安定株主とは何か?
安定株主とは、企業業績や株価の変動に関わらず、長期的に安定して株式を保有する株主のことだ。
主にその企業の創業者・経営者や従業員持株会、メインバンクなどの金融機関、業務提携先企業、取引先企業などが該当する。最近では、株主優待などを目的に長期で保有する個人投資家も含まれる。
上場企業はIR情報や有価証券報告書、「会社四季報(東洋経済新聞社)」などで株主構成比率や大株主の状況を公表しており、おおよその安定株主数(比率)を把握できる。
安定株主に対し、企業の業績や株価の変動によって頻繁に売買を行う株主を「浮動株主(フドウカブヌシ)」という。
持ち合い株は解消が進み、長期保有の個人投資家が新たな安定株主として注目される
業務提携先企業や取引先企業、金融機関など、複数の企業がお互いにお互いの株を保有することを「株式持ち合い」、あるいは「持ち合い株」と呼ぶ。
株式持ち合いによって安定株主の比率が高まれば、敵対的買収を仕掛けられにくくなり、経営の安定につながる。
一方で、外部株主や投資家の意見が反映されにくくなり、経営の閉鎖性や不透明性が高まるといったコーポレートガバナンス(企業統治)の問題もあり、近年は株式持ち合いの解消が進んでいる。
近年、安定株主として注目を浴びているのが長期保有の個人投資家だ。それを受けて、株主優待の新設・拡充などによって個人投資家の獲得に取り組む企業が増えている。
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