資格取得の難易度は関係ある?

では一体、資格取得の難易度と年収には相関関係があるのでしょうか?

資格によって難易度や試験科目、受験者のレベルなどは異なるため、合格率だけで難易度を比較することは一概にいえません。とはいえ一般的には、8士業の難易度は下記の3階層に分けることができます。

最難関:弁護士(司法試験)
難関:司法書士、税理士、弁理士
準難関:社会保険労務士、行政書士、土地家屋調査士、海事代理士

先ほどの年収ランキングと照らし合わせてみると、ある程度は資格取得の難易度と関係があると言えそうです。

8士業、独立し開業すると年収はどう変わるか

結論から言うと、今回ご紹介した8士業で開業した場合の年収は二極化します。

行政書士ならば「役所に提出する、許認可などの申請書類の作成」など、税理士ならば「税務代理」などといったように、8士業には独占業務が存在します。そのため、独占的な業務を専門として顧客を獲得できれば、企業に勤務する場合と比べて圧倒的に大きな年収を稼ぐことも可能です。

たとえば、日本弁護士連合会が2014年に3,724人の弁護士を対象に行ったアンケート調査によると、1億円以上もの年収を得ている弁護士は全体の2.4%(88人)いるようです。日本の労働力人口のうち、年収1億円以上の人は0.034%であるため、それに比べると非常に高い割合であることがわかります。

【参考】国税庁「第144回 平成30年度版 National Tax Agency 国税庁統計年報」、労働政策研究・研修機構「人口、労働力人口」から算出

一方で、年収200万円未満と答えた弁護士は5.9%(221人)いるようです。国税庁が発表している会社員ひとりあたりの平均給与は467万円。顧客を獲得できなければ逆に会社員を下回る年収となりえます。

【参考】国税庁「平均給与」

資格取得後に独立開業を考えるなら「独占業務」を比べておきたい

8士業の平均年収を紹介してきましたが、独立開業の成功によっては、平均年収を大きく上回る年収を得られる可能性があります。そして、独立開業しやすいのは、やはり「独占業務」の範囲が広い士業だと言えそうです。

これから資格取得を考える方は、各資格の独占業務を比べてみるのもよいかもしれません。


文・J PRIME編集部/提供元・JPRIME

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