・やり方: 壁に片手を当て、体を反対側へゆっくりとひねります。胸から肩にかけて伸びる感覚に集中し、20秒キープ。左右で行います。

・ポイント:壁に当てた手の位置を少し上下にずらすと、伸びる位置も変わってきます。心地よく伸びる位置を探しながらゆっくりとストレッチしていきましょう。

デスクワーク環境で見直すべき3つのポイント

体のケアも重要ですが、デスク環境も一緒に整えることも重要です。PC環境で見直すべき3つのポイントもお伝えします。

(1)画面の高さを「目線の正面」に

PCをそのまま使っている人は多いですが、画面の高さの調整は特に重要なポイントです。厚めの本やノートPCスタンドで高さを調節し、画面が目線と同じくらいの高さになるようにしましょう。

現在ではノートPCでも高さを調整できる便利グッズや、外付けのディスプレイも充実してきています。このようなアイテムも駆使しながら自分にあった高さで作業することが大切です。

(2)外付けキーボード・マウスを使う

机と椅子の高さが合わず、相対的に手の位置が高くなってしまうと、肩がすくみ、首や背中の緊張を招いてしまいます。椅子や机の高さの調整が難しい場合は、外付けキーボードやマウスを使い、肘の高さと同程度の位置で操作できるようにするのがおすすめです。

(3)椅子とクッションで骨盤を立てる

作業に夢中になるうちに、骨盤が後ろに倒れ背中が丸まってしまう人は意外と多いです。そんな時は、椅子の背もたれとの間にクッションを挟むだけでも姿勢は大きく変わります。

腰の自然なカーブ(前弯)をサポートすることで、骨盤が立ち、自然と背筋が伸び、首の位置も改善されます。

このように、たとえ作業時間を減らせなくても、環境を整えることで「不調になりにくい姿勢」に近づけることは十分可能です。

おわりに

忙しい現代では、つい自分の体のケアを後回しにしてしまいがちです。長時間のデジタルデバイスの使用は避けられない現実ですが、その中でも体を守る方法はあります。