モンテディオ山形は、開幕3連敗とつまづいた。その後多少盛り返したものの、第16節から第19節までの4連敗が響き、6月16日に渡邉晋監督を解任。同月25日に、昨2024シーズンジュビロ磐田を指揮した横内昭展氏を新監督に招聘した。
横内監督就任後、7月14日までの3試合で1勝2敗(勝率約33%)だが、特に残留争いのライバルの愛媛を敵地で下した白星(7月6日3-1)は価値が高い。きっかけさえあれば波に乗り、解任ブーストの効果も表れて来るのではないだろうか。7月16日の天皇杯3回戦でJ1ガンバ大阪をPK戦の末に撃破し16強に進んだことが、チームに好影響を与えることを期待したい。

V・ファーレン長崎【ブースト度:★★★★★】
昨2024シーズン、J1昇格プレーオフで本命視されながらも敗退したV・ファーレン長崎。今季は自動昇格圏内を期待され、好スタートを切ったものの徐々に失速。プレーオフ圏外に順位を落としたことで監督交代に踏み切った6月16日に下平隆宏監督を解任し、7月1日にかつて監督を務め(2013-2018)代表取締役兼CROの座にいた高木琢也氏を後任監督として現場復帰させた。強力な攻撃陣に対し、失点の多さが解任の主因だった。
高木監督就任後、リーグ戦では1勝1分け(勝率50%)の負けなし(天皇杯3回戦では鹿島アントラーズを相手に1-2で敗退)。特に守備の立て直しは顕著で、J1昇格プレーオフ圏と同勝ち点(38)の8位にまで順位を上げ、ブースト効果が表れていると言えるだろう。

J3リーグの監督交代
ツエーゲン金沢【ブースト度:★★★★☆】
ツエーゲン金沢は、6月1日に伊藤彰監督を解任し、同時に強化部長を務めていた地元出身の辻田真輝氏を新監督に指名した。