単純平均株価とは何か?

単純平均株価とは、対象銘柄の株価の合計をその銘柄数で割って算出される平均株価のことで、「単純平均」ともいう。株式市場全体の値動きや株価水準を見るために用いられる株価指標の一つだ。

平均的な株価水準をリアルタイムで確認する場合は最もわかりやすい指標といえる。一方で、株価水準の高い「値がさ株」の影響を受けやすい、株式分割や増資に伴う権利落ちによって株価が修正されると連続性がなくなるといった欠点もある。

東京証券取引所(東証)では、第1部全銘柄、第2部全銘柄、第1部の規模別・業種別の単純平均株価を算出し、発表している。

日経平均株価は「修正平均株価」

日本を代表する株価指数である「日経平均株価(日経225)」は、単純平均株価の計算方法をベースに修正が行われた「修正平均株価」であり、過去との連続性が保たれている。

修正平均株価とは、株価の合計を銘柄数ではなく「除数(ジョスウ)」で割って計算したもの。指数の構成銘柄に株式分割や増資に伴う権利落ち(新株落ち)、減資、銘柄入れ替えがあった場合は、指数の連続性が保たれるよう除数が修正される。

日経平均株価の除数は、計算開始時点の「225(採用銘柄数)」から修正が重ねられ、直近では2020年12月2日に「27.769」に変更された(※日経平均プロフィルより)。

日経平均株価では、構成銘柄に株式分割(1株を複数の株に分割)や株式併合(複数の株を1株に統合)があった場合、除数の変更ではなく、計算に用いる株価(みなし株価)の変更による調整を原則としている(※株式会社日本経済新聞社の2020年6月15日版「よくあるご質問(日経平均株価について)」より)。

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