尾崎:スティーブ・ジョブズさんの言葉もそうですが、私はガンディーの「今日死ぬと思って生きなさい、でも永遠に生きられると思って学びなさい」という言葉も大切にしています。命がいつなくなるかは分かりませんが、いつまでも続くかもしれないと思って学び続けたいのです。

「やりたくない仕事をしている自分」に悩むかもしれませんが、「やりたくなくても、やるべきこと」はあるはずです。もちろん、やりたくもなく、やるべきでもないことなら、やる必要はありません。重要なのは、その仕事が自分の人生の目的・目標達成に繋がっているかどうか。たとえやりたくなくても、それをやり抜くことで目的を成し遂げられるのであれば、それは手放してはいけないことだと思います。

おそらくスティーブ・ジョブズさん自身も、やりたいことだけをやっていたわけではないでしょう。結果的に大きなことを成し遂げたことで、「やるべきこと」が「やりたいこと」になっていったのではないでしょうか。

玉村:最後に、働くことに悩んでいる方へメッセージをお願いします。

尾崎:自分の人生を、自分が経営している経営者だと置き換えて、「株式会社自分」の経営理念を掲げてみてはどうでしょうか。それが自分自身の人生観となり、価値観や選択基準になるはずです。

これを考えていただく上で、私がよくお話していたのは、「自分の人生最後の日に周りの皆さんが建ててくれる墓碑銘に『○○な男、○○な女 ここに眠る』と書かれるとしたら、この○○に何と書かれたいですか?」ということです。ちなみに私は「希望を与え続けてきた男、ここに眠る」と書かれたい。この仕事を通じて社会や企業、そこにお勤めの皆さんに希望を与え続けられるよう仕事に励んでいこうと思っています。