クレディセゾンは2020年末に新しいコンセプトのクレジットカード3種を発表した。また、2021年に入りGoogle Payへの対応も始まり、デジタル時代への対応をより強化している。おすすめのセゾンカード5枚の紹介と併せて、そうした新たな展開についてもここで紹介しよう。

目次

  1. 1,クレディセゾンが発行開始した斬新なコンセプトのカード3種
  2. 2,セゾンカード5種の審査基準
  3. 3,セゾンカード5種の年会費とポイント還元率を比較
  4. 4,セゾンカード5種共通のメリット
  5. 5,セゾンカード5種のメリット
  6. 7,どのセゾンカードを選ぶべきか?

1,クレディセゾンが発行開始した斬新なコンセプトのカード3種

セゾンカードを発行するクレディセゾンは2020年末にクレジットカード3種の発行を開始した。ラインアップの内容は、
・女性向けの月会費制カード「セゾンローズゴールド・アメックス」
・ゲームを楽しむ人のための「セゾンゲーミングカード」
・券面の表にも裏にも番号のない国内初の完全ナンバーレスカード「セゾンカードデジタル」
……と、いずれもこれまでにない新しいコンセプトのカードとなっている。

大胆な試みともいえるこれらのカードをまず紹介。併せてGoogle Payへの対応開始についても説明しておこう。

1-1,セゾンローズゴールド・アメックス……女性向けサービスを充実させた1枚

「セゾンローズゴールド・アメックス(セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード)」の特徴を紹介しよう。

・月会費制

一般的なクレジットカードが年会費制であるところ、「セゾンローズゴールド・アメックス」は月会費制となっている。

月会費制ということは、年単位の区切りを気にせずいつでも止められるので、逆にいつでも入会しやすいともいえる。ただし、1年に1回だけの期間限定募集となり、今回は2021年6月30日までの募集となっている。

・毎月500円分のスターバックスチケットをプレゼント

他のセゾンカードにないサービスとして注目したいのは、500円分の「スターバックス ドリンクチケット(eGift)」が毎月1回プレゼントされることだ。カードの月会費は980円(税込)だが、このチケット分を考慮して実質月会費を480円とみなしてもいいだろう。

・ポイントと別に貯まるスタンプでプレゼントがもらえる

通常のポイントサービス「永久不滅ポイント」と併せて、月に1万円(税込)以上利用するごとにスタンプ1個が付与。所定のスタンプ数に達するごとにプレゼントがもらえる仕組みが提供される。スタンプ数ごとの贈呈品は以下の通りだ。18個目以降も6個貯まるごとにプレゼントが贈呈される。

スタンプ数 プレゼント内容
6個目 一流ホテルの食事券5,000円分
(ザ・リッツカールトン東京、ヒルトン東京、
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルなど)
12個目 ニコライバーグマン オリジナル
プリザーブド フラワーボックス
18個目 高級グルメカタログから選択
(※セゾンローズゴールド・アメックスのホームページを元に筆者作成)

・女性にうれしい優待が提供される

美容室やブランド香水、スイーツのサブスクサービスやヨガスタジオ、パーソナルトレーニングジム、エステサロン、リフレクソロジーなどでの割引優待の他、金融リテラシーを学ぶ「マネースクール」の無料受講などの優待が提供される。

――このカードの注意点としてまず1つは、「ゴールド」の名を冠しているものの空港ラウンジサービスは提供されないこと。もう1つは旅行傷害保険などが一切付帯しないことである。旅行には向かないが、その代わりとして女性にとってメリットのあるサービスや優待を重視したカードと考えていいだろう。

月会費 980円(税込)
国際ブランド アメリカン・エキスプレス
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.5%
海外利用1%
空港ラウンジサービス
付帯保険
(※セゾンローズゴールド・アメックスのホームページを元に筆者作成)

1-2,セゾンゲーミングカード……ポイント還元率1%の高還元率カード

「セゾンゲーミングカード」はゲームユーザーへ向けたクレジットカードだ。クレディセゾンは「ゲームをするならセゾンゲーミングカード」としてゲームユーザーから認知されるカードを目指していくとしている。この新しいコンセプトのカードの特徴を次に紹介しよう。

