たとえば、BDSM的な空想(こうした刺激的な行為を想像すること)自体は、約65~69%の人が、一度はしたことがあると報告しています。
この結果が正しければ、BDSMは人類の過半を大きく超えたかなりメジャーな嗜好と言えます。
一方で、その行動を経験したことがある人は、それよりずっと少なく、2~17%程度、一部の調査では8~12%程度と報告されているのです。
つまり、多くの人は空想の段階にとどまり、実際に行動に移す人は非常に限られていることになります。
ちょうど観覧車に乗ってみたいと多くの人が思うけれど、実際に乗る人はそれほど多くないのと似ています。
実際に乗るとなると、待ち時間や安全の確認、何より一緒に乗る相手への信頼など、乗る前にクリアしなければいけない条件が多いのです。
こうした現状をふまえ、ベルギーのアントワープ大学(UAntwerp)の研究チームは、BDSMへの空想を実際に行動に移せる人と、空想にとどまる人とでは何が違うかを調べることになりました。
夢(SM)を実現させる人たちには、どんな秘密があったのでしょうか?
夢を夢で終わらせない力はどこからくるのか?

夢(SM)を実現させる人たちには、どんな秘密があったのか?
謎を解明するため研究者たちはBDSMに興味を持っている成人263人と、まったく興味のない成人300人の、合計563人を対象にオンラインでアンケート調査を行いました。
調査では最初に、それぞれの人がBDSMについてどのくらい関心を持ち、どれくらい実際に体験しているのかを尋ねました。
具体的には、BDSM的な行為や状況を頭の中で想像する「空想(ファンタジー)」の頻度と、実際にパートナーと行った「実践(実際の経験)」の頻度について、それぞれ細かく質問しました。
またBDSMに関心があるグループの人には、自分がどのような役割を主に好むのかも報告してもらいました。