一方、攻撃的サッカーで2位に付けるのがFC大阪だ。得点数35はリーグ2位タイ、得失点差では八戸を上回る+19を記録している。特にホーム戦に強く、花園ラグビー場では未だ負けなし(9勝3引き分け)。その攻撃力は他チームにとって大きな脅威だ。
これら2クラブは、異なるアプローチで自分たちのストロングポイントを理解し、それを最大限に生かした戦術を貫いている。3位の栃木シティも勝点44でFC大阪と並ぶが、得失点差でわずかに及ばず。4位の鹿児島ユナイテッドが勝ち点38であることから、残り16試合、この4チームが中心となってJ2自動昇格を争う展開になることが予想される。

プレーオフ圏争い:3位から11位までが混戦
昇格プレーオフ進出圏となる3位から6位を巡る争いは、自動昇格争い以上に混沌としている。現在3位の栃木シティ、4位の鹿児島ユナイテッド、5位のテゲバジャーロ宮崎、6位の奈良クラブが、現時点でプレーオフ圏内だが、勝ち点差は非常に小さく、1つでも星を落とせば順位が大きく変動する。
残り試合が16試合あることから、現在2桁順位にいるチームにもまだまだチャンスが残されている。特に注目すべきは、7位以下の追い上げだ。7位のギラヴァンツ北九州から11位のSC相模原までは、わずか6ポイント差の中に5チームがひしめいている。
北九州はここまで10勝を挙げるも、3引き分けと9敗を喫しており、得失点差も+2と戦いぶりが安定しない点が課題だ。逆に、相模原(6勝9引き分け7敗)は引き分け数が多く、勝利に繋がらない試合が目立つ。しかし天皇杯では8強に進出した底力があり、負け試合を引き分けに、引き分けを勝利に持っていくことが出来れば、一気にプレーオフ圏内に浮上するポテンシャルを秘めている。
この混戦を制するためには、今後の対戦相手やチームの調子が鍵となるだろう。上位チーム同士の直接対決“6ポイントマッチ”で勝ち点を奪い、下位チームとの試合で取りこぼさないことが、プレーオフ進出への絶対条件となる。
