もしかすると私たち人間の脳にも、「怖気づきを抑えて積極性を高める」ための回路が同じように存在し、そのバランスが乱れることで社会的不安やうつ病、自閉症スペクトラム障害などの問題が起きている可能性があります。
このように考えると、今回の研究は人間の精神疾患の治療法を開発するための、重要なヒントとなるかもしれません。
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元論文
Molecular and neural control of social hierarchy by a forebrain-thalamocortical circuit
https://doi.org/10.1016/j.cell.2025.07.024
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部