歯磨きで健康を取り戻せ!
今回の研究により、歯周病菌が直接的に糖尿病の原因となることと、筋肉を脂肪化させ体に炎症を起こし、腸内細菌の多様性を奪うことが示されました。
また他の実験では、歯周病菌が肝臓の脂肪化を引き起こすことも示されています。
地球上には様々な菌が存在しますが、人間の体にここまで害になるものは非常にまれです。
人間の口の中になぜこのような凶悪な菌が住みつけるのかは謎ですが、弁明すべき点がないわけではありません。
というのも、歯周病菌(Pg)が害を顕在化させるようになったのは、飽食の時代が来るようになった後だからです。
食料確保が命がけだった原始の時代では、多少の糖尿病リスクは問題にはなりません。
また体に炎症を引き起こす効果も、寄生虫や病原菌と常に隣り合わせだった時代では有用だったかもしれません。
とはいえ、それはそれ。
現代に生きる私たちにとって、歯周病菌が健康を損なわせる存在なのは確かなようです。
もしテレワークを境に血糖値や身体の具合が悪化してきているなら、歯磨きをより念入りにするといいでしょう。
人によっては、運動よりも効果があるかもしれません。
参考文献
FASEB
提供元・ナゾロジー
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