さまざまな決済方法やポイントサービスがある中、よりお得にクレジットカードを利用する方法として、ポイント二重取りがある。ここでは効率よくポイントを貯める方法と、ポイント二重取りに向いているクレジットカード5選を紹介しよう。
目次
1,クレジットカードのポイント二重取り、三重取りとは?
2,クレジットカードのポイントを二重取りする3つの方法
3,ポイントの二重取りがしやすいクレジットカード10選
3-1,「ビックカメラSuicaカード」
3-2,「リクルートカード」
3-3,「dカード」
3-4,「PayPayカード」
3-5,「楽天カード」
3-6,「Orico Card THE POINT」
3-7,「P-one Wiz」
3-8,「au PAY カード」
3-9,「イオンカードセレクト」
3-10,「Visa LINE Payクレジットカード」
4,二重取りで得するには各ポイントサービスの仕組みの理解が必要
1,クレジットカードのポイント二重取り、三重取りとは?
ほとんどのクレジットカードにはポイントサービスがあり、クレジット利用によりポイントが貯まる仕組みだ。さらに、支払い時にほかのポイントサービスと組み合わせることによって二重や三重にポイントを得ることができる。
その場合、ポイント還元率が小さくてもトータルでは2倍、3倍の早さでポイントが貯まる。ここで、ポイントの二重、三重取りの方法をいくつか紹介しよう。
2,クレジットカードのポイントを二重取りする3つの方法
クレジットカードでポイントを二重、三重に貯めるにはいくつかの方法がある。ここでは簡単にできる3つを紹介していこう。
方法1,クレジット利用ポイント+電子マネー/スマホ決済利用ポイント
クレジットカードで電子マネーやスマホ(QRコード)決済サービスにチャージするときに付与されるクレジット利用ポイント
+
電子マネーやスマホ決済サービスで支払うときに付与されるポイント
による二重取りの方法は、以下のとおりだ。
たとえば、「楽天カード」をスマホ決済サービスの「楽天Pay」に紐付けた場合の、楽天スーパーポイントの貯まり方を考えてみよう。楽天Payで200円の買い物をすると
楽天カードで2ポイント(200円→2ポイント)
+
楽天Payで1ポイント(200円→1ポイント)
楽天カードは還元率1%(100円→1ポイント)、楽天Payは還元率0.5%(200円→1ポイント)なので、合計で1.5%還元となり3ポイント貯まる。楽天カードでクレジットカード決済をするだけの場合よりもお得だ。スマホ決済サービスはボーナスポイントキャンペーンを行うことが多いので、その都度恩恵を受けられるのもメリット。
このように双方で同じポイントが付与されるようにすると、ポイントが1つにまとまって便利だ。ポイントの種類が違ったとしても、ポイント移行によって1つにまとめられるならOKだ。
方法2,クレジット利用ポイント+共通ポイント
店舗でクレジット払いをしたときに付与されるクレジット利用ポイント
+
店舗でポイントカードを提示したときの共通ポイント
TポイントやPontaポイント、dポイントなどの共通ポイントサービス加盟店でクレジット払いをし、ポイントカードを提示することで、クレジット利用ポイントと共通ポイントの二重取りができる。
さらに、このときクレジットカードでチャージした電子マネーで支払うと、ポイントの三重取りができる。
方法3,クレジット利用ポイント+ボーナスポイント
クレジット払いをしたときに付与されるクレジット利用ポイント
+
ポイントサイトを経由・特定の店舗で付与されるボーナスポイント
クレジットカード発行会社の中には、自社提供のポイントサイトを経由してAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどを利用すると、通常のクレジット支払いポイントに加えてボーナスポイントを付与するところがある。
たとえば、「Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)」の通常ポイント還元率は1%だが、オリコモールでAmazonを利用すると、オリコモール特別加算分として0.5%、Amazon利用分として0.5%のボーナスポイントが追加で付与され、合計で2%のポイントが付与される。これは、ポイント二重取りと言うよりは、ポイントアップと言ったほうが正確だろう。
似たようなものに、セブン-イレブンでの「ANA VISAワイドゴールドカード」利用がある。200円利用するとVポイントが1ポイント付与され、さらにセブン-イレブン利用特典としてANAマイルが2マイル付与される。このように、街にあるクレジットカードのポイント提携店での支払いでポイントアップする方法もある。
3,ポイントの二重取りがしやすいクレジットカード10選 リクルートカード、dカード、ビッグカメラSuicaカードなど
紹介した3つの方法を意識すれば、今まで以上に効率的にポイントを貯めることができるだろう。注意したいのは、クレジットカードの中には電子マネーへのチャージ分にポイントが付与されないものや、一部の電子マネーチャージにしかポイントが付与されないものがあることだ。
