アトレティコ・マドリードFWジュリアーノ・シメオネは、父で、アトレティコの監督でもあるディエゴ・シメオネの三男。父がセリエAラツィオ所属時代(1999-2003)にローマで生を受けた22歳だ。
父は3か国のべ8クラブを渡り歩き、アルゼンチン代表としても活躍した名選手だ。現役時代同様、感情むき出しでピッチサイドから選手を𠮟咤激励する情熱のみならず、戦術家としても知られ、選手として(1995/96)も、監督として(2013/14、2020/21)もアトレティコをラ・リーガ優勝に導いた。
ジュリアーノは攻撃的ウイングまたはフォワードとして赤丸急上昇中だ。アトレティコはクラブW杯グループリーグで2勝1敗ながら得失点差で敗退してしまったが、ジュリアーノは全3試合に先発出場(うち2試合はフル出場)し、チームに欠かせない存在であることを示した。
2025年7月の記者会見でジュリアーノは「父の指導は厳しいが、それが自分を成長させている」と語っている。この発言は、ピッチに入れば“父子鷹”など関係なく、厳しく指導することで成長を促していることを裏付けている。
ディエゴの戦術眼を受け継ぎつつ、伸び盛りのジュリアーノは、父の監督下でさらに飛躍するだろう。ただし、父の名声ゆえのプレッシャーは大きく、昨季のラ・リーガやクラブW杯での活躍は彼のキャリアのスタート地点に過ぎない。

フランシスコ・コンセイソン(ユベントス)
ユーベのエースナンバーを背負う期待大のウインガー
父:セルジオ・コンセイソン
古くは元イタリア代表MFアンジェロ・ディ・リービオ(元イタリア代表コーチ)、元フランス代表MFディディエ・デシャン(現フランス代表監督)、最近ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現アル・ナスル・サウジ)やイタリア代表FWフェデリコ・キエーザも着用したユベントスの背番号7を着けたポルトガル代表FWフランシスコ・コンセイソン。170センチと小柄だがそれも武器とし、抜群のアジリティーと加速性能で相手DFをすり抜けていくウイングプレイヤーだ。