「ANAダイナースカード」は、空の旅が便利でお得になるANAゴールドカードのサービスと、グルメに強いダイナースクラブカードのサービスが1つになった優れたクレジットカードだ。ここでは「ANAダイナース スーパーフライヤーズカード」との比較も含め、そのメリット・デメリットを解説しよう。

目次

  1. 1,カードの基本スペックと審査基準――プラチナ相当のサービスが充実
  2. 2,ポイントサービス、還元率――ANAマイルが貯まりやすい仕組みが充実
  3. 3,ANAダイナース スーパーフライヤーズカードとの違い
  4. 4,ANAダイナースカードの4つのメリット――国内外の空港ラウンジ、ANA優待、最高1億円の旅行傷害保険、グルメ優待
  5. 5,ANAダイナースカードの3つのデメリット――加盟店数、還元率、電子マネー
  6. 6,ANAダイナースカードがおすすめなのはどんな人? 空の旅とグルメを愛するなら

1,カードの基本スペックと審査基準――プラチナ相当のサービスが充実

「ANAダイナースカード」は、ANAカードの中ではゴールドカードに位置付けられている。しかし、カードのサービス内容は他社のプラチナカード相当となっており、年会費を考えると非常にコストパフォーマンスの良いクレジットカードとなっている。

まずはその基本スペックから見ていこう。

ANAダイナースカードの基本スペック……年会費、マイル還元率、付帯保険など

国際ブランド ダイナースクラブ
年会費(税込) 2万9,700円
家族会員6,600円
ポイントサービス ダイナースクラブ リワードプログラム
通常マイル還元率 1%
ポイント交換対象 ANAマイル
Tポイント
Amazonギフト券など
空港ラウンジサービス 国内外1,000ヵ所以上の空港ラウンジを利用可能
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)
国内旅行傷害保険(自動付帯)
ショッピング・リカバリー
追加カード 家族カード
ETCカード
パーソナルローン カードレス
ビジネス・アカウントカード(経費決済専用カード)
電子マネー 【カード搭載機能】
楽天Edy
【Apple Pay経由】
QUICPay
(※ANAダイナースカードのホームページを元に筆者作成)

審査基準・審査難易度……年収400万円~500万円以上が目安

公表されている入会の目安は「年齢27歳以上の方」となっている。年収などの条件は非公開だが、口コミ情報から推測して年収400万以上から審査通過の可能性がありそうだ。ただし、より確実なラインは年収500万円以上と考えた方がいいだろう。

ダイナースクラブは日本での発足当初、企業役員や医師、弁護士など特に社会的信用の高い人を会員として迎える方針をとってきたが、現在では定職に就いており安定した収入があれば入会可能といわれている。

ステータス性……プラチナカード相当のステータスを誇る

複数のカード会社から発行されているANAカードにおいて、「ANAダイナースカード」はゴールドカードに位置付けられている。しかし、このカードの特典やサービスは他社のプラチナカードに匹敵する内容で、実質的にはプラチナランクに当たると考えていいだろう。当然、それ相応に高いステータス性を持っていることになる。

2,ポイントサービス、還元率――ANAマイルが貯まりやすい仕組みが充実

次に「ANAダイナースカード」のポイントサービスについて、ANAマイルへの移行を軸に説明しよう。

貯まるポイントとマイル還元率……通常1%のマイル還元

貯まるポイントは「ダイナースクラブ リワードプログラム」で、クレジット支払い100円ごとに1ポイント(1 ANAマイルに移行可能)が貯まる。マイル還元率は1%。ポイントに有効期限はなく無期限となる。

なお、電気・ガス・水道・税金・国民年金保険料・NHK受信料などの利用分は200円につき1ポイントが付与される。

貯まるポイント ダイナースクラブ リワードプログラム
ポイントの貯まり方 100円ごとに1ポイント
通常マイル還元率 1%
ポイント有効期限 無期限
(※ダイナースクラブカードのホームページを元に筆者作成)

ポイントの交換対象……ANAマイルの他、ANA SKYコインにも交換可能

ポイントはANAマイルの他、各種賞品、ギフト券、他社ポイントなどに交換・移行可能。ショッピングの支払いにも充当できる。交換対象にもよるが、マイル以外はおおよそ1ポイント→0.4円~0.5円相当のレートとなる。ANAマイル以外の交換対象の一部を次にまとめてみた。

