また、2024年10月のFIFA公式のインタビューでは「父の名前は重圧だが、僕には僕のスタイルがある」と語っているティモシー。あまりにも偉大な父のキャリアは超えるのは難しい目標だが、独自の道で自身のキャリアを切り開きつつあることを示している。アメリカ代表としての活躍も期待される中、彼の成長は注目に値するだろう。

ケフレン・テュラム(ユベントス)
伝説的サイドバックの父と全く異なるポジションで才能が開花
父:リリアン・テュラム
フランス代表MFケフレン・テュラムは、ユベントスに所属しクラブW杯で全4試合に出場。父リリアン・テュラムはフランス代表の伝説的右サイドバックだった。父は1998年のフランスW杯優勝メンバーとして知られるが、ケフレンは中盤での運動量が持ち味。クラブW杯ではユベントスのラウンド16進出に貢献し、攻守のバランサーとして存在感を示した。
父のサイドバックとしての偉業とは異なるポジションで輝くケフレンは、クラブW杯を機に欧州トップクラブでの地位を固めつつある。同じフランス代表で、クラブW杯に2試合出場した兄のインテルFWマルクス・テュラムの存在も刺激となっているだろう。彼がフランス代表の主力となる日も遠くないかもしれない。
装いを新たにしたクラブW杯は、上述の二世選手たちの才能が輝く舞台でもあった。彼らは偉大な父親の名声というプレッシャーを背負いつつ、自身の個性と実力で大会を彩った。それぞれが自身のスキルを発揮し父の名声を超える可能性を示している。今後、彼らが所属クラブや代表チームでどのようなキャリアを築くのか、注目が集まる。