通貨の価値は、発行主体である国の経済力や信用によって支えられています。

成長する国の通貨は強くなり、衰退する国の通貨は弱くなっていきます。

日本が人口減少を止められず、経済成長のエンジンを失っていくのであれば、円が持つ“通貨としての力”もまた、確実に目減りしていきます。

つまり、「人口減少=国の衰退=通貨の弱体化」なのです。

これは静かな現象ではありますが、確実に進んでいます。

そして私たちは、そんな国の通貨を「全力で信じている」という現実に、そろそろ目を向けなければなりません。

クソニートくん
クソニートくん

だとしても… 経済成長するための政策を打ったり仕組みを整えれば まだチャンスがあるんじゃ…

Murasaki
Murasaki

断言するが、それも不可能だ。

さらに、少子高齢化が加速すると言うことは、これらの問題を解決することが不可能であることを意味します。

ここからは、問題解決の試みという観点でも失敗することを見ていきましょう。

シルバー民主主義で現役世代の意見は無視される

あなたがどれだけ必死に働いても、どれだけ税金や社会保険料を納めても、どれだけ正しい意見を言っても… 政治はあなたの声を簡単に無視します。 なぜなら、日本は「シルバー民主主義」だからです。

シルバー民主主義とは、高齢者が有権者の多数を占め、その票を意識した政治が行われる状況のことです。

日本ではすでに、有権者の半分以上が50歳以上。

つまり、選挙で勝ちたい政治家は、若い世代の声よりも、高齢者の票を優先せざるを得ません。