やはり大切な銘柄選び

ドルコスト法も投資である限り損失リスクがあります。1年など限られた時間で分散しても、5年、10年というスパンで見れば、時間を分散したとはいえないからです。そこで、やはりポイントは銘柄選びということになります。長いスパンで価格が上がりそうな商品を選び、ドルコスト法で投資する必要があります。

たとえば、インターネットの世界的な普及により、サイバー攻撃のリスクは今後一層高まると考えられます。そうであれば、サイバー攻撃を防御するような金融商品に長期投資するという方法が考えられるでしょう。それでも「サイバー攻撃の懸念がなくなる画期的な技術が登場し、普及する」といった「リスク」はあります。

もちろん、ドルコスト平均法にデメリットがあるからといって、積み立て投資そのものを否定するものではありません。投資資金が少ない場合などは、積み立て投資という仕組みは非常に有効です。つみたてNISA(少額投資非課税制度)など、利益が非課税となる制度的な仕組みも整っています。

ドルコスト平均法のポイントをまとめよう

ドルコスト平均法は、投資方法としてのメリットが強調されて紹介されることが多いですが、メリットとデメリットがあることを理解しておくことが大切です。時間を分散することのメリットはありますが、万能ではありません。短期的な価格の上昇傾向が明らかな場合は、投資機会を損失するというデメリットがあります。ドルコスト平均法を一方的に採用するのではなく、1つの典型的な投資方法として捉えるべきでしょう。以下にメリットとデメリット、そして投資のポイントをまとめました。あなたの資産形成の参考にしてください。

▽ドルコスト平均法のメリット
・投資のタイミングの分散と長期投資による資産形成

▽ドルコスト平均法のデメリット
・投資の機会を逃す可能性
・コストがかかること
・投資対象が集中するリスク
・サンクコストにより判断を間違う可能

▽ドルコスト平均法を使った投資のポイント
・長期的に成長が期待できる投資商品を選ぶ
・国と地域、株・債券など多様な商品への分散投資を併用する

文・J PRIME編集部/提供元・JPRIME

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