交換・移行対象 必要ポイント数 交換・移行後の数量
Amazonギフト券 5,000ポイント 2,000円分
スターバックスカードチャージ
JCBギフトカード 6,000ポイント
アップル/iTunesカード 1万2,000ポイント 5,000円分
JTB旅行券 1万3,000ポイント
ANA旅行券
JAL旅行券
JCBギフトカード
Tポイント 2,500ポイント 1,000ポイント
楽天ポイント 4,000ポイント
ANA SKYコイン 1,000ポイント 1,200コイン
旅行代金充当プログラム 5,000ポイント 2,000円分
ポイント・キャッシュバック 1万ポイント 3,000円分
ポイント・ペイ
BMW 新車購入
ポイント利用プログラム
5,000円分
三井住友信託銀行
ポイント利用プログラム
6,000円分
ヤマハ・ボートご購入
ポイント利用プログラム
2万ポイント 1万円分
(※ダイナースクラブカードのホームページを元に筆者作成)

ANAマイルは先に触れたように1ポイント→1マイルのレートで交換可能。なお、移行手数料は無料でマイル移行上限はない。一般的に1マイルは2円相当の価値があることを考えると、ANAマイルに交換するのが圧倒的にお得になる。

ポイントアップ・マイルアップの方法……ポイントとマイルの2重取りも可能

次に、このカードでより多くのポイント・マイルを獲得するための方法を紹介しよう。

・方法1,入会時・継続時のボーナスマイル付与
カード入会時と毎年の継続時にボーナスマイルがプレゼントされる。また、ANAグループ便の搭乗時は通常のフライトマイルに加えてボーナスマイルがプレゼントされる。

入会時マイル贈呈 2,000マイル
継続時マイル贈呈 2,000マイル
搭乗マイル加算 通常マイルに25%プラス
(※ANAダイナースカードのホームページを元に筆者作成)

・方法2,ANAカードマイルプラス加盟店でボーナスマイル付与
ANAカードマイルプラス加盟店でのカード利用時、通常のクレジット利用ポイントに加えて、100円(税込)または200円(税込)につき1マイルが付与される。ANA航空券や機内販売の利用では100円(税込)につき1マイルが付与され、クレジット利用ポイントからマイルに移行した分と合わせると合計2%のマイル還元率となる。

ただし、「ANAダイナースカード」の場合、Apple Pay経由で支払うとこのANAカードマイルプラスの対象外となるので注意したい。

ANAカードマイルプラス加盟店にはANAグループ以外にも、ホテルやレストラン、百貨店・ショッピングモール、スーパーマーケット・コンビニエンスストア・ドラッグストア、家電量販店などが含まれる。参考までにその一部を紹介しよう。

ショップ名 ボーナスマイル付与数
高島屋 200円につき1マイル
大丸・松坂屋
阪急百貨店
阪神百貨店
ルートインホテルズ
ヤマダデンキLABI
ニッポンレンタカー
東京無線タクシー
セブン-イレブン
ANAカードマイルプラス
対象ゴルフ場
200円あるいは100円につき1マイル
マツモトキヨシ 100円につき1マイル
(※ANAマイレージクラブのホームページを元に筆者作成)

なお、加盟店の中には「ANAマイレージモール」を経由して利用するとより多くのマイルを獲得できる店舗もある。また、グルメサイト「ANAグルメマイル」に登録されている全国約4万店の飲食店の利用でもマイルが貯まる。

・方法3,ダイナースクラブのポイントアップ加盟店の利用
ダイナースクラブのポイントアップ加盟店の利用で、通常のクレジット利用ポイントに加えてボーナスポイントが付与される。ポイントアップ加盟店には、ザ・リッツ・カールトン、シェラトン都ホテル、コートヤード・バイ・マリオット、帝国ホテルなどの高級ホテルの他、SABATINI di Firenze、シェ・松尾、ラ・ロシェル、エノテーカ ピンキオーリなどの有名レストランも含まれており、リッチなライスタイルの人ほどポイントを効率よく獲得できるようになっている。

・方法4,「ダイナースクラブ ポイントモール」経由のネットショッピング
ポイントサイト「ダイナースクラブ ポイントモール」を経由したネットショッピングで、通常のクレジット利用ポイントに加えてショップごとに設定されたボーナスポイントが付与される。なお、ボーナスポイント付与ではなくキャッシュバックを選択することも可能だ。

「ダイナースクラブ ポイントモール」には楽天市場やYahoo!ショッピングの他、Apple公式サイト、じゃらん、エクスペディアや一休.comなど主要なネットモール・ショップが登録されている。

