また、場の空気を作る為にいろんな催し物が繰り広げられます。例えば、催し物の例として「カラオケ」や「一発芸」などを挙げられます。そのような催し物を通じて上司が部下より苦手な分野で露呈した姿や、逆に部下が上司より突出した能力を見せる場にもなりえます。こうした普段の業務とは異なる場面での『得意不得意』が、その後の組織運営において思わぬ影響を及ぼすことがあります。どのように邪魔をするかを普段の仕事のシーンで考えていきたいと思います。

一生懸命仕事をしていれば、成功もあれば失敗もあると思います。わざと仕事で失敗する人間はいないはずです。本来であれば、自分の失敗に目を向け、次は失敗しないように行動を改善すればいいですし、そのために上司は部下のできていないところを指摘・指導すると思います。この上司からの指摘・指導を受けた際に飲み会での上司のマイナス情報があると、部下の良くない思考を発生させてしまう恐れがあります。

「俺よりもお酒が弱いくせに・・・・」 「俺の方が●●は得意だけどね・・・・」

無意識のうちにこのような個人的な感情が思考に割り込んでしまうと、素直に上司からの言葉を受け取れなくなってしまうリスクが発生してしまうのです。自分の役割以外のところに集中が行ってしまっている状態と言えるので、部下のパフォーマンスはなかなか上がらず、成果を上げることにつながらなくなってしまう可能性が出てしまいます。

怖いのは、これが人の無意識下で起きる可能性があるということです。部下は一生懸命やっているのに成果が出にくい意識状態になってしまうのです。結果、糧を得るべきコミュニティで糧を得ることができず、その組織や上司に疑問を持ったりしてしまうことにまでつながりかねない状態になります。

それぞれが役割に集中できる環境にするためには

ここまでご説明した通り、飲み会に参加することが成果に必ず直結するかと言われると、100%そうだとは言い切れない状態です。しかし、人と人が集まって会社というコミュニティを構成している事を考えると、軽視することはできません。ここで改めて、人が行動に移る時にどのような意識構造で行動に移るかという事から考え、解決策を模索していきたいと思います。