それを踏まえて、ポイントの二重取りがしやすい10枚のクレジットカードを紹介していこう。なお、ここでは年会費無料か、実質無料になるカードのみを取り上げる。
【ポイント二重取りにおすすめのカード】
カード名 | ビックカメラ Suicaカード |
リクルートカード | dカード | PayPayカード | 楽天カード |
---|---|---|---|---|---|
デザイン | |||||
年会費 | 524円 ※年1回の利用で 翌年度無料 |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
通常還元率 | 1.0% | 1.2% | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
特徴 | 駅ビルで 三重取り可能 |
ローソン利用で 還元率最大2.7% |
d払い利用で 還元率2%に |
PayPayポイントが 効率良く貯まる |
楽天ペイ利用で 還元率2%に |
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3-1,「ビックカメラSuicaカード」――駅ビルで三重取り可能 ビックカメラでは11.5%還元も
「ビックカメラSuicaカード」は年会費524円(税込)で、初年度の年会費は無料。2年目以降も、前年にクレジット利用が1回でもあれば無料となるので実質無料と考えていいだろう。国際ブランドはVisa、JCBから選べる。
貯まるポイントは、ビックカメラのビックポイントとJR東日本のJRE POINT。0.5%ずつ付与され、ポイント還元率は合計で1%となる。
JR東日本の駅ビルなどにあるJRE POINT加盟店でカードを提示すると、100円(税別)につき1ポイント(1円相当)が貯まり、ポイントを二重取りできる。また、定期券購入やSuicaチャージではJRE POINTを3倍の1.5%分獲得できる(ビックポイント付与はなし)。
「ビックカメラSuicaカード」によるポイント二重取りの例
クレジット利用 | + | JRE POINT加盟店カード提示ポイント | = | ポイント還元率合計 | |
1% | 1% | 2% | |||
ビックポイント | JREポイント | ||||
0.5% | 0.5% |
そのほか、ビックカメラで11.5%の超高還元を受けられることにも注目したい。
通常、ビックカメラではクレジット決済分は8%還元となるが、Suica決済なら現金払いと同じ10%還元となる。このカードでSuicaにチャージすると、JREポイントが1.5%還元なので、合計で11.5%の超高還元率が実現する。
3-2,「リクルートカード」――三重取りでポイント還元率最大2.7%に
「リクルートカード」は年会費無料。国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBから選べる。貯まるポイントはリクルートポイントで、還元率は1.2%と非常に高い。リクルートポイントは1ポイントにつき、1Pontaポイントに交換できる。
ただし、国際ブランドによってチャージできる電子マネーが異なるので、自分がよく使う電子マネーが対応しているかどうか確認してもらいたい。
国際ブランド | チャージできる電子マネー |
Visa MasterCard |
nanaco 楽天Edy モバイルSuica SMARTICOCA |
JCB | nanaco モバイルSuica |
「リクルートカード」でチャージした電子マネーを使うと、クレジット利用ポイントと電子マネー利用ポイントを二重取りできる。また、決済カードとして「リクルートカード」を設定したスマホ決済の支払いによっての二重取りも可能。たとえば、d払いの決済カードに設定した場合、クレジット利用ポイント1.2%とd払い支払い分ポイント(dポイント)0.5%の合計で1.7%還元となる。
「リクルートカード」によるポイント二重取りの例
クレジット利用ポイント | + | d払い利用ポイント | = | ポイント還元率合計 |
1.2% | 0.5% | 1.7% |
なお、dポイントとPontaポイントは相互交換できるので、ポイントをまとめることもできる。また、リクルートはPontaに加えてdポイントとの提携も進めていくことを発表しており、今後さらにポイントをまとめやすくなると思われる。
「リクルートカード」では、共通ポイントカードを組み合わせることでポイントの三重取りもできる。特におすすめしたいのは、「リクルートカード」でチャージした電子マネーで支払い、Pontaカードを提示してPontaポイントを貯めることだ。
Pontaポイントは、たとえばローソンでは100円(税別)につき1ポイント(1円相当)が貯まり、還元率は1%。クレジット利用ポイントとdポイント利用分と合わせると合計2.7%還元となる。
「リクルートカード」によるポイント三重取りの一例(ローソンの場合)
クレジット利用 ポイント |
+ | d払い利用 ポイント |
+ | Pontaカード提示 ポイント |
= | ポイント 還元率合計 |
1.2% | 0.5% | 1% | 2.7% |
3-3,「dカード」――QRコード決済「d払い」利用で還元率2.5%も!
