ボトムの質については、捨て石や基礎となるブロック、テトラがあるとロックフィッシュの住み家となり好ポイントだが、根掛かりには注意が必要。岸壁の形状が中空やパイルなど支柱で支えるタイプは格好のポイントになる。

フラットな形状でも、堤防の繋ぎ目のスリット周辺、ボトムの障害物周り、岸壁にあるちょっとした変化もポイントになる。

【岸壁ワインド釣法】で狙うロックフィッシュゲーム徹底解説 実釣ではクエも登場!堤防の繋ぎ目は真上から沿うように攻める(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

岸壁ワインドの釣り方

先述したように、足元の際狙いの釣りだ。基本は岸際にルアーを投入し、フォール中のアタリに備えながら落としていき、ボトムに着いたらシャクってダートアクションで誘う。ボトムステイやポーズを入れながら10回ほどアクションして反応がなければ回収する。

回収時の注意点として、ルアーの特性上、真上には来ないため、ルアーの位置をコントロールしながら回収してくることが根掛かりを防ぐコツだ。回収したら1mほど移動し、再度投入を繰り返して探っていく。慣れたら2~5mほどピッチングで岸沿いに投げるのも有効で、フォール姿勢が変わり、カーブフォールになる。

裏技として、ワームからフックを出す位置を左右にずらすと、スパイラルフォールで誘うことができる。潮の流れがある時は、真下に落とすより潮下へ投げる方がルアーの姿勢がとりやすい。

中層狙いも

基本的にはボトム狙いだが、対象魚や釣り場によっては中層も狙っていく。堤防のスリット(繋ぎ目)の狙い方は、真下に落とし、スリットに沿ってフォールするようコントロールし、途中中層でも誘いを入れてスリットに潜む魚にアピールする。中空の岸壁やパイル(支柱)周りも同様の攻めが有効だ。

足元に集中

この釣りでは、ルアーの特性上、沖のブレイク狙いは根掛かりのリスクが高いため避けている。根掛かりは釣りのペースが乱れるため、足元狙いに集中した方が釣果は上がると感じている。