さてガンガン釣れてくる良型アジの合間に、エサにぴったりな10cmほどの豆アジも交じってきた。そこでその豆アジはクーラーに入れずに生かしておき、別でカセの左端から泳がせ釣りのサオを出す。有岡渡船では、泳がせでヒラメなどの実績もあり、1本こういった泳がせのサオを出しておくと、ボーナスヒットに恵まれるかもしれないのだ。

「夏休みにおすすめ!」的矢湾のカセ五目釣りで11魚種&100匹超えの大漁を達成【三重】カサゴも顔見せ(提供:週刊つりニュース中部版 丸山敬太)

だが結果からいうと、こちらは空振り。一度だけ怪しいアタリがあったが、食い込まなかった。上げてみるとアジが何者かにガジガジにかじられていたが……。

この泳がせ釣りでは、定期的に上げてエサが元気なことを確かめることが大事。エサが死ぬと本命のアタリが出にくくなる上に、死にエサにはエイが掛かってくることが多い。エイはタックルごと引きずり込んでいくので、必ず尻手ロープは付けるようにしよう。

カキ棚の際でマダカ強襲

さて昼を過ぎてもコノシロ、サバ交じりでアジは絶好調。好調に数を重ねていく。ふと掛かったアジを抜き上げてようと、水面直下で一瞬仕掛けを止めた瞬間、白っぽい大型魚が掛かったアジに襲いかかった。

ギラリとヒラを打ったのはマダカ。スズキの若魚だ。一瞬でサビキのハリは切れてしまったが、コレは狙ったら釣れるかも……と、急きょ完全フカセの仕掛けを作る。PEラインラインの先に4号1ヒロの先イトを付け伊勢尼12号を結ぶだけ。これに生きアジを付け、マダカが出てきたとおぼしき周辺に、そっと送り込んでいく。

「夏休みにおすすめ!」的矢湾のカセ五目釣りで11魚種&100匹超えの大漁を達成【三重】コノシロも乱入(提供:週刊つりニュース中部版 丸山敬太)

するとアジの姿が見えなくなったと思ったら、ラインがピンッと張る。そっと聞くと、明らかに食っている。先ほどのマダカに間違いない。あまり待つとカキ棚にラインを巻かれそうなので、ここで思い切ってアワセを入れる。

だがコレが失敗。一瞬重みが乗ったものの、スカッと空振り。ハリだけが戻ってきてしまった。その後もしつこく狙ったが、このワンチャンだけだった。

なんと11目釣り達成