・ポイントプログラム「ゲーミングコイン」

クレジット利用で貯まるポイントはセゾンの「永久不滅ポイント」ではなく、このカード独自の「ゲーミングコイン」となる。1 回のショッピングの利用金額 100 円(税込)につき 1 ゲーミングコイン(1 円相当)が付与され、ポイント還元率は1%。最短で翌日の付与となる。

・App Store & iTunesやGoogle Playのギフトコードに交換可能

貯まったゲーミングコインは500コインを1口として「App Store & iTunesギフトコード」や「Google Playギフトコード」に交換可能だ。また、エナジードリンクやゲーム体験を向上させるアイテムなどへ交換できる。

――保険などは付帯しないが、一般的なセゾンカードが0.5%還元となるところ、このカードは2倍の1%還元となっている。これは大きなメリットといっていいだろう。

月会費 無料
家族カード無料
国際ブランド MasterCard
ポイントサービス ゲーミングコイン
ポイント還元率 1%
空港ラウンジサービス
付帯保険
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

1-3,セゾンカードデジタル……国内初の完全ナンバーレスカード

「セゾンカードデジタル」はカードの申し込みからApple Payなどへの登録までスマホで行え、プラスチックカードの券面にカード番号などの記載はない。これまでのクレジットカードの常識をくつがえすこのカードの特徴を紹介しよう。

・最短5分でカード番号発行

ウェブサイトかスマホアプリ「セゾンPortal」からの申し込み後、最短5分でカード番号が発行され、アプリ上にデジタルカードが表示。すぐにオンラインショップで利用できる他、Apple Payへの登録によりQUICPay加盟店での支払いに利用できる。なお、2021年1月中にGoogle Payにも対応する予定だ。

・プラスチックカードは完全ナンバーレス

デジタルカード発行後に送られてくるプラスチックカードには、表面・裏面ともクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードの記載はなく完全ナンバーレスとなっている。表面のみ番号記載のないカードはすでに存在しているが、表面にも裏面にも番号がないカードは国内発。セキュリティ面での大きなメリットとなっている。

なお、オンラインショッピング時などにカード情報を入力する必要がある場合は、スマホアプリ「セゾンPortal」でカード番号などを確認できる。

――デジタルカードのスピード発行と完全ナンバーレスという現代のニーズに対応した1枚。保険の付帯はないが年会費無料を考えると、カードを新たに作るときの選択肢の1つに入れても良さそうだ。

月会費 無料
国際ブランド VISA
MasterCard
JCB
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.5%
空港ラウンジサービス
付帯保険
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

Google Payへの対応開始

クレディセゾンは2021年1月12日、セゾンカードブランドとUCカードブランドのカードでGoogle Payへの対応を開始した。これによりAndroidスマホによるQUICPay加盟店でのタッチ決済が可能となった。

また、これに伴うキャンペーンが2021年2 月 28 日まで開催。期間中、セゾンカード・UCカードをGoogle Payに登録して利用すると、利用合計金額の10%(最大500円分)がもれなくキャッシュバックされる。

2,セゾンカード5種の審査基準

これら3種の新しいカードは今後サービスが拡充・整備されていくようなので、現状では未知の部分が多い。そこで、ここから先は既存のセゾンカードのうち代表的なカードを取り上げて比較検討していきたい。

取り上げるのは、
・「セゾンカードインターナショナル」
・「セゾンパール・アメックス(セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード)」
・「ゴールドカードセゾン」
・「セゾンゴールド・アメックス(セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード)」
・「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス(セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード)」 ……の5種となる。

入会基準

まず、公にされている入会基準を紹介しよう。これは申し込み可能な条件を示したもので審査基準そのものではないが、審査基準の高低を推し量る参考となる。

カード名 入会条件
セゾンカードインターナショナル 18歳以上(高校生は除く)
セゾンパール・アメックス 18歳以上(高校生は除く)
ゴールドカードセゾン 学生・未成年を除くご連絡可能な方
セゾンゴールド・アメックス 学生・未成年を除くご連絡が可能な方で
安定した収入のある方
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス 個人事業主または経営者。
20歳以上、安定した収入のある方
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

当然のことだが、一般カード→ゴールドカード→プラチナカードの順で入会基準は厳しくなっていき、審査基準もそれに準じるものと思われる。なお、一般カードの「セゾンカードインターナショナル」の公式サイトでは、「専業主婦でも学生でもお申し込み可能」と強調されている。カードに入会する本人の収入の有無は問われていないことが分かる。

