ただ、これだけでは、参政・日本保守・国民民主の協力を得られるかもしれないが、他党に流れた票を戻すには弱いので、次の踏み絵が必要になる。
2. 政治資金のクリーン化いかに過去の自民党にやましい使い方があろうとも、今後もパーティ券を続けたいなら完璧にクリーン化するしかない。できない理由はいくらでもつけられるが、やりきるしか自民党の信頼回復はない。
① 議員の収支を1円から原則として公表し、デジタル化し、毎年監査させる。
システム化ができないというような議員には、これからの世の中についてこれないのでやめてください、くらい言ってもいいだろう。ここは一丁目一番地である。
パーティ券については企業名の公表はマストであろう。株主に説明できないと思う企業は寄付しない、ということである。
② 当然、政治資金については非公表のものが必要であることも理解できるので、①の原則から外れた資金について、守秘義務のある第三者の監査によりその非犯罪性を担保することを法制化する。
具体的な担保の方法はいろいろ考えられるが、例えば、国会議員が守秘義務を負った公認会計士の監査を受けることを義務化し、監査を受けて会計士レベルの判断で贈賄ではないことを検証した上で、表に出したくない金額総額を国民に明示する、などはどうだろう…そのうえで、それに納得するかどうかは有権者に委ねることにするのである。
監査内容などを追加して、法制化する必要があるが、その際には、会計士の知り得た情報の公開条件(司法の場での秘密証言など)と秘匿義務違反の厳罰化も重要であろう。
3. 保守層を取り戻す施策①は要検討だが、②③は他党に流れた保守票を取り戻すには欠かせないだろう。
① 男系天皇 ここは党内でも意見が分かれるからこそ明確にしたい。これには難色を示す人も多いと思うので悩ましいが、これがなければ高市さんらしくない気もする。
でも、これを踏み絵にするのは難しいかもしれない。残念ながら、これについては踏み絵ではなく一般の主張にしたほうがいいかもしれない。