「イーサリアム」は、ビットコインとは違う性質を持つ仮想通貨だ。ビットコイン同様に世界中で活発に取引されているが、日本で売買する場合、どの仮想通貨取引所で取引すればよいのだろうか。イーサリアムの売買におすすめの国内取引所を紹介するとともに、イーサリアムの特徴や注目されている理由について解説する。
1,イーサリアムとは?
- イーサリアムはさまざまなアプリケーションを構築し、仮想通貨をやり取りするための土台となるプラットフォームの名称のことだ。イーサリアムで使われる内部通貨(仮想通貨)をイーサ(Ether)というが、日本では通貨もプラットフォームもイーサリアムと呼ばれている。
イーサリアムは、2015年にヴィタリック・ブテリン氏によって公開され、国境を越えて送金や支払いができるビットコインと同様に、ブロックチェーン技術を使った仮想通貨として知名度を上げた。
- 設定した条件を満たすと第三者がいなくても自動的に支払いなどの取引が実行される
- 分散型アプリケーションを構築できる
イーサリアムの大きな特徴として挙げられるのが、「スマートコントラクト」だ。
スマートコントラクトは、設定した条件を満たすと第三者がいなくても自動的に支払いなどの取引が実行される契約プログラムを指す。商品売買や取引などさまざまな場面で応用できるものとして注目されている。
もう一つの特徴が、「DApps」と呼ばれる分散型アプリケーションを構築できるプラットフォームであることだ。
DAppsとは? DAppsは「Decentralized Applications」の略で、特定の管理者がいなくても自律的に稼働するアプリケーション。
一般的なゲームなどのアプリは特定の企業が管理しており、アクセスが集中するなどしてサーバーに負担がかかると、一時的に利用できなくなることがある。
しかし、DAppsはブロックチェーン技術を使っているため、記録されたデータを改ざんできず安全で、特定のサーバーに負担がかかることがない。
この特性を活かし、イーサリアムにおいてはさまざまなDAppsが開発されてきました。
イーサリアムは過去にプロジェクトが分裂(ハードフォーク)し、「イーサリアムクラシック」が誕生している。
イーサリアムは、段階的にアップデートを繰り返すプロジェクトとしても知られている。
フロンティア、ホームステッド、メトロポリス、セレニティの4段階があり、その合間にも絶えずアップデートが行われてきた。
今後イーサリアムは、取引の承認方法であるコンセンサスアルゴリズムの変更や、ネットワーク間の手数料であるガス代を抑える取り組みなどが予定されています。
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2,イーサリアムが注目を浴びる3つの理由
イーサリアムという仮想通貨は、なぜビットコイン同様に注目を浴びているのだろうか。考えられる3つの理由を解説する。
イーサリアムはNFTを発行する代表的なプラットフォーム
イーサリアムは日本でもブームになっている「NFT」の発行・流通プラットフォームとして利用されている。
NFTは漫画やイラストなどの無断転載、いわゆる「海賊版」によって正当な報酬を得られないアーティストにとって、自身の作品を唯一無二のコンテンツと証明できる仕組みといえます。
NFTでは販売後、別のユーザーへの二次売買が行われると、発行者に利益の一部が還元される仕組みも注目されている。
ポリゴンやフロウなどのブロックチェーンも増えているが、NFTを利用するプラットフォームはイーサリアムが主流だ。
NFTのブームに乗ってイーサリアムも注目され、発行時に支払うガス代のために購入するユーザーも多いです。
イーサリアム・ブロックチェーン上で、取引のためのトランザクション実行や、プログラムを処理するごとに発生する手数料のこと。
イーサリアムの時価総額はビットコインに次いで2位
仮想通貨は数千種類あるといわれているが、イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を誇る。
ビットコインの時価総額は1兆ドルを超えているが、イーサリアムは約半分の5千億ドル。3位のバイナンスコインは810億ドルと大きな差があり、ビットコインとイーサリアムの規模の大きさがわかるだろう。 出典:CoinMarket、10月27日時点
イーサリアム企業連合(EEA)には著名な企業が参加
2017年、イーサリアムのビジネス活用に向け、金融機関やIT企業による企業連合「Enterprise Ethereum Alliance(EEA、エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)」が設立された。
EEAには、マイクロソフトやJPモルガン、アクセンチュア、野村総合研究所など有名企業が参加している。