・方法5,楽天Edyのチャージと利用でマイル付与
楽天Edyへのチャージで200円につき1マイルが付与、さらに200円の利用につき1マイルが付与され、合わせて1%のマイル還元率となる。クレジット決済時のマイル還元率と同じなのでマイルアップしているわけではないが、楽天Edyでもマイルが貯まるとなるとマイル獲得の機会も増えてきそうだ。

なお、ニッポンレンタカー、紀伊國屋書店、大丸・福岡天神店、沖縄ファミリーマート、エスカ地下街(名古屋駅新幹線口)、アネックス(名古屋栄キタ)、マツモトキヨシはEdyマイルプラス加盟店となっており、楽天Edy払いをすると200円につき2マイル付与される。これをチャージ分と合わせると1.5%のマイル還元率となる。

3,ANAダイナース スーパーフライヤーズカードとの違い

ANAの上級会員制度・プレミアムメンバーのうち「ダイヤモンド」および「プラチナ」メンバーだけが申し込めるのが「ANAスーパーフライヤーズカード」だ。ここでは、ダイナースクラブが発行する「ANAダイナース スーパーフライヤーズカード」と「ANAダイナースカード」の違いを紹介しよう。

ANAダイナースカード ANAダイナース
スーパーフライヤーズカード
年会費(税込) 2万9,700円
家族会員6,600円
3万800円
家族会員1万1,550円
通常マイル還元率 1%
入会ボーナスマイル 2,000マイル
継続ボーナスマイル 2,000マイル 2,000マイル
(+2,000マイル)
搭乗ボーナスマイル +25% +40%
空港ラウンジサービス 国内外1,000ヵ所以上の
空港ラウンジを利用可能
国内外1,000ヵ所以上の空港ラウンジを利用可能
ANAラウンジ・スターアライアンス
加盟航空会社などのラウンジを
同行者とともに利用可能
付帯保険 最高1億円の海外旅行傷害保険
(自動付帯分最高5,000万円・
利用付帯分最高5,000万円)
国内旅行傷害保険
(自動付帯分最高5,000万円・
利用付帯分最高5,000万円)
年間500万円限度の
ショッピング・リカバリー
(※ANAダイナースカード、ANAダイナース スーパーフライヤーズカードのホームページを元に筆者作成)

・申し込み条件
1年間のANAグループ便、スターアライアンス加盟航空会社などの航空便への搭乗実績により、プレミアムメンバーのランクが決定。そこで「ダイヤモンド」か「プラチナ」メンバーになると、「ANAダイナース スーパーフライヤーズカード」に申し込み可能となる。その他、ANAグループ便で累計100万マイルを獲得した場合も申し込みができる。

・ボーナスマイル
「ANAダイナースカード」と「ANAダイナース スーパーフライヤーズカード」の大きな違いはボーナスマイルだ。後者では入会ボーナスマイルがない代わりに搭乗ボーナスマイルが+40%と非常に高く設定されている。

また、カード継続時に「プレミアムメンバー」のいずれかのランク(ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンド)を保持している場合、通常の継続ボーナスマイルに加えてさらに2,000マイルがスペシャルボーナスマイルとして付与される。

・空港ラウンジサービスなど
ダイナースクラブ提供の空港ラウンジサービスに加えて、ANAラウンジやスターアライアンス加盟航空会社などのラウンジを同行者とともに利用できる。

その他、ANAグループ便の予約や各種問い合わせに対応するスーパーフライヤーズデスクの利用、プレミアムエコノミーへの無償アップグレード、手荷物許容量優待、専用保安検査場の利用、先行予約、国内線座席指定優先、空席待ち優先、優先チェックイン・優先搭乗など、ANAグループ便利用時にさまざまな優遇が提供される。

・税込年会費の差は1,100円
年会費は、「ANAダイナースカード」よりも「ANAダイナース スーパーフライヤーズカード」が1,100円だけ高い。これは後者のメリットの大きさを考えればささいな価格差といっていいだろう。

以上のことから、ANAのヘビーユーザーで「プラチナ」「ダイヤモンド」の資格を獲得できるなら、「ANAダイナース スーパーフライヤーズカード」の取得は十分検討に値するといっていいだろう。

4,ANAダイナースカードの4つのメリット――国内外の空港ラウンジ、ANA優待、最高1億円の旅行傷害保険、グルメ優待

次に、このカードを特徴づけている4つのメリットを紹介しよう。

メリット1,世界1,000ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用可能

国内主要32空港と世界各地の主要空港で合わせて1,000ヵ所以上の空港ラウンジを無料利用可能。このうち海外空港は年間(4月~翌年3月)で、本会員・家族会員ともにそれぞれ10回まで無料で利用でき、11回目からは有料(税込3,500円)となる(2021年4月1日から実施)。

