父のセルジオ・コンセイソンは、昨2024/25シーズン途中からセリエAミランの監督を務めた元ポルトガル代表MFだ。父もテクニカルなウインガーだったが、フランシスコはさらにスピードとドリブルが際立っている。クラブW杯ラウンド16で、ユベントスはレアル・マドリードに0-1で敗退したが、フランシスコは全4試合中3試合に先発出場した。

2024年の欧州選手権(EURO)では初戦のチェコ代表戦で代表初得点を記録。2000年大会でハットトリックを達成した父に続く、欧州選手権での親子ゴールを達成した。22歳の若さだが、既にポルト(2020-2022、2023-2024)、アヤックス(2022-2024)でもプレーし、ユベントスが3か国目となる。父も様々な国のクラブを渡り歩いたが、その成功を超えるには、さらなるビッグマッチでの経験と結果が必要だろう。


ティモシー・ウェア 写真:Getty Images

ティモシー・ウェア(ユベントス)

「リベリアの怪人」ジュニアが語る自信と苦悩
(父:ジョージ・ウェア)

ユベントス所属のアメリカ代表FWティモシー・ウェア。父ジョージ・ウェアは、リベリアの伝説的ストライカーで、ミラン所属時の1995年にバロンドール(世界最優秀選手)を受賞した唯一のアフリカ人選手だ。引退後にはリベリア大統領も務めた。1996/97シーズン開幕戦のヴェローナ戦で、相手CKからボールを奪取し、敵陣から約90メートルをドリブルしゴールを決めたシーンは今でも語り草だ。

ティモシーは父の爆発力とは異なり、サイドでのチャンスメイクを得意としている。クラブW杯ではグループステージのアル・アイン戦1試合のみの出場にとどまったが、2024年11月9日のセリエA第12節トリノ戦後のインタビューで父との関係について、「父はいつも私にアドバイスをくれる」と回答。続けて「他の父親と同じように、父は引退したサッカー選手というだけでなく、支えてくれる父親でもいてくれる。父は私に、チームの状況に応じてどんなポジションでもプレーできるようにどんなことにも備えておけと言い、今それを実践している」と語っている。