一方、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」は原則的にはビジネスカードに位置づけられ、入会条件も「個人事業主か経営者」となっている。あくまで個人契約のカードであり、また追加カードも家族が使っていいことになっているため、個人用途での入会・利用が許容されていると考えていいだろう。

推定される審査基準

カードの審査における年収条件や勤続年数は、口コミ情報からの推測となる。おおよその目安を次に示しておこう。

カード名 推測される審査基準
セゾンカードインターナショナル 年収100万円以上
セゾンパール・アメックス
ゴールドカードセゾン 年収300万円以上
勤続年数1年以上、できれば3年以上
セゾンゴールド・アメックス
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス 年収400万円以上
勤続年数3年以上、できれば5年以上
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

ゴールドカードやプラチナカードでは、年収条件が一般カードに比べて高くなる。ゴールドやプラチナの特典やサービスはある程度の年収がないと使いこなせなかったり必要なかったりするので、その意味で妥当な基準といっていいだろう。

3,セゾンカード5種の年会費とポイント還元率を比較

セゾンカード5種の年会費は次の表の通りだ。

カード名 年会費(税込)
セゾンカードインターナショナル 無料 家族カード無料
セゾンパール・アメックス 1,100円
※初年度無料
※条件クリアで次年度無料
家族カード無料
ゴールドカードセゾン 1万1,000円
※初年度無料
家族カード1,100円
セゾンゴールド・アメックス 1万1,000円
※初年度無料
家族カード1,100円
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス 2万2,000円
※条件クリアで次年度1万1,000円
追加カード3,300円
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

これを見て分かるように、一般カードは(実質)無料、ゴールドは1万1,000円(税込)、プラチナは2万2,000円(税込)となっている。このうちゴールドは他社ゴールドと比べて一般的な金額といえ、プラチナは他社プラチナと比べて安めの金額といっていいだろう。

4,セゾンカード5種共通のメリット

次にセゾンカードに共通する優待などのメリットについて、主なものを表にまとめて紹介しよう。

ジャンル 優待名・優待店舗名 優待内容
トラベル tabiデスク 大手旅行会社の海外・国内パッケージツアー
が同行者も含め最大8%オフ
HISセゾン・UCデスク H.I.S.の海外パッケージツアーを2%オフで提供
海外個人旅行デスク
(ゴールド以上のカードは
「ゴールドライン東京」で対応)
出発前、海外旅行の情報提供や
航空券の案内、ホテル予約などに対応
海外アシスタンスデスク 海外拠点で観光情報、レストラン等などの予約、
各種チケット手配、トラブル対応などの
サービスが提供される
ハーツレンタカー 世界145ヵ国、1万200以上の拠点を擁する
ハーツレンタカーを5~20%オフで利用できる
オリックスレンタカー お得なプラン、優待価格が提供される
高級タイムセールサイト
「セゾンカード×LUXA(ルクサ)」
ぜいたく体験を最大90%オフで提供する
サービスで使える500円分のギフト券をプレゼント
ショッピング 西友・リヴィン・サニー 毎月第1・第3土曜日、および
特別開催日に全国の西友・
リヴィン・サニーで食料品から衣料品、
家電製品まで5%オフが適用される
セブン-イレブンで
nanacoポイントと2重取り
セブン-イレブンでセゾンカードを利用すると
永久不滅ポイントとnanacoポイントを
2重取りできて合計で1.5%還元となる
カレコ・カーシェアリングクラブ 月会費(980円)2ヵ月間無料、
2,000円分のクーポンプレゼント、
ポイント2倍(1%還元)などの優待が適用
その他 会員限定チケットサービスe+ 人気公演チケットが先行予約、
優待割引などの会員限定特典付きで提供される
ABEMAプレミアム 人映像コンテンツ配信サービス
「ABEMAプレミアム」の利用料が
3ヵ月間無料(月額税込960円)
(※各サービスのホームページを元に筆者作成)

この他にも全国にセゾンカードの優待店舗があり、割引などの優待を受けられる。このように一般カードでもさまざまな特典や優待を利用できるのがセゾンカードの魅力となっている。

