気配値(けはいね)とは何か?

気配値とは、株式などの売買取引において買い手が買いたい、売り手が売りたいと希望する値段(「指値」)のことだ。

買い注文の中で最も高い値段を「買い気配値」、売り注文で最も安い値段を「売り気配値」という。以下のような状況であれば、「545円」が買い気配値、「546円」が売り気配値だ。

気配値(ケハイネ)
(※編集部作成)

このような表は「板(いた)」と呼ばれ、気配値と注文数量の状況が一覧で表示される。

買い注文だけで売り注文が出ていない状態を「買い気配」、売り注文だけで買い注文が出ていない状態を「売り気配」または「ヤリ気配」という。

買いまたは売りの一方に注文が偏り、直前に売買が成立した値段から一定以上の値幅(「更新値幅」)を超えて売買が成立しそうな場合は、更新値幅の範囲内で「特別気配」が表示される。

特別気配となった場合、取引はすぐに成立しなくなる。特別気配で注文が入らず取引が成立しなければ、3分おきに特別気配が更新され、売買が成立する値段まで段階的に気配値が近づいていく。特別気配には、その気配値の数量の前に「特」と表示される。

気配値はどんな時に役に立つ?

気配値は株価の水準と需給状況を示すものであり、注文を出す値段を決める際の目安になる。

注文数量や気配値の更新頻度から、売買が活発に行われていることを確認できるほか、短期的な相場の方向性を判断する材料にもなる。

値段を指定しない「成行注文」では、注文状況によって思わぬ値段で売買が成立してしまうおそれがある。よって、気配値や注文数量をよく確認してから注文を出すことが大切だ。

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