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3,イーサリアムの売買ができるおすすめ取引所10選
ここからは、イーサリアムを売買できる国内の仮想通貨取引所を紹介する。取引時にかかる取引手数料をはじめ、各種手数料やレバレッジ取引の有無などもあわせて見てみよう。
取引所名 | bitFlyer | DMM Bitcoin | GMOコイン | SBI VC トレード | BITPOINT | Huobi Japan | bitbank | 楽天ウォレット | Zaif | |
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | ◎ 無料 |
◎ 0.01~0.15% |
× | ◎ Maker:-0.01% Taker:0.05% |
◎ 無料 |
◎ 無料 |
◎ Maker・Takerともに 0.00% |
◎ Maker:-0.02% Taker:0.12% |
なし | ◎ 0~0.1% |
取扱通貨数 | 17種類 | 13種類 | 12種類 | 14種類 | 7種類 | 10種類 | 14種類 | 11種類 | 5種類 | 13種類 |
最低取引金額 | 500円相当額~ | 0.00000001BTC | 0.0001BTC | 販売所:0.00005BTC 取引所:0.0001BTC | 0.0001BTC | 販売所:500円 取引所:0.0001BTC | 0.0001BTC | 0.00000001BTC | 100円 | 0.0001BTC 0.0001ETH |
レバレッジ取引の可否・倍率 | なし | あり・2倍 | あり・2倍固定 | あり・2倍 | なし | あり・2倍 | あり・2倍 | なし | あり・2倍固定 | 休止中 |
入出金手数料 | ・入金:銀行振込…振込手数料のみ負担 その他入金…770円 ・出金:407円 | ・入金:SBI住信銀行…無料 それ以外…330円 ・出金:220~770円 | 無料 | 無料 | ・入金:無料 ・出金:住信SBIネット銀行…無料 それ以外…145円 | 無料 | ・入金:無料 ・出金:330円 | ・入金:無料 ・出金:550円 3万円以上…770円 | ・入金: 振込手数料のみ負担 ・出金:300円 | ・入金 銀行振込:手数料のみ負担 コンビニ入金・ペイジー入金:3万円未満…495円 3万円以上…605円 |
送金手数料 | 0.0005BTC | 0.0004BTC | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 0.0005BTC | 0.0006BTC 0.005ETH | 0.001BTC 0.01ETH 0.001BCH | 0.0001~0.01BTC |
Coincheck……国内最多、17種類の仮想通貨取引が可能
Coincheckの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | 無料 |
取扱通貨数 | 17種類 (BTC、ETH、ETC、LSK、FCT、XEM、XRP、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、OMG、PLT) |
最低取引金額 | 500円相当額~ |
レバレッジ取引の可否・倍率 | なし |
入出金手数料 | ・入金:銀行振込…振込手数料のみ負担 その他入金…770円 ・出金:407円 |
送金手数料 | 0.0005BTC |
Coincheckは国内取引所最多の17通貨を取り扱っている。
イーサリアムはもちろん、Coinchecでしか売買できないパレットトークンなどの仮想通貨もある。
アプリからは販売所のみの利用になるが、ブラウザ版では板取引を利用できます。
月々1万円から始められる仮想通貨積み立てサービスは、ビットコインだけでなくイーサリアムの積み立てもできる。
取扱商品は限られているが、NFTを売買できるマーケットプレイスもスタートした。
Coincheckの口座を持っていればすぐに利用でき、ネットワーク手数料(ガス代)はかかりません。海外のNFTマーケットプレイスに抵抗がある人は、CoincheckのNFTから始めてみるとよいでしょう。
bitFlyer……日米欧の3地域で認可を受けた世界で唯一の仮想通貨取引所
bitFlyerの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | 0.01~0.15% |
取扱通貨数 | 13種類 (BTC、ETH、XRP、XTZ、XLM、ETC、XEM、LTC、BAT、BCH、MONA、LSK、DOT) |
最低取引金額 | 0.00000001BTC |
レバレッジ取引の可否・倍率 | あり 2倍 |
