「変数」とは、目標達成のために「何に注力すれば結果が変わるか」を見極めるうえで鍵となる要素です。
例えば、契約獲得が目標に設定されている場合、アフターフォローの改善で成果が向上すれば、それが「変数」の一つです。
他責の思考を持つ人には、業務プロセスを細分化して「なぜそうなったのか」を繰り返し問い、結果に直結した行動(変数)を見つけ出すようにうながしましょう。
識学では、常に自身を客観視し、成果につながる「真の変数」を見つけ出す重要性を強調しています。
自責の思考を醸成させて目標達成に近づこう
「他責」の蔓延は、個人の成長を阻害し、組織のパフォーマンスを低下させ、目標達成を著しく困難にします。
個人の意識変革に期待するのではなく、「結果責任」の原則に基づいた明確なルールと仕組みを組織に導入し、徹底的に運用することによってのみ、他責思考の排除が可能になります。
業務に取り組む前段階での言い訳の完全な排除、客観的な事実と結果に基づく評価制度の確立、そして感情論を排した行動管理の徹底などを通じて、部下が自身の行動とその結果に責任を持たざるを得ない環境を構築することが求められます。
これにより、部下一人ひとりが与えられた役割と責任を自覚し、目標達成に向けた具体的な行動を継続的に実践するようになり、組織全体の成果向上へと繋がるのです。