第6位 メアリー・アンダーソン「ワイパー」
メアリー・エリザベス・アンダーソン(1866-1953)は、アメリカの不動産開発者です。
1902年、冬のニューヨークを訪れたメアリーは、車の運転手が頻繁に車から降りてフロントガラスの雪を拭いているのを目にしました。
「これは非常に面倒な作業だ」と思い、彼女はフロントガラスの雪を拭くための装置の開発を始めます。
何度か失敗した後、ついに、ボンネットの上に設置できるブレード状ワイパーの発明に成功しました。
このワイパーは、前席の人が手動で操作できます。
その後、特許を取得したのですが、この製品は便利ではないということで、どこのメーカーも販売してくれませんでした。
数年後、特許は切れ、ロバート・カーンズという発明家が別のワイパーを作りました。
今日、ワイパーを最初に作ったのがメアリーであることを知る人はほとんどいません。
第5位 エリザベス・マギー「モノポリー」
1903年、エリザベス・マギー(1866-1948)は、「The Landlords Game (地主ゲーム)」という名の複雑なボードゲームを考案しました。
このゲームは、アメリカの政治経済学者、ヘンリー・ジョージの単一税論(土地単税)を一般人に正しく理解してもらうためのものでした。
マギーは1904年にゲームの特許を取得しましたが、「ルールが複雑すぎる」ということで、どこの会社も売りに出そうとはしませんでした。
それから約30年後の1932年、チャールズ・ダロウという男性が友人と一緒に、マギーの作ったゲームをプレイしました。
ゲームを気に入った彼は、そのアイデアをパーカー・ブラザーズ社に持ち込みます。
こうして「モノポリー」という名前で発売され、高い人気を得るのです。
しかし、元のアイデアを生んだのがマギーであることは知られていません。