入出金手数料 | ・入金:SBI住信銀行…無料 それ以外…330円 ・出金:220~770円 |
送金手数料 | 0.0004BTC |
bitFlyerはイーサリアムやビットコインなどの主要通貨をはじめ、計13種類の仮想通貨を売買できる。
bitFlyerの取引所(板取引)での取り扱いはビットコインのみだが、ブラウザ版、アプリ版のどちらからも見やすい。
販売所ではイーサリアムをはじめとする仮想通貨を売買でき、直感的に操作できるのも魅力だ。
bitFlyerは仮想通貨の売買だけでなく、関連サービスも多い。
「ビットコインをもらう」では、bitFlyerを経由してネットショッピングやサービスの利用で、金額に応じたビットコインが付与される。 出典:bitFlyer『ビットコインをもらう』
普段の買い物で仮想通貨を貯められるため、積極的な売買に抵抗がある人は利用するとよいでしょう。
DMM Bitcoin ……取引所と販売所のハイブリッド形式「BitMatch注文」が特徴
DMM Bitcoinの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | なし |
取扱通貨数 | 12種類 (BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、XLM、ETC、XEM、BAT、QTUM、OMG、MONA) |
最低取引金額 | 0.0001BTC |
レバレッジ取引の可否・倍率 | あり 固定2倍 |
入出金手数料 | 無料 |
送金手数料 | 無料 |
販売所でネックになるスプレッドを気にすることなくイーサリアムなどを売買できるため、取引コストを抑えたいユーザーにおすすめです。
BitMatch注文で売買が成立しなかった場合は、成行にて売買が成立し、取引手数料はかからない。
BitMatch注文では銘柄に関係なく、注文の有効期限が発注から30秒であるため、素早く取引できるのがメリットだ。
DMM Bitcoinは土日祝日を含め、LINEからサポートへの問い合わせができます。トラブルが起こってもすぐに対応してもらえるため、安心して取引できるでしょう。
GMOコイン……レバレッジ取引、積み立て、ステーキングなどサービス豊富
GMOコインの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
取扱通貨数 | 14種類 (BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、BAT、OMG、XTZ、QTUM、ENJ、DOT、ATOM) |
最低取引金額 | 販売所:0.00005BTC 取引所:0.0001BTC |
レバレッジ取引の可否・倍率 | あり 2倍 |
入出金手数料 | 無料 |
送金手数料 | 無料 |
GMOコインはCoincheckに次いで豊富な取扱通貨数を誇る。
GMOコインは積み立てをはじめ、仮想通貨をGMOコインに貸し出して報酬を受け取るサービスや、保有しているだけで報酬が得られるステーキングなど、売買以外のサービスも豊富だ。
ステーキングは対象の仮想通貨を保有し続けてブロックチェーンのネットワークに参加し、報酬を得ることを指す。売却で利益を得るのではなく、取引所で対象の仮想通貨を購入して保有しておけば、継続的な利益を得られる仕組みだ。
ステーキングはその性質上、対応している仮想通貨でなければ報酬を得られない。
GMOコインでは、テゾスをステーキングできるので、テゾスを購入して保有しておくと、月に一度ステーキング報酬が支払われる。
普段取引所に放置している仮想通貨を有効活用できる貸暗号資産サービスもあるため、検討してみると良いでしょう。
SBI VC Trade ……大手金融グループ、SBIの仮想通貨取引所
SBI VC Tradeの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | 無料 |
取扱通貨数 | 7種類 (BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、LINK、DOT) |
最低取引金額 | 0.0001BTC |
レバレッジ取引の可否・倍率 | なし |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:住信SBIネット銀行…無料 それ以外…145円 |
送金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出庫にかかる手数料も不要なので、取引コストを気にせず売買できます。
SBI VC Tradeでは販売所や取引所での売買の他、仮想通貨の貸し出しで報酬を得るサービスもある。
ただし、貸し出しサービスの対象はビットコインもしくはリップルで、イーサリアムは対象外だ。