5,セゾンカード5種のメリット

それでは、セゾンカードの5種それぞれのメリットを個別に紹介しよう。

6-1,セゾンカードインターナショナル……即日発行可能な完全ナンバーレスカード

・最短即日受け取り可能

国際ブランドをVISA、MasterCard、JCBの3つから選べる年会費無料のこのカードでは、先に紹介したセゾンカードの基本的なサービスや優待を利用できる。ウェブサイトから申し込むと最短即日で全国のセゾンカウンターにおいてカードを受け取れるので、カードが急に必要になった場合にも便利だ。

・最短5分でデジタルカード発行、プラスチックカードは完全ナンバーレス

「セゾンカードデジタル」と同様に最短5分でのデジタルカード発行も可能だ。プラスチックカードも完全ナンバーレスとなっている。

――発行のスピーディーさと完全ナンバーレスによるセキュリティ面の確保、そして一般カードとしては充実した優待などのサービスが、このカードの最大のメリットといっていいだろう。

年会費 無料
家族カード無料
国際ブランド VISA
MasterCard
JCB
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.5%
空港ラウンジサービス
付帯保険
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

6-2,セゾンパール・アメックス……QUICPayで3%還元

・年会費は実質無料

「セゾンパール・アメックス」の年会費は初年度無料。2年目以降は1,100円(税込)の年会費が必要となるが、前年に1円以上のカード利用があれば次年度の年会費は無料となるため、年会費は実質無料と考えていいだろう。

・ナンバーレスカードの他、従来のカードも選べる

このカードには「セゾンパール・アメックス・デジタル(セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード・デジタル)」と「セゾンパール・アメックス(セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード)」の2種があり、前者を選ぶと最短5分でデジタルカードが発行され後日ナンバーレスカードが送られてくる。一方、後者を選ぶとデジタルカードの発行はなく従来のナンバー入りカードが送られてくる。

・QUICPay決済でポイント6倍(3%還元)

QUICPay加盟店で「Apple Pay」「Google Pay」「セゾンQUICPay」のいずれかを使って支払うと、税込利用額の3%相当(ポイント6倍)がポイント還元される。

・アメリカン・エキスプレスの優待も利用できる

セゾンカードの優待の他、アメリカン・エキスプレスが提供する国内外のホテル・ダイニング・各種ショップなどでの割引優待サービス「アメリカン・エキスプレス・コネクト」を利用できる。

――「セゾンパール・アメックス」はQUICPay加盟店の利用が多い人には圧倒的にお得なカードといっていいだろう。なお、国際ブランドとしてのアメリカン・エキスプレスはVISAやMasterCardに比べると加盟店数が少ないが、日本国内ではJCB加盟店でも使えるので不便さはほとんどないはずだ。

年会費 1,100円(税込)
※初年度無料
※条件クリアで次年度無料
家族カード無料
国際ブランド アメリカン・エキスプレス
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.5%
空港ラウンジサービス
付帯保険
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

6-3,ゴールドカードセゾン……リーズナブルな年会費でゴールド2枚持ちも可能

・旅行傷害保険は家族特約付き

海外・国内とも最高3,000万円の旅行傷害保険が付帯。どちらにも会員の配偶者や同居親族、別居の子どもなどまで含め補償対象とする家族特約が付いている。補償金額はあまり高い方ではないが、家族特約付きの点は評価していいだろう。

・航空機遅延費用等保険、ショッピング保険も付帯

最高10万円の海外・航空機遅延費用等保険が付帯。内訳は「寄託手荷物遅延費用」と「寄託手荷物紛失費用」がそれぞれ最高10万円補償、「乗継遅延費用」と「出発遅延費用」がそれぞれ最高3万円補償となっている。これは比較的高額な補償内容だ。また、年間300万円限度のショッピング保険も付帯する。

