ミアーズは巻頭で、日本が第一次大戦では米国の同盟国だったことに触れ、一つの国がいきなり「友人」から「敵」に代わった理由が判れば、私たち自身の考えと政策が他国の人々に向けられるとき、それがどのように見えるか知ることができるとし、この本「Mirror for Americans:Japan(アメリカの鏡:日本)」の意図はその探求を始めることにある、と記している。
多くの日本人が「慰霊の8月」に読むべき、多くのことを考えさせてくれる一冊ではなかろうか。読書家を自認する石破氏が既に読んでいるとすれば、その「見解」を余り心配しなくても良いかも知れぬ。