BITPOINT…国内唯一「ジャスミー」「エイダ」を取り扱う取引所
BITPOINTの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | 無料 |
取扱通貨数 | 10種類 (BTC、LTC、BCH、XRP、ETH、BAT、TRX、ADA、JMY、DOT) |
最低取引金額 | 販売所:500円 取引所:0.0001BTC |
レバレッジ取引の可否・倍率 | あり 2倍 |
入出金手数料 | 無料 |
送金手数料 | 無料 |
BITPOINT BITPOINTはリミックスポイントの子会社である。リミックスポイントとは小売電気事業を中心としたエネルギー関連事業や金融関連事業を展開する企業で、仮想通貨やブロックチェーン関連ではNFT事業への参入を発表している。 出典:株式会社リミックスポイント
スマホアプリは取引だけでなく、保有資産を一覧で確認できるポートフォリオ機能もあるため、複数の通貨を保有するユーザーにおすすめだ。
BITPOINTでは過去にハッキングされた経験から、顧客資産の分別管理を徹底している。
信託会社に顧客資産を預けているため、万が一BITPOINTが破綻した場合でも、信託会社から直接顧客へ資産が返還される。
仮想通貨はいつトラブルに見舞われるか想定できないため、初心者には特にうれしいポイントでしょう。
Huobi Japan ……世界にまたがる大手取引所・Huobiグループの日本取引所
Huobi Japanの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | Maker・Takerともに 0.00% |
取扱通貨数 | 14種類 (BTC、HT、XRP、ETH、LTC、BCH、XEM、XLM、MONA、ETC、BAT、ONT、TRX、QTUM) |
最低取引金額 | 0.0001BTC |
レバレッジ取引の可否・倍率 | あり 2倍 |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:330円 |
送金手数料 | 0.0005BTC |
Huobi Japan
Huobi Japanは海外取引所のHuobiグループが運営する国内取引所だ。板取引はメイカーもテイカーも手数料がかからず、気軽に売買できる。 Huobi Japanの取扱通貨数は14種類、通貨ペアは35種類にものぼり、トレード上級者にもおすすめだ。 中でも、フォビトークンはHuobi Japanでしか売買できない。
フォビトークンは仮想通貨取引所が主体になって発行する、いわゆる「取引所トークン」だ。フォビトークンはイーサリアムのブロックチェーン上で発行されており、保有していると手数料率が変動する割引サービスを利用できる。
Huobi Japanでは今後フォビトークンを利用した決済サービスの提供を予定しているため、ビットコインやイーサリアム同様に集めておくとよいでしょう。
bitbank……すべてのアルトコインを日本円建て、ビットコイン建てで取引所売買できる
bitbank
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | あり Maker:-0.02% Taker:0.12% |
取扱通貨数 | 11種類 (BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、BCC、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM) |
最低取引金額 | 0.00000001BTC |
レバレッジ取引の可否・倍率 | なし |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:550円 3万円以上…770円 |
送金手数料 | 0.0006BTC 0.005ETH |
Bitbankではイーサリアムやビットコインなど、計11種類の仮想通貨を取り扱う。
Bitbankは売買に係る手数料が安く、板取引ではメイカーに対してマイナス手数料が導入されている。
イーサリアムも板取引ができるため、販売所ではなく板取引を使いたいユーザーにおすすめだ。
販売所や取引所での売買はもちろん、取引所に保管している仮想通貨をbitbankに貸し出して利息を得る「貸して増やす」サービスも利用できる。
「貸して増やす」サービスはビットコインだけでなくイーサリアムなどのアルトコインにも対応しているため、あまり積極的にトレードをしない人にもおすすめです。
楽天ウォレット…楽天グループの仮想通貨取引所、楽天ポイントも利用可能
楽天ウォレットの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | なし |
取扱通貨数 | 5種類 (BTC、ETH、BCH、LTC、XRP) |