・ゴールド会員向けホテル優待を提供

全国各地のホテルでゴールド会員向けの優待が提供される。一例を表で紹介しよう。

ホテル名 優待内容
コンラッド東京 朝食付き、10%オフ
ザ・ペニンシュラ東京 朝食サービス、最安価格から
さらに10%オフ
ザ・リッツカールトン東京 最安価格からさらに10%オフ
ホテル椿山荘東京 優待料金、朝食サービス、
スパ施設半額
ホテルニューオータニ(東京) 優待料金、朝食サービス
ホテルオークラ東京ベイ 優待料金、朝食付きプラン割引
ヒルトン成田 優待料金、スタンダードWi-Fi無料、
プール・サウナ優待料金
ヨコハマ グランド
インターコンチネンタルホテル
最安料金より5%オフ、朝食割引
ウェスティン都ホテル京都 優待料金
京都ホテルオークラ 優待料金、レイトチェックアウト
大阪マリオット都ホテル 優待料金
帝国ホテル大阪 優待料金
ホテル・アゴーラ
リージェンシー大阪堺
優待料金、レイトチェックアウト
リーガロイヤルグラン沖縄 優待料金、レイトチェックアウト、
朝食サービス、駐車場無料など
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

・対象店舗でポイント2倍

西武百貨店、ロフト、ザ・ガーデン自由が丘、パルコ、無印良品各店でポイント2倍(1%還元)となる(一部対象外店舗あり)。

・ホームセキュリティサービスALSOKでキャッシュバック特典

対象コースで5,000円~1万円のキャッシュバックを受けられる。

・VISA、MasterCardのゴールド向けサービスを利用可能

国際ブランドでVISAかMasterCardを選ぶと、各ブランドがゴールドカード向けに提供する空港サービスなどを利用できる。その主なものを次に紹介する。

VISAのゴールド向けサービス

サービス名 サービス内容
Visaゴールド海外Wi-Fiレンタル 通信レンタル料金が全プラン40%オフ、
商品手配手数料(1件550円)が無料
Visaゴールド国際線クローク
(コート預かり/一時預かり)
通常料金より15%オフ
(対象空港:成田空港、羽田空港第3ターミナル、
中部国際空港、関西国際空港)
Visaゴールド空港宅配 国際線利用時、自宅→空港間は20%オフ、
空港→自宅間は1個目500円(税込)、
2個目以降15%オフ(対象空港:成田空港、羽田空港第2・
第3ターミナル、中部国際空港、関西国際空港)
(※Visaのホームページを元に筆者作成)

MasterCardのゴールド向けサービス

サービス名 サービス内容
海外携帯電話、
Wi-Fiルーターレンタル優待サービス
海外用の携帯電話と
Wi-Fiルーターを優待価格でレンタル
空港クローク優待サービス 海外旅行時、空港で帰国時まで
コートなどの防寒具を預かるサービス
において優待価格が適用
国際線手荷物宅配優待サービス 空港から自宅まで手荷物を優待価格で宅配
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

・ハーツレンタカーで無料アップグレード

ハーツレンタカーではセゾンカード共通の割引優待に加え、米国(ハワイを含む)とカナダ国内の店舗でワンランク上の車種への無料アップグレードが可能だ。

年会費 1万1,000円(税込)
※初年度料
家族カード1,100円(税込)
国際ブランド VISA
MasterCard
JCB
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.5%
空港ラウンジサービス
付帯保険 最高3,000万円の海外旅行傷害保険(自動付帯)
最高3,000万円の国内旅行傷害保険(利用付帯)
最高10万円の海外・航空機遅延費用等保険(自動付帯)
年間300万円限度のショッピング保険
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

――「ゴールドカードセゾン」には空港ラウンジサービスが付帯しておらず、ゴールドカードとしては物足りない点となっている。そこでおすすめしたいのが、このカードの会員だけが持てる「セゾンゴールド・アソシエ・アメックス(セゾンゴールド・アソシエ・アメリカン・エキスプレス・カード)」との併用だ。

2,200円(税込)の年会費で作れるこのカードには国内空港ラウンジサービスが付帯。国内利用分はポイント1.5倍(0.75%還元)、海外利用分はポイント2倍(1%還元)となり、アメリカン・エキスプレスの優待サービス「アメリカン・エキスプレス・コネクト」も利用できる。

セゾンゴールド・アソシエ・アメックス

年会費 2,200円(税込)
家族カード1,100円(税込)
国際ブランド アメリカン・エキスプレス
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.75% 海外1%
空港ラウンジサービス 国内33空港+ハワイ・ホノルル
付帯保険 最高3,000万円の国内旅行傷害保険
(利用付帯)
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

6-4,セゾンゴールド・アメックス……独自の優待が充実

・空港ラウンジサービス

国内33空港とハワイ・ホノルルの空港ラウンジを無料で利用可能。また、世界1,300ヵ所以上のラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」のプレステージ会員資格(通常年会費429米ドル)に優遇年会費(税込1万1,000円)で登録できる。