「dカード」は年会費無料で、国際ブランドはVisaかMasterCardから選べる。貯まるポイントはdポイントで、100円(税込)の利用につき1円相当の1ポイント(ポイント還元率1%)が付与される。
スマホ決済「d払い」の決済カードを「dカード」に設定すると、実店舗でのd払いでは200円につき1ポイント(ポイント還元率0.5%)、ネット店舗でのd払いでは100円につき1ポイント(ポイント還元率1%)が付与され、ポイントを二重取りできる。
「dカード」によるポイント二重取りの一例(ネット店舗の場合)
クレジット利用ポイント | + | d払い利用ポイント | = | ポイント還元率合計 |
1% | 1% | 2% |
また、ローソンでのクレジット利用では「dカード」提示によるポイント1%が加算されるほか、3%オフ特典も加わり、合計で最大5%分お得になる。
3-4,「PayPayカード」――PayPayポイントが効率良く貯まる
「PayPayカード」は、年会費無料で国際ブランドをVisa、MasterCard、JCBから選べる。
PayPayポイントとは、スマホ決済「PayPay」で利用できる電子マネーのこと。なお、PayPayにチャージできるクレジットカードは「PayPayカード」のみとなっており、PayPay経由でのクレジット払いも可能。チャージ分とクレジット払い分に対してポイントは付与されないが、PayPayを介して「PayPayカード」で支払うか、PayPay残高で支払うと、利用特典として最大1.5%分のPayPayポイントを獲得できる。
3-5,「楽天カード」――楽天ペイとの二重取りで還元率が最大2%に
「楽天カード」は年会費無料。国際ブランドをVisa、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレスから選べる。貯まるポイントは楽天ポイントで、通常のクレジット利用によるポイント還元率は1%。
楽天市場で利用するとポイント2倍になるほか、楽天市場利用ポイントもつくため二重取りとなり、還元率は合計3%に。さらに、楽天市場アプリ経由での購入なら0.5%分が上乗せされる。
「楽天カード」によるポイント四重取りの一例(楽天市場の場合)
クレジット 利用 ポイント |
+ | 「楽天カード」 利用特典 ポイント |
+ | 楽天市場 利用 ポイント |
+ | 楽天市場アプリ 利用 ポイント |
= | ポイント 還元率合計 |
1% | 1% | 1% | 0.5% | 3.5% |
街での利用では、スマホ決済「楽天ペイ」の支払い元に「楽天カード」を設定すると、クレジット利用ポイント1%に加え、楽天ペイ利用ポイントとして最大1%の楽天ポイントを獲得できる。また、1つ手間が増えるが、楽天カードからチャージしてそこから支払うと、チャージ時に0.5%還元、支払い時に1%還元となり合計で1.5%還元となる。
「楽天カード」には楽天ポイントカードの機能もあるので、楽天ポイントを使える店舗ならカード提示によるポイントも付与されてポイントの三重取りになる。
「楽天カード」によるポイント二重取りの一例
クレジット利用ポイント (チャージ) |
+ | 楽天ペイ利用ポイント | = | ポイント還元率合計 |
0.5% | 1% | 1.5% |
「楽天カード」によるポイント三重取りの一例(マクドナルドの場合)
クレジット利用 ポイント (チャージ) |
+ | 楽天ポイントカード 提示ポイント |
+ | 楽天ペイ利用 ポイント |
= | ポイント還元率合計 |
0.5% | 1% | 1% | 2.5% |
なお、楽天ペイの支払い元には「楽天カード」以外のクレジットカードも設定できる。しかし貯まるポイントが楽天ポイントにまとまるという点で、「楽天カード」が第一の選択肢となるだろう。
3-6,「Orico Card THE POINT」――ネットショッピングでポイント三重取り
「Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)」は年会費無料で、国際ブランドはMastercard、JCBから選べる。貯まるポイントはオリコポイントで、ポイント還元率は1%。カード本体に後払い式電子マネーのiDとQUICPayがダブル搭載されており、電子マネー利用でもポイントを貯めやすい。
入会後6ヵ月間はポイント還元率が2%にアップするほか、ポイントサイト「オリコモール」でのネットショッピング利用時にはショップごとのポイントアップ分(0.5%~)も付与される。さらに、常時0.5%分のポイントも加算される。そのため、他のカード会社における同種のポイントサイトと比較して、より高いポイント還元率を実現している。