最低取引金額 | 100円 |
レバレッジ取引の可否・倍率 | あり 2倍固定 |
入出金手数料 | 入金:振込手数料のみ負担 出金:300円 |
送金手数料 | 0.001BTC 0.01ETH 0.001BCH |
すでに楽天市場などの関連サービスを利用している場合は本人確認が済んでいるため、すぐに楽天ウォレットの口座を開設できる。
基本的にはスマホ取引で、アプリでの現物取引と証拠金取引のみだ。
取扱銘柄はビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップルの5種類と多くはないが、仮想通貨初心者の楽天ユーザーには使い勝手がよ良いでしょう。
Zaif…ここでしか売買できない「ZAIF」や企業トークンが豊富
Zaifの概要
取引所取引(板取引)の可否・取引所手数料 | あり 0~0.1% |
取扱通貨数 | 13種類 (BTC、XYM、XEM、MONA、BCH、ETH、ZAIF、XCP、FSCC、CICC、NCXC、JPYZ、CMS) |
最低取引金額 | 0.0001BTC 0.0001ETH |
レバレッジ取引の可否・倍率 | 休止中 |
入出金手数料 | ・入金 銀行振込:手数料のみ負担 コンビニ入金・ペイジー入金:3万円未満…495円 3万円以上…605円・ ●出金 3万円未満…385円 3万円以上…770円 |
送金手数料 | 0.0001~0.01BTC |
初心者でも気軽に売買しやすい販売所(かんたん売買)をはじめ、さまざまなアルトコインやトークンの板取引ができるOrderbook tradingも利用できる。
毎月一定額の仮想通貨を積み立てるサービスや信用取引(レバレッジ取引)もあったが、現在はサービスを休止しているため再開を待ちたい。
Zaifでは仮想通貨やトークン発行支援サービス「Zaica」では、勾玉を模したトークン配布を行っているほか、Twitter上で気軽に仮想通貨をチップ(投げ銭)できるTwitterチップサービスも利用できます。
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3,イーサリアムの取引所を選ぶ際の5つのポイント
イーサリアムを売買できる取引所は数多くあるが、選ぶ際に注目すべきポイントを解説する。
●板取引ができるかどうか
利用する取引所で「板取引」ができるかどうかをチェックしよう。
・販売所と取引所の違い
仮想通貨取引所には、「販売所」と「取引所」という2つの取引形式がある。
販売所は業者である取引所が売買の相手方になる
取引所はユーザー同士で売買を行う。
ユーザー同士で仮想通貨を売買する取引所には、注文が一覧になった「板」が並ぶ。
板には、売買したい価格と数量を出せる。
ユーザーは板に出ている情報を見て、現在どのような売買が行われているのかを把握し、注文に応じて売買する仕組みだ。
そのため板取引は販売所よりも安く買え、高く売れる傾向がある。
・メイカーとテイカーの違い
板取引を行うユーザーは、「メイカー」と「テイカー」に分けられる。
メイカーは板に注文を出すユーザーのこと。注文を作って受ける側なので、メイカーと呼ばれる。
テイカーは板に出ている注文に応じて取引するユーザーのこと。出ている注文を取っていくため、テイカーと呼ばれる。
メイカーは取引のきっかけを作るユーザーであり、多くのユーザーが活発に取引を行うことは取引所にとって喜ばしいことだ。
流動性が高まり、取引所が活気付くため、板取引で取引が成立するとメイカーに対してマイナス手数料という形で報酬が支払われます。
販売所での売買に比べると、注文に応じるテイカーの取引手数料も格安といえる。
・スプレットとは
販売所で設定されている「スプレッド」についても知っておこう。
上記の場合、スプレッドは3万円だ。イーサリアムを購入してそのまま売却すると、3万円の損だ。
できるだけスプレッドの小さい(狭い)取引所を選んで売買すると、取引コストを抑えられます。多くの販売所では取引手数料が無料となっていますが、その代わりにスプレッドがあることを覚えておきましょう。
最低取引金額はいくらか
各取引所では、最低取引金額が設定されている。
ビットコインは1BTC=600万円、イーサリアムは1ETH=47万円など高額なイメージがある仮想通貨だが、0.05BTCや0.01ETHなど、自分が売買したい数量で取引できます。
そのため、仮想通貨に多くの資金を投じるのが難しい人でも取引が可能だ。
利用する取引所がいくらから仮想通貨の売買ができるか、チェックしておこう。
アルトコインの取扱銘柄数がどのくらいあるか
イーサリアムをはじめとするアルトコインは、数千種類ある。
ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨だけでなく、伸びしろが大きいアルトコインへの投資を検討するのもよいだろう。
