ところがそれを妨害する者がいる。自分のまちがいを認めたくない、あのとき一緒にズッコケた政府やメディアを、今後も巻き添えにして「おいしい思いをし続けたい」という事情の持ち主だ。

そうした人が、学問的な手続きを踏まえず「現状が悪いわけじゃない。不満はぜんぶロシアの工作! 」と言い出しても、不思議はない。ニセモノのセンモンカに、学者の矜持はないからだ。

参政党がまともかはともかく、コロナ禍以来ずっと続く「ニセモノの時代」を終わらせるきっかけとして、俺たちは現状を信じないとする民意を可視化することには、意味がある。したがって、最大限の躍進が望ましい。

なによりそれを解説する役割は、ホンモノが担うべきだ。「同業者は庇いあおう」といった矮小なカルテルに基づき、ニセモノの事実誤認はおろか、陰謀論すら批判できない学者もまた、ニセモノである。落選する代議士と手を取りあって、速やかに退場させることが必要である。

編集部より:この記事は與那覇潤氏のnote 2025年7月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は與那覇潤氏のnoteをご覧ください。