樹形図が行き着く先は、「いかに互いが神の前には無力であることを共通認識し、自分だけが正しいという思いを持たず、弱い人のために働き、祈ることができるか。それをできるだけ共有したいと思っています」で、これがインタビューの核心部分なのが分かる。
インタビューは、このように石破にとっての政治と信仰の関係を具体的に語る内容だった。つまり、石破政治は福音政治だったといえる。
そして、それぞれの話題の中で「語」は、次の図のように結びついて使われていた。

共起ネットワーク
(以上が石破のクリスチャン政治家として抱負を語ったインタビューの解析結果だが、発言の量が少ないため、「。」句点で区切られる文を集計単位にした統計と、段落を集計単位にした統計で、それぞれ解析を行なった。この結果、文を集計単位にしたもののほうが、発言の実情にあった解析結果になったので、こちらを採用した)
石破の個人ブログから投稿「福音派など」を解析してみた。
「語」の類似度を検討してみたが、文を集計単位にしても、段落を集計単位にしても縦軸と横軸の意味が読み取れなかった。

多次元尺度法(文を集計単位にした)
これは予算委員会についての感想から、金融・経済問題についての意見へ、さらにイスラエルのガザ攻撃へと取り留めなく話題が変化している要領を得ない文章だからだ。
取り留めなく話題が変化している要領を得ないのはクラスター分析の結果にも表れている。

クラスター分析
そこでタイトルに書かれた「福音」と直接関係するイスラエルのガザ攻撃について書かれた段落以降のみを抽出して、再度解析処理を行なった。

多次元尺度法(文を集計単位にした)

多次元尺度法(軸を設定)
すると「パレスチナ自決と日米同盟の軸」と「政治と信仰の軸」があると分かった。ただし本文を流し読みするだけでは文意が分かりにくいのは、結論がない、なぜそのテーマが取り上げられるのか脈略に欠く語り口といった、いわゆる石破論法で終始するからだろう。