そのリースバックの対象資産を自宅とする。つまり、自宅を売却して現金化し、その売却金を一括で受け取ります。

その後、売却した家を賃貸借契約を結んで借り、家賃を支払うことで住み続けることができるのです。

要するに自宅を担保にして生活費の融資を受けるということ。これはリバースモーゲージと同じです。

しかし、その際に、リースバックでは、既に自宅はリース会社に売却済みであり、その所有権はリース会社にあることが、リバースモーゲージとの大きな違いです。

リースバックのメリット

1. 資金使途の制限がない

リバースモーゲージでは、老後の生活資金、リフォーム、住宅ローンの借り換えなど、目的が限定される場合があります。

それに対して、リースバックでは、自宅の売却代金は自己資金となるため、原則として資金使途に制限はありません。

2. 年齢制限がほぼない

リバースモーゲージは、高齢者向けの商品であり、一般的に50歳、60歳、または65歳以上といった年齢制限があります。

リースバックは、成人であれば利用可能であり、年齢制限がない場合がほとんどです。

3. 対象物件の範囲が広い

リバースモーゲージは、土地の評価が重視されるため、一般的には一戸建てが対象となることが多いです。

マンションは対象外となるか、条件が厳しくなる傾向にあります。

地域も首都圏や主要都市に限定されることが多いです。

それに対して、リースバックでは、戸建て・マンションともに可能な場合が多く、地域や物件の条件は事業者によって異なります。

4. 推定相続人の同意と保証人が不要

リバースモーゲージは、契約者が亡くなった後に自宅売却が前提となるため、推定相続人(子どもなど)全員の同意を必要とする金融機関が多いです。

それに対して、リースバックは、自宅の売却という形のため、相続人の同意は不要です。

また、リバースモーゲージでは、金融機関によっては保証人が必要となる場合があります。