その他、空港などでお得な特典・サービスがダイナースクラブからいくつか提供される。

特典・サービス名 特典・サービス内容
手荷物宅配サービス 海外からの帰国時、手荷物を空港から
指定の場所まで無料で宅配(年間2個まで)
JALエービーシーご優待 JALエービーシーの空港宅配、
レンタル携帯電話、海外レンタルWi-Fi、
手荷物一時預かりで優待価格を提供
グローバルWiFiご優待 利用料金が20%オフ。
受渡手数料無料
(※ダイナースクラブカードのホームページを元に筆者作成)

海外の空港ラウンジは回数制限があるものの、他社のプラチナカードのサービス内容にほぼ匹敵するものといっていいだろう。

メリット2,ANAの割引優待で空の旅がもっとお得に

空港ではANAが提供する各種の優待も利用できる。ここでは空港関連以外のものも含め、ANAによる優待や特典をまとめて紹介しよう。

特典名・優待対象 特典・優待内容
ビジネスクラス
カウンター チェックイン
国際線利用時、エコノミークラスでも
ビジネスクラスカウンターでチェックイン可能
ANAカード専用運賃
「ビジネスきっぷ」
搭乗当日の変更も可能な
割引運賃を利用可能
ANA国内線・
国際線機内販売
10%オフ
空港免税店 10%オフ
ANA FESTA
(空港内店舗)
5%オフ
ANAショッピング
A-style
5%オフ
ANAビジネスソリューション
公開講座受講料
15%オフ
セントラルパーキング成田 駐車料金特別割引&マイル付与
IHG・ANA・ホテルズ
グループジャパン
お得な宿泊料金よりさらに5%オフ
朝食無料&ウェルカムドリンクサービス
JRホテルクレメント高松 ホテル宿泊正規料金より20%オフ
朝食無料・ウェルカムドリンク提供
レンタカー割引 国内5%オフ
海外5~20%オフ
(※ANAマイレージクラブのホームページを元に筆者作成)

多くはANA一般カードの優待とも重なるが、それでもANA利用者にとってはメリットのあるサービスでありこのカードの魅力の1つとなっている。

メリット3,最高1億円の海外・国内旅行傷害保険、年間500万円限度のショッピング保険で旅行も買い物も安心

このカードには海外・国内旅行傷害保険とショッピング・リカバリー(ショッピング保険)が付帯する。

・旅行傷害保険……旅行代金のカード払いの有無によって最高額が変わる
海外・国内とも最高1億円の旅行傷害保険が付帯。最高1億円(傷害死亡・後遺障害)の内訳は、旅行代金のカード払いの有無にかかわらず適用される「自動付帯分」が最高5,000万円、カード払いが条件の「利用付帯分」が最高5,000万円となる。

なお、海外緊急アシスタンスサービスとして、ケガや病気のときの電話対応、医師・看護師への無料電話相談、提携病院ならその場での支払いなしに治療を受けられるキャッシュレス・メディカル・サービスが提供される。

海外旅行傷害保険(自動付帯)

補償内容 補償金額(本会員・家族会員)
傷害死亡・後遺障害 最高1億円
(自動付帯分最高5,000万円・
利用付帯分最高5,000万円)
傷害治療費用 300万円
疾病治療費用 300万円
賠償責任 1億円
携行品損害 50万円
救援者費用 400万円

(※ダイナースクラブカードのホームページを元に筆者作成)

国内旅行傷害保険(自動付帯)

補償内容 補償金額(本会員・家族会員)
死亡・後遺障害 最高1億円
(自動付帯分最高5,000万円・
利用付帯分最高5,000万円)
入院 日額1万円
手術 入院中の手術10万円
入院中以外の手術5万円
通院 日額3,000円
(※ダイナースクラブカードのホームページを元に筆者作成)

海外・国内とも高額な補償金額となっており、その点は高く評価できる。ただし、家族カードを持たない家族にも補償が適用される家族特約は付いていないので、未成年の子どもなど家族カードを作れない家族がいる場合は注意が必要だ。

・ショッピング・リカバリー(ショッピング保険)……年間最高500万円
カードで購入した商品が破損・盗難・火災などの偶然の事故で被害をこうむった場合、購入日より90日間は年間500万円を限度として補償される(自己負担額:1品につき1万円)。

