辻田監督就任後、いきなりリーグ戦と天皇杯2回戦で3連敗を喫したが、その後持ち直し、7月19日までのリーグ戦7試合で2勝2分け3敗(勝率29%)。第17節から第20節まで続いた負けなし記録は7月19日の第21節ヴァンラーレ八戸戦(金沢ゴーゴーカレースタジアム/0-1)で止まってしまったが、解任ブーストの効果が見られており、昇格プレーオフも伺っている。


石丸清隆監督 写真:Getty Images

FC岐阜【ブースト度:★☆☆☆☆】

未だわずか4勝で最下位に沈むFC岐阜は、7月2日に大島康明監督を解任し、7月4日に石丸清隆氏を新監督に任命した。接戦を落とす試合が目立ち、JFL降格の危機にある。

石丸監督就任初戦のヴァンラーレ八戸戦(7月12日プライフーズスタジアム)では1-5の大敗を喫し、最下位を脱せていないことで前途多難と言わざるを得ない。しかし、愛媛FC(2013-2014、2022-2025)、京都サンガ(2015-2016)、モンテディオ山形(2020-2021)と、豊富な指導者経験を持つ石丸監督の手腕が発揮できるのはこれからだろう。


奈良クラブ 写真:Getty Images

奈良クラブ【ブースト度:★★★★☆】

奈良クラブの場合はやや事情が特殊だ。中田一三前監督がチーム練習の中で選手に頭突きするという不適切行為により6月12日に解任され、富山の監督を解任されたばかりの小田切道治氏を新監督に招聘した。

小田切監督が正式就任就任した6月14日以降、7月12日までの5試合で3勝1分け1敗(勝率60%)。チームの雰囲気改善のみならず、順位も昇格プレーオフ圏内の6位にまで引き上げた。中田前監督末期はリーグ戦と天皇杯2回戦で3連敗を喫していたことから、チームの空気が変わったことで成績に直結した例として、ブースト効果があったと見るべきだろう。


カマタマーレ讃岐 サポーター 写真:Getty Images

カマタマーレ讃岐【ブースト度:★★★★☆】