「Orico Card THE POINT」によるポイント三重取りの一例
(オリコモールでAmazonを利用した場合)
クレジット利用 ポイント |
+ | オリコモール 特別加算ポイント |
+ | Amazon利用 ポイント |
= | ポイント還元率合計 |
1% | 0.5% | 0.5% | 2% |
貯めたオリコポイントはTポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイントなど、主要な共通ポイントに交換できるので、ポイントをまとめるのにも適している。ポイントの有効期限は1年で交換は500ポイントからだが、メインカードとして使っていれば交換できず無駄にするようなことはないはずだ。
3-7,「P-one Wiz」――通常1.5%の超高還元
「P-one Wiz」は年会費無料え、国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBから選べる。貯まるポイントはポケット・ポイントで、クレジット利用1,000円(税込)につき1ポイントが付与される。100ポケット・ポイントは、Tポイント500ポイントに交換できる。それとは別に、カード利用代金の請求時に1%分が自動的に割引になるため、還元率は実質1.5%になる。
電子マネーへのチャージ分にポイントが付与されないのは残念だが、Tポイントにまとめやすい仕組みなので、Tポイント提示ポイント+クレジット利用ポイントの二重取りには便利だ。
「P-one Wiz」によるポイント三重(二重)取りの一例(ファミリーマートの場合)
ポイント還元率 | + | = | |||
1.5% | Tカード提示ポイント | 還元率合計 | |||
クレジット利用 ポイント |
カード利用代金 割引分 |
||||
0.5% | 1% | 0.5% | 2% |
注意したいのは、「P-one Wiz」では支払い方法の初期設定がリボ払いになっていることだ。リボ払い手数料を支払いたくなければ、毎月の支払い金額を調整するか、「ずっと全額コース」を選択して常に一括払いになるように設定する必要がある。
3-8,「au PAY カード」――ローソンで9%還元も
「au PAY カード」は、au携帯電話やauひかり、UQ mobileの契約があるか、年間1回以上のカード利用があると年会費が無料になるため、実質年会費無料と考えていいだろう。国際ブランドはVISA、Mastercardから選べる。
貯まるポイントはPontaポイントで、100円(税込)につき1ポイント(1円相当)が付与される。スマホ決済「au Pay」へのチャージ分も同じ付与率で、「au Pay」利用ポイントに付与される0.5%分のPontaポイントを合わせると還元率は1.5%になる。さらに、Pontaポイント提携店でPontaカードを提示して利用すれば、Pontaポイントの三重取りができる。
「au PAY カード」によるポイント三重取りの一例(KFCの場合)
クレジット利用 ポイント |
+ | 「au Pay」 利用ポイント |
+ | Pontaカード 提示ポイント |
= | ポイント還元率合計 |
1% | 0.5% | 0.5% | 2% |
さらに、「au Pay ポイントアップ店」でかつPontaポイント提携店なら、四重取りもできる。
「au PAY カード」によるポイント四重取りの一例(トモズの場合)
クレジット 利用ポイント |
+ | 「au Pay」 利用ポイント |
+ | Pontaカード 提示ポイント |
+ | ポイント アップ店 加算ポイント |
= | ポイント 還元率合計 |
1% | 0.5% | 0.5% | 1% | 3% |
期間限定キャンペーン(期間は明示されていない)ではあるが、ローソンで「au Pay カード」を利用すると4%分のポイントが加算され、毎月3日・13日・23日の「三太郎の日」はさらに3%が加算されるという仕組みもある。
このときPontaカードを提示すれば、ポイントの三重取り、四重取りができる。なお、ローソンにおけるPontaカード提示による獲得ポイントは時間帯によって異なり、0時~15時59分は0.5%、16時~23時59分は1%だ。
「au PAY カード」によるポイント三重取りの一例(ローソンの場合/18時頃の利用)
クレジット利用 ポイント |
+ | キャンペーン 増量ポイント |
+ | Pontaカード 提示ポイント |
= | ポイント 還元率合計 |
1% | 4% | 1% | 6% |
「au PAY カード」によるポイント四重取りの一例
(ローソンの場合/3日・13日・23日、18時頃の利用)
クレジット 利用ポイント |
+ | キャンペーン 増量ポイント |