ただ、「プライオリティ・パス」に関してはカード年会費と併せると合計で2万2,000円の年会費がかかるため、それよりは「プライオリティ・パス」に無料で登録できる「セゾンプラチナ・アメックス」(年会費税込2万2,000円)や、次に紹介する「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」を選択した方が良さそうだ。

・トラベルサービス

先に紹介したセゾンカード共通のトラベルサービスの他、次のサービスや優待を利用できる。

サービス名・優待店舗名 サービス内容
手荷物無料宅配サービス 空港→自宅間でスーツケース1個まで無料、
2個目以降1個ごとに200円引き。
自宅→空港間で1個につき100円引き
(対象空港:成田国際空港、羽田空港第2・
第3ターミナル、中部国際空港、関西国際空港)
コートお預かりサービス 優待価格が適用される
(対象空港:成田国際空港、羽田空港第3ターミナル、
中部国際空港、関西国際空港)
海外用Wi-Fi・
携帯電話レンタルサービス
海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービス各社で
優待料金が適用される
リゾート「休暇村」 宿泊料金(1泊2食付き)が10%オフになる
ハーツレンタカー セゾンカード共通の割引適用の他に、
ワンランク上の車種への無料アップグレードが可能
(ハワイを含む米国とカナダ国内が対象)
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

・その他の優待

セゾンカード共通の優待以外にこのカードで受けられる優待のうち、主なものを次の表でまとめて紹介しよう。

ジャンル 優待店舗名 優待内容
ヘルス&
ビューティー
24/7Workout パーソナルトレーニングジムの入会金
(税込2万900円/4万1,800円)が無料になる
コナミ
スポーツクラブ
提携施設を含め約500ヵ所の施設を法人会員料金で利用できる
エグザス スポーツジム「エグザス」を
法人料金で利用できる
スタジオ・ヨギー ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」を
優待料金で利用できる
整体・リフレクソロジー
「リフレーヌ」
入会金(税込1,100円)が無料。
さらに施術コース代金に5%オフ、
商品代金に10%オフが適用
ファストドクター 健康保険適用の往診型夜間救急サービスで
交通費が1,400円→1,000円に値引きされる
エステサロン
「エルセーヌ」
施術コース代金、
商品代金が10%オフ
ショッピング ロフト 毎月、月末の金土日に
全国のロフトで5%オフが適用。
さらに年数回の優待会も開催
ノースポート・モール 港北ニュータウン「ノースポート・モール」の
対象ショップでの優待や、
駐車場1時間無料優待が適用される
ライフスタイル Sakaseru フラワーギフトサービス「Sakaseru」で
5,500円(税込・送料別)以上
購入すると3%オフが適用される
一休プレミアサービス
特別キャンペーン
「一休.com」のプレミアサービス
「プラチナステージ」資格を最長1年間体験できる
宅配ネットクリーニング
「リネット」
クリーニング代金55%オフ、送料は無料に。
さらに、プレミアム会員費用(月額税込429円)
が3ヵ月無料になる
その他 アメリカン・エキスプレス・
コネクト
アメックス加盟店で
優待を受けられるサービス
セゾン弁護士紹介サービス 弁護士を無料で紹介(相談料は有料)
ビジネス書要約サイト
「flier(フライヤー)」
読み放題プラン30日間無料。
月額利用料金が常時15%オフになる
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

・最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険

最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯。このうち海外は自動付帯、国内は利用付帯となる。いずれも会員の家族まで補償対象となる家族特約付き。

・最高10万円の海外・航空機遅延費用等保険、年間200万円限度のショッピング保険

海外旅行時、航空機の遅延や手荷物の遅延・紛失に伴う出費について、最高10万円まで補償。内訳は「寄託手荷物遅延費用」ならびに「寄託手荷物紛失費用」がそれぞれ最高10万円の補償、「乗継遅延費用」ならびに「出発遅延費用」がそれぞれ最高3万円の補償となっている。また、年間200万円限度のショッピング保険も付帯する。

