だと0円である。

1株数百円の小型株であれば、単元株の100株を購入しても投資金額が10万円以下であることを考えれば、約定代金が5万円以下になるケースは十分想定できる。業界最低水準レベルの手数料の恩恵を受けられる可能性は十分あるだろう。

SBI証券の国内株式の信用取引手数料一覧 5,000万円以上は無料

スタンダードプラン
1注文の約定代金※ 「約定日の前営業日の未決済建玉の建玉代金合計」
または「約定日の前営業日の新規建約定代金合計」
5,000万円未満 5,000万円以上
~10万円 90円
(99円)
0円
~20万円     135円
(148円)
~50万円 180円
(198円)
50万円超 350円
(385円)
アクティブプラン
1日の約定代金合計金額 「約定日の前営業日の未決済建玉の建玉代金合計」
または「約定日の前営業日の新規建約定代金合計」
5,000万円未満 5,000万円以上
~50万円 0円 0円
~100万円 477円(524円)
以降、100万円
増加ごとに
400円(440円)
ずつ増加
※取引手数料は税抜、( )は税込

信用取引の取引手数料の特徴は、約定日の前営業日の約定代金合計または未決済建玉代金合計が5,000万円以上になると手数料が0円になることだ。

大口取引以外でも、手数料の安さが際立つ。スタンダードプランだと、1注文の約定代金が50万円超の場合の手数料は350円(税抜)、アクティブコースであれば1日の約定代金の合計が100万円で477円(税抜)、400万円でも1,677円(税抜)である。

2019年7月に東京証券取引所が発行した「信用取引制度の概要」によれば、信用取引の主な利用主体の93%が個人投資家であること、また個人による売買の60%が信用取引であることが報告されている。これを踏まえると、信用取引手数料が安いことは個人投資家にとって大きなメリットと言えるだろう。

SBI証券の2つのデメリット トップページやポイントプログラムなど

名実ともにネット証券No.1のSBI証券なので、SBI証券での口座開設と資産運用にはメリットも多い。ただし、人によってはデメリットに感じる点もあるので、以下も参考にしてほしい。

デメリット1,トップページの情報量が極めて多い――見にくさを感じる人も

取り扱う商品が多いこともあり、SBI証券WEBサイトのトップページは、さまざまな情報が多数掲載されている。トップページには、「ランキング」「お知らせ」「投資レポート・特集」「キャンペーン」「マーケット情報」などに加えてPR情報など盛りだくさんだ。こうしたWEBサイト、とりわけトップページの情報量の多さは、各種投資情報に不慣れで専門知識の少ない投資初心者や中高年ユーザーにとっては、逆にやや使い勝手が悪いと感じるかもしれない。

また、SBI証券のWEBサイトから情報収集する、または新しい商品の取引を開始する場合は、多くの選択肢から取捨選択できてよいが、そうでない場合には、ユーザーによっては不要な情報も多くなる。

取引内容が決まっているのであれば、各商品ページに迅速に遷移したほうが、必要とする情報を効率よく収集する、または取引できるだろう。

デメリット2,SBIポイントプログラムが使いにくい――2019年7月からTポイントを導入

従来のSBIポイントプログラムは、関連会社が運営するポイントサイトで提供されるポイントサービスだった。事前に所定の手続きの上、ポイントサイトを利用しなければならない、貯まったSBIポイントの使い道が限られるなど、使い勝手が悪い一面があった。

2019年7月には、SBIポイントサービスに代わって「SBI証券Tポイントサービス」が導入されており、従来のSBIポイント同様の付与対象でTポイントが付与されることになった。

Tカード番号登録で、それまでに貯まっていたTポイントと合算して、ポイント投資(Tポイントで投資信託の購入ができる)に利用できるようになった点は評価できる。

SBI証券Tポイントサービスが、従来のポイントサービスより使い勝手が向上することを期待したい。

初心者から上級者まで、必要なものが必ずみつかるSBI証券

SBI証券は、ネット証券最大手として、どんなサービスでもあるという万能さと、特定のサービスにおいてはSBI証券にしかない、あるいは他社の追随を許さないという優位性の両方を兼ね備えている。

ゼロから始める初心者でも、デイトレードを生業とするプロの投資家でも、SBI証券なら必要な機能やサービスがみつかり、それぞれのレベルに見合ったメリットも享受できるため、投資運用する際には外せないネット証券だと言えるだろう。

実際に株式投資を始めてみる

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近藤真理
執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
 
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