2024.11.20(強調を変更)
はい的中!(笑)。これがホンモノですよ。結果が出てからそれっぽいデータをかき集め、論壇誌で「センモンカの私には、驚きはありませんでした」とかドヤり始める後出し屋とは、違うのです。
社会が狂ってしまったと感じ、その前提となる価値観自体が憎いといった憤懣を吸い上げて、(おおむね右寄りの)新興政党が台頭する現象は、近年のヨーロッパでおなじみである。ドイツのAfDになぞらえて呼べば、さしずめ参政党はAfJ(日本のための選択肢)だろう、賛否は別にして。
ちなみにAfDも、コロナ禍でのロックダウンには批判的だった。議会で追及する口調も、
AfDのガウランド氏は政府のやり方を、「戦時中のプロパガンダ」と攻撃。政府が行う「毎日の『新規感染者数』の発表は、『爆撃速報』さながらで、国民を恐怖に陥れる」と。
さらに、政府が国会の頭越しに重要な決定を下していることを指し、メルケル首相に向かって、「我が国の主権は国民にあることを思い出していただきたい。それは、つまり、ここ、国民の代表者の集う国会です」と言った。
川口マーン惠美氏(2020.11.6)
な感じで、今回の選挙の参政党に似ていた。
「ロシアの工作」説をはじめ、選挙戦では火がついたように口汚く参政党に罵声を浴びせる識者を、左右問わず目にしたが、なにをしたいのかまったく不明だった。君らはなにが目的なの?
参政党の思想が危険で、政権に入れたくないというなら、ドイツのようにファイアーウォール(連立しないという合意)を築くよう、他の政党に働きかければいいだけだ。議会第二党にまで達したAfDに比べれば、躍進と言っても十数議席の参政党に、ヒステリックになる理由はない。