万が一のときには500万円の商品でも補償されるということであり、ショッピング保険としては十分な金額といっていいだろう。

メリット4,グルメ優待などダイナースクラブ独自のサービスが生活を彩る

ダイナースクラブはもともと後払いで食事できるクラブとして発足しており、「ダイナース(=食事をする人)」との名称はそのことに由来。そうした経緯から「ダイナースクラブカード」では、グルメ関連の特典が充実している。その主なものを紹介する。

特典・サービス・優待名 特典・サービス・優待内容
エグゼクティブ
ダイニング
サービス対象レストランの2名以上での利用時、
所定のコース料金の1名分が無料に。
あるいは6名以上の利用で
2名分のコース料金が無料になる
料亭プラン 予約の難しい高級料亭を
ダイナースクラブが予約代行してくれる
ごひいき予約.com 予約困難店の空席情報が利用日の最大2日前から
スマホアプリやメールで案内される
Wishダイニング 予約困難店の席をダイナースクラブが
事前に確保し案内。
受付は先着順となる
「ビフテキのカワムラ」
からの特別優待
ワンドリンク無料や1品
プレゼントなどの優待が提供される
「ひらまつ」からの特別優待 飲食代10%オフ、4名以上の利用で
スパークリングワイン1本プレゼント
などの優待が提供される
スムーズ ダイニング 事前にWebで予約するとレストランでの
クレジットカードの提示やサインが不要になる
ナイト イン 銀座 銀座のオーセンティックバーや高級クラブで
ウェルカムドリンク1杯サービスや
特別料金が提供される
デュカス・パリの優待 著名シェフ、アラン・デュカス率いる
「デュカス・パリ」との提携により、
国内の「ベージュ アラン・デュカス」
「ビストロ ブノワ」で優待が提供される
(※ダイナースクラブカードのホームページを元に筆者作成)

この他、
・国内・海外パッケージツアー5%割引
・宿泊予約サイト「Hotels.com」8%割引
・高級ホテルを含む国内外の宿泊施設での割引などの優待
・海外現地トラベルデスク
・ホノルル観光トロリー乗車券無料
・国内外のレンタカー優待
・スポーツクラブ・スパ・エステ優待
・プライベート看護サービス優待
・乗馬クラブ優待
・ヘリコプター遊覧飛行優待
・名門ゴルフ場予約代行
・ゴルフレッスン優待
・三井住友信託銀行の優待(住宅ローン金利引き下げ、コンサルティングサービスなど)
……など多種多様なサービスが充実。上手に活用できるとメリットは非常に大きい。

5,ANAダイナースカードの3つのデメリット――加盟店数、還元率、電子マネー

「ANAダイナースカード」のデメリットといえる特徴も触れておこう。

デメリット1,ダイナースクラブの加盟店が比較的少ない

VISAやMasterCardといった国際ブランドと比べるとダイナースクラブの加盟店数は少なく、カードが使えない事態も考えられる。北米ではDiscover(ディスカバー)との提携により利用できる店舗が増えているが、それでもダイナースクラブブランドのカード1枚だけでは心もとなく、海外旅行ではVISAブランドかMasterCardブランドのカードも併せて携帯したい。

なお、ダイナースクラブカードでは、「コンパニオンカード」としてMasterCardブランドのカードを年会費無料で発行可能だが、「ANAダイナースカード」ではそれはできない。別途、他社のVISAブランドかMasterCardブランドのカードを作る必要がある。

デメリット2,ANAマイル以外のポイント交換対象では還元率が高くない

クレジット利用ポイントをANAマイル以外に交換・移行する場合、還元率は約0.4%~0.5%程度と決して高い方ではない。そこで、しばらく航空機に乗らない時期があるなどして、ANAマイル以外にポイントを交換・移行する場合にはあまりお得でないカードになる。

デメリット3,電子マネーへのチャージでポイントが貯まらない

電子マネーへのチャージは楽天EdyとモバイルSuicaで可能だが、いずれもクレジット利用ポイントは貯まらない。電子マネーのチャージによるポイント獲得を狙うにはまったく向かないカードだ。ただし、先に触れた通り、ANAマイルは楽天Edyへのチャージと利用でマイルを獲得できる。

6,ANAダイナースカードがおすすめなのはどんな人? 空の旅とグルメを愛するなら

「ANAダイナースカード」は、ANAの利用が多い人やANAマイルを貯めたい人におすすめのカードであることは間違いない。

他のANAカードと比較するとグルメ優待の特徴が際立っているので、空の旅とグルメをとことん楽しみたい人に最適のカードといっていいだろう。また、高級ホテルの優待も充実しているのでお金をかけた旅行を好む人にもおすすめだ。

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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