次の流しでは、400gのジグを投下しました。前の流しで、潮にラインが少し取られる感覚があったため、重めに変更しました。ボトムタッチがはっきりとわかるようになり、よりタイトにベタ底を攻められます。

誘い上げたジグがフォールする瞬間に「ゴツ」と触ってきましたが、ヒットには至らず。その後のワンピッチでも違和感があるものの、やはりヒットせず。ジグに何かが付いているのかもしれません。

53cmアラが浮上!

クラッチを切ってフォールするジグに神経を集中させていると、着底寸前にフワッと止まり、バシュッとひったくられました。これはムツではないと感じ、フッキングするとドンと重量感が乗り、ドラグが滑ります。

アラであれば根に張り付くようなことはないと考え、そのまま止まるのを待って浮かせにかかりますが、ゴツゴツとした抵抗でボトムまで潜られてしまいます。「これはアラだ」と確信して、船長に「いいの来ましたよ~」と報告。

PE1.5号、リーダー5号に細軸フックという組み合わせなので、無理はできません。慎重に浮かせてくる途中でも何度も抵抗され、ドラグが滑ります。残り50mの時点で、「アラならそろそろエアが入って浮く水深のはずだが、ラインが斜めにならない……」と不安がよぎります。

むしろ激しく抵抗しており、「メダイかもしれない」と思っていたところ、濁った海に浮かび上がったのは、53cmのアラでした。もう少し大きいかと期待していましたが、ちょうど食べごろのサイズでうれしい釣果です。

那智勝浦のリレー船で高級美味魚乱舞!【和歌山】ジギングでアラに天秤五目でウメイロ手中キャッチした53cmのアラ(提供:TSURINEWSライター・田中こうじ)

痛恨のブレイク

次の流しでもムツをキャッチして喜んでいたのですが、その次にかかった魚は一枚上手でした。フッキングした瞬間にギュルっと引かれ、ドラグが滑る間もなくブレイク。5号があっけなく飛んだため、ジグを丸飲みされていた可能性があります。悔しい結果となりましたが、仕方ありません。