「こんな基本的な部分で細かい事実誤認があるなんて、こいつらの言ってる事は全部信用ならん!」

ってなりかねない部分があるんですよね。

で、そういう風に思うのは彼らが「頑固者で無理解な石頭」だから・・・というのも一応あると思うけど、

日本はその「現場レベルの”ある分野”にいる人」が、その「ある分野」に関するめちゃくちゃ強い責任感を持ってるからこそ、「勝手な事をしてくれては困る」みたいに警戒してくるのだ

…という要素でもあるんですね。

それに、その「現場の頑固者」の意見を吸い上げられないと、日本ではどうしても「上滑り」の改革しかできなくて、そのうち押し合いへし合いになって頓挫しちゃったりするんですよね。

そういう時にどうすればいいのか?

それは、「現場側にいる、チームみらいと話せる人」をちゃんと大事にする姿勢を見せられるかどうか。

その「間を繋いでくれる存在」にメッセージを発し、大事にしますよという事で、「改革派vs抵抗勢力」みたいにしないでいられるかが大事。

そしてその時には、ある意味で「チームみらいに期待」してる人たちの中にいる、「日本の今なんか全部ぶっ壊してくれたら良いのに」的な期待感を多少は裏切る部分も必要になってくる。

7. 「現場の良心さん」を選び出し、繋がれるか?

藤田医科大学の宮川剛教授という研究者がおられて、Twitterで知り合ったのをキッカケに、こないだ研究室を訪問して、彼が提唱している大学改革プランについて話を聞いてきたんですけど、これがめっちゃ良かったんですよね。

彼の周辺が文科省に提案しているプランのプレゼン資料がこちらにあります。

なんというのか、こういう「現場の良心さん」が噛んでるプランは、単に「予算が足りません→増やしましょう」とか、「研究時間が取れません→秘書さんを雇いましょう」みたいな「コインの裏返し」的なものだけじゃない、重要な「構造的な齟齬」を解決するインサイトがあるんですね(そういう部分のブレイクスルーがないと、そもそも米国の大学と資金量が違いすぎるんで結局無理じゃん、みたいなことにしかならなくなってしまう)。