+ | 三太郎の日 増量ポイント |
+ | Pontaカード 提示ポイント |
= | ポイント 還元率合計 |
1% | 4% | 3% | 1% | 9% |
3-9,「イオンカードセレクト」――WAONチャージ分ポイント+WAON利用ポイントの二重取りができる
「イオンカードセレクト」は年会費無料で、国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBから選べる。貯まるポイントはイオンカードのときめきポイントで、200円(税別)ごとに1ポイント(1円相当)が付与されるので、ポイント還元率は0.5%だ。ただし、イオンやイオンモール、ダイエー、マックスバリュなどイオングループの対象店舗ではポイントが2倍になる。
このカードには、利用代金の引落口座をイオン銀行に設定しなければならないという制約がある。その代わり、イオンカードの中では唯一、電子マネーWAONへのチャージでポイントが貯まるというメリットがある。チャージで付与されるのはWAONポイントで、200円ごとに1WAONポイント(1円相当)が付与される。WAONポイントは、電子マネーWAONに交換して買い物に使うことができる。
また電子マネーWAONの利用時には、WAON POINT加盟店で1%分のWAON POINT(WAONポイントとは別のポイント)が、非加盟店では0.5%分のWAONポイントが貯まり、チャージによる獲得ポイントとの二重取りができる。
「イオンカードセレクト」によるポイント二重取りの一例(イオンの場合)
クレジット利用 (チャージ)ポイント |
+ | WAON利用時 WAON POINT |
= | ポイント 還元率合計 |
0.5% | 1% | 1.5% |
イオンカードと電子マネーWAONでは、イオングループでの割引やポイントアップの優待がさまざまな形で提供されるので、イオングループ店舗をよく利用するなら、ぜひ持っておきたい1枚だ。
3-10,「Visa LINE Payクレジットカード」――期間限定で3.5%還元も
「Visa LINE Payクレジットカード」は初年度の年会費が無料で、年1回以上の利用があれば2年目以降も1,250円(税別)の年会費が無料になるので、年会費は実質無料と考えていいだろう。国際ブランドは、カード名のとおりVISAのみだ。
貯まるポイントはLINEポイントで、還元率は1%。キャンペーンによって2021年4月30日までは3%還元になる。また「LINE Pay」を「Visa LINE Payクレジットカード」に連携させると、支払い方法の1つ「チャージ&ペイ」によって還元率が1~3%になる。
「チャージ&ペイ」の還元率は、「LINEポイントクラブ」ではマイランクに応じて決まるステージごとに定められている。ステージ決定条件と「チャージ&ペイ」におけるステージごとの還元率は、以下のとおりだ。
ステージ | レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ |
ステージ決定条件 (過去6ヵ月間の 獲得ポイント) |
0~99 ポイント |
100~499 ポイント |
500~4,999 ポイント |
5,000 ポイント~ |
「チャージ&ペイ」 還元率 |
1% | 1.5% | 2% | 3% |
「チャージ&ペイ」を利用しない場合や、3%還元のキャンペーンが終わってしまっても、元のポイント還元率が1%と十分高いため、Tポイントや共通ポイントとの二重取りに向くカードと言えるだろう。ここでは、還元率3%が適用された場合のTポイントとの二重取りの例を紹介しよう。
「Visa LINE Payクレジットカード」によるポイント二重取りの一例
(ファミリーマートの場合/2021年4月30日まで)
クレジット利用 ポイント |
+ | Tカード提示 ポイント |
= | ポイント 還元率合計 |
3% | 0.5% | 3.5% |
4,二重取りで得するには各ポイントサービスの仕組みの理解が必要
「リクルートカード」による電子マネーチャージ分のポイント付与の上限や、「PayPayカード」でYahoo!ショッピングなどを利用したときに付与されるPayPayポイントライトの有効期限など、ポイント二重取り・三重取りやボーナスポイントには、一定の制限が設定されていることがある。
クレジットカードのサービスと付与されるポイント、その両方の特性を把握し、せっかく獲得したポイントを無駄にすることがないよう注意したい。
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
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