『江藤淳と加藤典洋』は、タイトルのとおり2種混合のワクチンだけど、それぞれが批評家として参照した(太宰ほかの)作品からも、オーガニックな成分をずいぶん取り込んだ。ぜひ多くの人が、「いましか見えない」時代からの出口を、見つけるヒントになれば嬉しい。

参考記事:

「見えない原爆投下」がいま、80年後の世界を揺るがしている。|與那覇潤の論説Bistro
昨日発売の『潮』9月号で、原武史先生と対談した。病気の前には原さんの団地論をめぐり『史論の復権』で、後には松本清張をテーマにゲンロンカフェで共演して以来、3度目の対話になる。 今回はともに5月に出た、私の『江藤淳と加藤典洋』と原さんの『日本政治思想史』の内容を交錯させながら、いま、江藤と加藤から戦後史をふり返る意味...
「推し文化」が変えた政治とメディアのリテラシー|Yonaha Jun
12月25日発売の『正論』2025年2月号に、「斎藤知事再選と「推し選挙」 その必然と危険」を寄稿しています。以下のnoteが好評で、ぜひ年内に出しておきたいと急遽お声がけいただきました。御礼申します。 「推し」の文化ってホントは、民主主義と相性悪いよね、とは、一見すると『正論』と真逆の朝日新聞で2021年の夏、延...

(ヘッダーは、手塚治虫『アドルフに告ぐ』の電子版1巻より。こちらの記事以来の登場ですね)

編集部より:この記事は與那覇潤氏のnote 2025年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は與那覇潤氏のnoteをご覧ください。