(出所:Street Insights)

自発的離職者数は前月比4.1万人減の78.4万人と、減少に転じた。企業の採用意欲の低下を受け、転職を望む人々が減少したと考えられよう。自発的離職者数に占める失業者の割合は前月11.8%→10.7%へ低下した。

チャート:自発的離職者数、減少に反転

(出所:Street Insights)

失業率が上昇した一方で、失職者数(一時的な解雇ではなく再編やM&Aなど会社都合での解雇者、派遣など契約が終了した労働者)は、前月比3.2万人増の247万人と小幅増にとどまり、2カ月連続で250万人を割り込んだ。失職者数の割合は前月の34.9%→33.5%へ低下も、失業者のシェアで1位を維持した。失職者のうち、完全解雇者が労働人口に占める割合は前月の1.11%と、2021年11月以来の高水準を維持した前月の1.12%と概ね変わらず。レイオフ(一時解雇)は前月比8.0万人増の94万人と1年ぶりの100万人乗せに迫った。失業者に占めるレイオフの割合は前月の12.3%→12.8%と10カ月ぶりの高水準だった。 7月に失業率を押し上げたのは労働市場への新規参入者で、同27.5万人増の98.5万人と、2017年4月以来の水準へ増加した。結果、失業者に占める割合は前月の10.2%→13.4%と1988年4月以来の水準へ急伸した。再参入者は前月比14.3万人減の214.5万人と、2021年8月以来の高水準だった前月から減少。再参入者が占める失業者の割合は前月の30.8%→29.6%へ低下した。

チャート:失業者の割合は失職者が引き続きトップながら、7月は新規参入者が1988年4月以来の水準へ急伸

(出所:Street Insights)

チャート:失職者は2カ月連続で250万人割れ

(出所:Street Insights)

チャート:労働人口に占める完全解雇者の割合、2021年11月以来の高水準近くを維持