――同じ年会費のゴールドでも「ゴールドカードセゾン」と「セゾンゴールド・アメックス」では後者が、空港ラウンジサービスや優待、付帯保険の条件などのスペックが高いことは明白だ。ただし、後者の国際ブランドは比較的加盟店の少ないアメリカン・エキスプレスなので、初めて持つカードには向いていない。

逆に、すでにVISAブランドやMasterCardブランドのカードを持っていて、次にゴールドカードを作ろうとしているなら、やはり「ゴールドカードセゾン」よりも「セゾンゴールド・アメックス」がおすすめだ。

年会費 1万1,000円(税込)
※初年度無料
家族カード1,100円(税込)
国際ブランド アメリカン・エキスプレス
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.75%
海外1%
空港ラウンジサービス 国内33空港+ハワイ・ホノルル
プライオリティ・パスに優遇年会費で登録可能
付帯保険 最高5,000万円の海外旅行傷害保険(自動付帯)
最高5,000万円の国内旅行傷害保険(利用付帯)
最高10万円の海外・航空便遅延保険(自動付帯)
最高200万円のショッピング保険
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

6-5,セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス……コスパ最強のハイスペックプラチナカード

・条件クリアにより年会費が半額に

「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」の年会費は2万2,000円(税込)だが、年間200万円以上のカード利用で次年度年会費が1万1,000円(税込)となる。その場合、ゴールドカードと同じ年会費でプラチナのサービスを利用できることから、これはこのカード最大のメリットといっていいだろう。

・国内空港ラウンジサービスの他、プライオリティ・パスも付帯

国内33空港とハワイ・ホノルルの空港ラウンジを無料で利用できる空港ラウンジサービスが付帯。さらに、世界1,300ヵ所以上のラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」のプレステージ会員資格(通常年会費429米ドル)に無料で登録できる。

・SAISON MILE CLUB

「SAISON MILE CLUB」へ登録すると、ショッピング利用金額に応じてポイントではなくJALマイルが貯まるようになる。このカードでは特典として登録料が無料となり、さらにマイルだけでなく優遇ポイントとして永久不滅ポイントも貯まる。マイルとポイントの付与率は次の通りだ。

ポイント・マイル種別 付与ルール ポイント・マイル還元率
JALマイル 1,000円の利用につき10マイル 1%
永久不滅ポイント 2,000円の利用につき1ポイント 0.25%
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

一般的に1マイル=2円相当といわれており、その場合に「SAISON MILE CLUB」への登録により2.25%還元の超高還元率カードになると考えてもいいだろう。

・トラベルサービス

トラベルサービスやその他の優待サービスは、セゾンカード共通のものの他、「セゾンゴールド・アメックス」ともかなり重複している。ここでは重複していないものと、条件が少し異なるものを紹介しよう。

まず、トラベルサービスをまとめたものが次の表となる。

サービス名・優待店舗名 サービス内容
ハイヤー送迎
サービスご優待
成田国際空港・羽田空港-東京23区間の高級車
(メルセデスSクラス、BMW7シリーズなど)による
ハイヤー送迎サービスを特別料金で提供
手荷物宅配
サービスご優待
空港→自宅間でスーツケース1個につき
通常料金より300円割引
(対象空港:成田国際空港、羽田空港第2・
第3ターミナル、中部国際空港、関西国際空港)
海外レストラン
WEB予約サービス
海外旅行出発前に海外9都市の
人気レストランを日本語で予約可能。
予約手数料は無料
Tablet Hotels ミシュランのホテルガイド「Tablet Hotels」の
有料メンバーシップ「Tablet Plus」
(通常年会費税込9,900円)が無料に。
会員には加盟ホテルでアップグレードや
優待特典が提供される
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

・高額所得者向けのサービスを対象とした優待が充実

次にビジネス系を除く、その他の優待を紹介しよう。ゴールドと比べて高額所得者向けのサービスが多くなることが分かる。

優待店舗名・優待名 優待内容
オントレ 一流ホテル・ダイニング・スパ・ショッピング
などで特別な優待サービスが提供される
「WINE CAVE 築地」ご優待 ワインセラー「WINE CAVE 築地」で
年間契約すると利用料金1ヵ月分が無料になる
「スターバックス ビジネス
ギフトセンター」ポイント10倍
「スターバックス カード」や
「デジタル ドリンクチケット」の
オンライン購入でポイント10倍(5%還元)に
セゾンプレミアム
ゴルフサービス
名門コースでのプレー、コースレッスン会や
プロを招いたイベントなどに参加できる
「セゾンプレミアムゴルフサービス」の年会費通常
税込2万6,400円が税込1万1,000円に優遇
一休プレミアサービス
特別キャンペーン
「一休.com」のプレミアサービス
「ダイヤモンドステージ」資格を最長1年間体験できる
ミニメイド・サービス
(家事代行サービス)
お試しで平日に1回利用可能(通常税込1万2,200円)。
定期利用契約時には5,500円のサービスチケットをプレゼント
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