取扱銘柄数は取引所によって大きく異なる。
ただし、アルトコインは板取引(取引所)ではなく、販売所取引のみに対応しているものが多い。
前述のとおり、販売所での売買はスプレッドを加味する必要があるため、取引コストを抑えたい場合は板取引のほうがおすすめです。
関連サービスは充実しているか
各仮想通貨取引所は、取引以外の関連サービスの提供やキャンペーンなどを積極的に行っている。
・初心者におすすめは仮想通貨の「積み立て」
仮想通貨は価格変動の激しいが、積み立ては「ドルコスト平均法」と呼ばれる方法で購入を繰り返す。
積み立てなら、ユーザーは、毎月1万円という決められた費用がかかるのみだ。
売買を繰り返す必要がなく、余計な手間もトレード知識も不要だ。
ビットコインやイーサリアムのように、年々価格が上昇している仮想通貨を積み立てていくと、平均購入価格を抑えられるというメリットがある。
・気軽に始められる仮想通貨の「ポイント投資」
普段の生活で貯まったポイントを仮想通貨投資に回せる関連サービスは、チャート分析など特別な知識がなくても投資ができるため、積極的に活用しましょう。
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セキュリティは万全か
セキュリティも、仮想通貨取引所を選ぶ際の重要なポイントだ。仮想通貨はその性質上、いつハッキングなどのトラブルが起こるかわからない。
実際、CoincheckやBITPOINTなどの国内取引所でも過去にハッキングが起こり、大きなニュースになった。 出典:日本経済新聞、株式会社リミックスポイント
仮想通貨取引所はセキュリティ向上のため、さまざまな対策を講じている。
例えば、ネットワークから侵入できないコールドウォレットでの仮想通貨保管や、顧客資産と取引所の資産を分けて保管する分別管理などが挙げられる。
さらに、信託会社に顧客資産を預ける「信託保全」もある。
このような対策を講じている取引所は、安心して利用できるだろう。
国内取引所はマネックスやSBIといった大企業が運営しているところが多いため、信頼性が高い。
過去にハッキングが発生した取引所も、業務改善命令や内部是正によってセキュリティレベルを高め、堅調に事業を行っています。出典:Coincheck
仮想通貨を守るためのセキュリティ対策は、取引所側だけでなくユーザー側でも可能だ。
イーサリアムに関するFAQ
最後に、ビットコインやイーサリアムの売買において、よくある質問とその回答を紹介しよう。
過去にイーサリアム上のプロジェクト「THE DAO」の欠陥によってトラブルが発生、コミュニティが分裂し、イーサリアムクラシックが誕生した。
今後、取引の承認方法であるコンセンサスアルゴリズムの変更や、ネットワーク手数料にあたるガス代の引き下げなど、さまざまなアップデートが予定されている。
アート作品はコピーできてもトークンはコピーできないため、本物か偽物かをすぐに判断できる。NFTの所有者はブロックチェーンに記録されるため、盗むこともできない。NFTは二次流通も可能で、他のユーザーに渡るたびに発行者に対して報酬の一部が還元される。
イラストレーターや漫画家など各業界のアーティストがNFT事業に参入しており、NFTは注目度が高まっている。ポリゴンなど他のブロックチェーンを使ったNFTもあるが、主にイーサリアムのブロックチェーンが使われているため、需要が拡大している。
ただし、Coincheckのようにアプリからではなくブラウザ版(パソコン)でのみ板取引ができる取引所もあるため、事前にチェックしておこう。
各仮想通貨取引所では最低取引金額が設けられており、その金額が低いとスタートしやすい。Coincheckは500円相当額のイーサリアムから、BITPOINTは0.0001ETHから売買が可能だ。このように、少額でも投資を始められるのが仮想通貨の大きなメリットといえるだろう。
イーサリアムの取引所を選ぶポイントは?
イーサリアムを売買するための取引所を選ぶ際のポイントはいくつかある。板取引の有無や最低取引金額、アルトコインの取扱銘柄数、関連サービスの有無、セキュリティ対策などだ。
特に仮想通貨に触れたことがない初心者は、安心してイーサリアムを取引するためにも、最低取引金額やセキュリティをよくチェックしておきたい。取引手数料などのコストを抑えたい場合は、各種手数料の金額や、販売所形式よりもコストが低い板取引の有無も確認しておこう。
頻繁にスマホやパソコンでチャートを確認できない場合は、積み立てサービスもおすすめだ。CoincheckやGMOコインでは、ビットコインだけでなくイーサリアムの積み立てにも対応している。
コストや使いやすさなどのバランスを見ながら、自分が使いやすい取引所を選んでほしい。
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