これを読んだときには、「不治の理論病患者」を自嘲したパーソンズでさえも「健全な経験主義」を強調するのかという思いに駆られた。
社会学の基本概念
入門レベルの社会学概念としては、
個人:社会経済的変数による属性、ジェンダー、世代、健康 秩序(order):進歩の条件としての秩序、秩序の目的としての進歩 自由(liberty):自由時間のこと。ただし自由からの逃走もある 変化(change):万物流転。しかし、実際には方向性をもつ進歩(progress)、前進(advance)、成長(growth)、発展(development)、退歩(retrogression)、停滞(stagnation)、解体(disorganization)、衰退(decline)など コミュニティ(community):地域共存・共生社会 大都市と限界集落で異なる 階層(stratification):資源配分の多寡による継承された地位、財産、名声、権威。本人一代で獲得した地位、財産、名声、権威 地位(status):社会システムの要件、役割(固定、循環、流動)と整合する 権力(power)と権威(authority):優越した意志力が権力の原点 聖なるもの(sacred):俗(secular)への転換 量から質、非日常から日常 疎外(alienation):絶望感、無力感、無意味感、無規範感、自己疎隔感、アノミー指標 葛藤(conflict):意見、感覚、利害の相違の認識 簡単には協働できない
などがある。
これらを繰り返し学習すると、観察された社会的事実をこれらの諸概念に変換することができるようになる。それを行わないと、社会学的分析に進まず、せっかくの対象分析は普遍性を失い、社会学以前の単なるマスコミ記事になってしまう危険性が増大する。
論じられているのはどの時代の対象か
また、論じられているのはどの時代の対象かが正確に把握できなければ、深い関連をもつ人口データ、政治データ、経済データ、教育データなどが使いにくい。