・多種多様なビジネスサービス

ビジネスカードということもあり、ビジネス関連のサービスや優待が充実している。

優待店舗名・優待名 優待内容
ビジネス・
アドバンテージ
アメリカン・エキスプレスが提供する
ビジネス優待プログラム。
事務用品、レンタカー、
宅配サービスなどで優待価格が適用される
「G-Search
データベースサービス」ご優待
1億件を有するデータベースを利用できる
国内最大級ビジネス情報サービスを
2年間無料で利用できる(通常月会費税込330円)
法人向けモバイルWi-Fi
「No.1モバイル」ご優待
法人向けモバイルWi-Fiが
特別価格で提供される
法人向け顧問弁護士サービス
「リーガルプロテクト」ご優待
弁護士・弁理士・司法書士・税理士・
行政書士がサポートする「リーガルプロテクト」の
月額費用通常税込3,980円から500円引き
クラウド型経費精算サービス
「Staple(ステイプル)」ご優待
6ヵ月分無料クーポンがプレゼントされる
(通常1ユーザー当たり月額税込660円)
エックスサーバーご優待 個人向けプランの初期設定費用(税込3,300円)・
法人向けプラン(契約期間6ヵ月以上)の
初期設定費用(税込1万6,500円)が無料に
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

・海外最高1億円・国内最高5,000万円の旅行傷害保険

海外最高1億円・国内最高5,000万円の旅行傷害保険が付帯。このうち海外は自動付帯、国内は利用付帯となる。家族特約は付いていない。

・最高10万円の海外・航空機遅延費用等保険、年間300万円限度のショッピング保険

海外旅行時、航空機遅延費用等保険が付帯。「寄託手荷物遅延費用」と「寄託手荷物紛失費用」がそれぞれ最高10万円の補償、「乗継遅延費用」と「出発遅延費用」がそれぞれ最高3万円の補償となる。また、年間300万円限度のショッピング保険も付帯している。

――お金をかけた旅行や食事、あるいはゴルフなどを楽しんでいる人なら、そうしたライフスタイルに対応したプラチナカードのサービスを、ゴールドカード相当の年会費で利用可能なこのカードはおすすめだ。カードで支払えるものを全てクレジット決済していれば、年間200万円という年会費優遇条件はそこまで高いハードルではない。

また、JALマイルを貯めている人、クレジットカードを自身のビジネスに活用したい人にも向いているカードといっていいだろう。

年会費 2万2,000円
※条件クリアで次年度1万1,000円
追加カード3,300円
国際ブランド アメリカン・エキスプレス
ポイントサービス 永久不滅ポイント
ポイント還元率 0.75%
海外1%
空港ラウンジサービス 国内33空港+ハワイ・ホノルル
プライオリティ・パス
付帯保険 最高1億円の海外旅行傷害保険(自動付帯)
最高5,000万円の国内旅行傷害保険(利用付帯)
最高10万円の海外・航空便遅延保険(自動付帯)
最高300万円のショッピング保険
(※セゾンカードのホームページを元に筆者作成)

7,どのセゾンカードを選ぶべきか?

ここで紹介したセゾンカードのうちどれをどう選べばいいか?

まず、年会費(実質)無料カードでは、即日発行の気楽さを重視するなら「セゾンカードインターナショナル」を、QUICPayの利用が多いならポイント3倍になる「セゾンパール・アメックス」を検討すればいいだろう。

ゴールドカードでは、VISAブランドやMasterCardブランドのカードをまだ持っていないなら「ゴールドカードセゾン」を、それ以外のケースでは「セゾンゴールド・アメックス」をおすすめする。

そして、ローコストでプラチナカードを持ちたいなら「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」を取得して、年間200万円以上を利用して優遇年会費で使っていくことを考えてみよう。

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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