すると仕掛け回収時、残り3mほどのタナで勢いよくサオ先が震えた。上げるとやはりアジ。あ~~なるほど、上にいたのね……。コレで分かったとばかりに、再度アミ姫を詰めて落とし直し水面下3m付近で仕掛けを止めると、まきエサを振り出す間もなくブルブルッとアタリ。次々にアジが上がってくる。しかもこのアジ、20cm前後と型が良い上に体高がすごい。体表が黄色く輝き、脂の乗りの良さがうかがえる。

タナは全て水面下3~4m。底まで落とすと、ほぼアタリがなくなる。浅ダナなので手返しが良く、一気に数が伸びる。アジ=底付近という固定観念があったが、イカダやカセは堤防よりも水深が深い。アタリがなければ中層、表層とさまざまなタナを探ることも大事なのだ。
魚種多彩!に好ヒット
途中で交じってきたのが20cmほどのサバ。サバはアジのタナより少し上にいるようで、ほとんど表層付近といってもいいほど。さらに昼を過ぎると、コノシロまで乱入。20cmほどだが、アジとのダブルもあった。さらに1匹だけだがマイワシも交じり、クーラーはみるみるうちににぎやかに。

途中1本置きザオで、胴つき3本バリ仕掛けを底に落としていたが、これに食ってきたのはキュウセンやカサゴ。

途中サオが持っていかれそうなアタリがあり、慌てて手に取るとギュンギュンと暴力的な引き。何が掛かった?と慎重に巻いてくると、秋にかけて増えてくるアイゴ。ヒレに毒があるので、慎重にアイゴバサミでつかんでハリを外す。

イカダやカセでは、アイゴの他にハオコゼやゴンズイなどの毒魚も多く掛かってくる。見たことがない魚は決して素手では触らず、フィッシュグリップやアイゴバサミなどでしっかり固定して、プライヤーでハリを外すようにしよう。