ここまで、いわゆる「飲みニケーション」が会社にもたらす影響について、識学の観点から考察してきました。

「飲みニケーション」は親睦を深める一方で、お酒や業務外の要素が無意識レベルで部下の思考に影響を与え、結果として成果を妨げるリスクをはらみます。

会社とは「成果を上げ、糧を得る」ための場。そのためには、社員一人ひとりが自身の役割に集中し、役割で仕事をすることが何より重要です。この「役割集中」の環境を整えるのは、リーダーの責務です。リーダーは役割に加え、評価基準も明確に提示し、部下が迷わず業務に打ち込めるようにすべきです。

そして、部下自身も、設定された役割や評価基準を正しく認識し、結果に基づいて上司と対話することが、成果を出す上で不可欠です。安易な「飲みニケーション」に頼るのではなく、「役割に集中できる環境」の構築こそが、真に成果を最大化する組織の基盤なのです。あなたの組織は、今、この基盤が整っていますか?