役割には主に3種類があり、「支配的な役割(Dom:ドミナント)」が好きな人が約25%、「服従的な役割(Sub:サブミッシブ)」が好きな人が約46%、どちらの役割も状況に応じて切り替えることを好む「スイッチ派」が約29%という割合でした。
次に研究者たちは「愛着スタイル」という人間関係のクセに注目しました。
愛着スタイルとは、人が幼少期の経験を元に形成され、大人になってからも人間関係に影響を与えるもので、成人では「不安」と「回避」の2つの尺度で連続的に測られることが一般的です。
例えば、他人に見捨てられることへの不安が強い「愛着不安傾向」や、他人に頼ったり甘えたりするのを避けがちな「愛着回避傾向」などがあり、これらが低い人は逆に安定した愛着スタイル(人を信頼し親密な関係を築きやすい傾向)を持つとされます。
すると、はっきりとした違いが見えてきました。
BDSMに関心があるグループの人たちは、関心がないグループの人たちよりも「愛着の不安」も「愛着の回避」も低かったのです。
つまり、BDSMに興味がある人々は、一般の人々よりも、他人との関係に対して安心感を持ちやすく、不安や警戒心が少ないという結果になりました。
分かりやすく言うと、BDSMを好む人は、人に対して比較的心を開きやすく、信頼関係を築くことが苦手ではないという傾向がある、ということです。
同様の結果は過去に行われた研究でも得られており、BDSM実践者たちの心理的安定性の高さが報告されています。
今回の結果は既存の研究結果をさらに補完する形になり、BDSMについてのネガティブな偏見が実情と合わないことを示しています。
性科学研究により「SMを実践する人」は一般人より心理的に健全だと判明
さらに研究チームは、BDSMへの興味の「空想」と「実践」が、それぞれどのように愛着スタイルと関係しているのかをより詳しく調べました。